人狼物語 三日月国

113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】


【人】 灯屋 レイ

>>+4 ペトルーシャ
貴女の言葉にそちらを向く。
……そういえばあれ以来あちらへは足を運んでいないのだったか。
用が無ければ冒険者であろうとそう行く場所ではない。それこそ酔狂な灯屋や埃運びぐらいではないだろうか?
ならば、面影を失ったあの場所は知らなくても無理はない。

「すっかり大蛇ヨルムガンドに飲まれました。
今は下層市民達が住んでいますよ。墓場だったなんてその内忘れられるんじゃないですかね?」

彼の墓地はこの街ができた頃からある、アーサヘイムに行けぬ者達の終着地点だった。埋葬されるのは下層市民ばかり。
―――そんな場所を街の中に収めきれなくなった下層市民の住処にしようなんて。呆れてしまうような案がよく通ったものだ。

「我々でも入れる一番近い墓地は、あちらの丘の方にある所でしょうか。
ほら、<黄金の海>に向かう船を見送れる丘の上の」
(6) sym 2021/12/15(Wed) 22:40:26