人狼物語 三日月国

113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】


【人】 骸狩り スカリオーネ

騒がしくなってきた。巨漢は首を振ってツマミの最後の一切れを口に放り込み、濁りのない酒で流し込んだ。

「先に明日の酒代と朝食の注文だ。いつも通り簡単なものを。
 ……いや、自室で煙を吸いたくなっただけだ。その内降りる。
 もし用がある奴が居たら部屋に通してくれていい」

魔女の目前カウンターに銀貨を二枚。
重い足音を残して、階段を上――る前、立ち止まり。

「ミズチ。今夜中に〈現場〉の下見を終わらせておいてくれるか。娼館横の浴場だ。利用料が必要なら後で払う。
 それと、ノア。前回は見事だった。また掃除を頼む。詳細は追って報せる」

階上へ、消えた。
(29) 2021/12/07(Tue) 23:56:37