人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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【独】 吟遊詩人 フェリックス

エドゥアルトはかわいい
(-3) protea 2021/12/18(Sat) 22:00:53

【独】 吟遊詩人 フェリックス

そういうこと
(-4) protea 2021/12/18(Sat) 22:00:59

【独】 吟遊詩人 フェリックス

吟遊詩人フェリックスは、
数世紀に渡り、生きている。
(-9) protea 2021/12/19(Sun) 1:48:57

【独】 吟遊詩人 フェリックス

手に持っているリュートも、
身を包む深緑の外套も、変わらず。


〈吟遊詩人 フェリックス〉は、
数百年に渡り、歴史の端に、その足跡を残している。


あるいは、後世。または変わり者は、
その詩人の名を聞いて、
思い当って調べれば、
彼をこう形容しただろう。
(-10) protea 2021/12/19(Sun) 1:54:21

【独】 吟遊詩人 フェリックス

〈不死の詩人〉、と。
(-11) protea 2021/12/19(Sun) 1:55:01

【見】 不死の詩人 フェリックス

「さあて………。」

リュートと外套。
それだけを携えると、それなりに荷が置かれた部屋を眺める。

あるいは、硝子職人の少年が作ってくれた花瓶。
あるいは、花屋の少女から購入した花。
あるいは、厄介な呪いの品を購入し、祓った寝所。


くすりと微笑み、背を向けた。

「行くとするかあ」
(@0) protea 2021/12/19(Sun) 1:57:38

【独】 不死の詩人 フェリックス

その詩人が姿を見せるのは、
決まって、物語の在るところである。
(とはいえ、それは、彼が詩にそれを残すからなのだが――)

そして彼が度々残すのは、
華々しい喜劇。


そして、語られざるべき、悲劇のどちらか。



つまりは、この詩人が目的をもって訪れる場所は、
そのどちらかに見舞われる――、という逸話もあった。
(-12) protea 2021/12/19(Sun) 1:59:19

【見】 不死の詩人 フェリックス

ヨルムガンドは、
予想外だった。

「どちらかといえば、悲劇にて終わると思っていたのだが。
これでは、緩慢に幸せになっていくほかないだろうな」

ひとりごちて、宿の部屋を出る。
それから、魔女に「暫く出るよ」といつものように声をかけて、数百年前に手に入れた古い精霊石を渡す。

魔女はためつ、すがめつ。
ゆっくりと微笑んで、
「せいぜい頑張んな」と声をかけた。

「そちらも。また百年後に来るよ、元気で、”キティ”」

遥か年下の女性に微笑みかけて、
静かに宿を、いつものように出ていく。
(@1) protea 2021/12/19(Sun) 2:03:05

【見】 不死の詩人 フェリックス

道端を歩く。
パン屋の少女が頬を赤らめて手を振ってくれば、
笑顔で会釈する。

このパンも食べ納めになると思うと、
少々硬かったり、焦げたパンも惜しく感じる。


「人が勝ちえた、僅かな勝利。
尊いものだが、詩にしてもどうにも映えない。
やれやれ、だ。商売、あがったりだな」

往来を鼻歌交じりに歩く。
太陽が眩しく、雲間から差し込んでいる。



「本当によかったなあ」

悲劇であれ、喜劇であれ。
それを語り継ぐ。
魂の衝動だ。

彼らが悲嘆の海に沈んでも、
きっと自分はどこかで、
それを笑顔で語っていただろうから。
(@2) protea 2021/12/19(Sun) 2:06:36

【見】 不死の詩人 フェリックス

あとは、恨みを買った貴族連中に見つかる前に、
早めに立ち去るだけだ。

少々、コネを使って無茶をしてしまった。
まあ、姿を消したものを追うほどでもあるまい。


「配達屋には悪いことをしたが、まあ」


配達屋には、届くように「配達」を頼んである。
「すまん、もう行く」
と書いた手紙。それから、幾何かの金貨を同封。

彼があの封筒を開けた時、
どんな顔をするかだけは見ておきたかった!
(@3) protea 2021/12/19(Sun) 2:08:24
フェリックスは、くっくっく、と喉を鳴らして笑った。
(t0) protea 2021/12/19(Sun) 2:08:28

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>5 オーウェン
「……………」


「おやぁ?」

わざとらしく振り返り、微笑んで首を傾げる。

「オーウェン!いや〜〜〜、奇遇だな。昼食を食べに行こうと思ったところだ。どうかな?ところで、俺からの封筒」

相手が手にしている。
間。

「………話が早いことで」

両手をあげて観念した。

「だがまあ、こうして無事終わってしまってはなあ。お前さんも、遠くまで行くのは大変だろう?俺なりの、気遣いという奴だったんだがなあ」
(@4) protea 2021/12/19(Sun) 2:25:13

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>7 オーウェン

「報酬を渡されたのに見逃すわけにはいかないとは、これいかに?」

愉快そうに笑いながら、
引き裂かれる手紙に「それ、紙だぞお」と面白そうに、呆れたように言う。
まだまだそれなりに高いものなのに。

「そうかな?お前さんほど、俺は色々はしてないさ。
詩人とは、あくまで外野で見守るだけの存在だ。
観劇をして、後は1人で編纂するのみ。
お前さんは、れっきとした俳優だったぞ」

片目を瞑り、顎を撫でながら、
「劇的な展開にはならなかったようだが。浴場でも」と、
それらしいことを口にする。

「やれやれ……。構わんがな。俺が次に行くのは、
アウズンブラだぞ?」

――『アウズンブラは、すべてが白に染まる。』。
そんな逸話を持つ、常に白い灰が降り注ぐ場所。

ミスガルド帝国、エムブラ聖王国、ムスヘル共和国。
覇を競う三雄の接するそこは、
戦時級魔法の傷跡により、未だにそんな呪われた場所となっていた。

最近では、随分ときな臭い噂もあるぐらいで――。
=>
(@5) protea 2021/12/19(Sun) 2:40:42

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>7

「お前さん、死んでしまうかもしれんぞ」

いつもの調子で、そう告げる。

=>
(@6) protea 2021/12/19(Sun) 2:41:26

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>7 オーウェン

「だからな。気乗りはしなかったのだ。お前も危険な目には合いたくなかろうよ。」

「俺だってな、短い間とはいえ。ともに暮らした者を考えなしに危険に晒す気はない。

俺が行くのは、必ず危険な場所となるだろうよ。
英雄譚か、悲劇か。
それが噂される場所にしか行かんよ」
(@7) protea 2021/12/19(Sun) 2:43:11

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>8 オーウェン

「世界の何もかもがお伽ではないが、
世界の何もかもを、お伽として語ることはできる。」

ふ、と目を細めて、笑みを少しだけ潜めた。

「それが、どこまで行っても俺達詩人というものさ。

……流石に、往来で言うのはまずいんじゃあないか?」

ポロロン、と静かにリュートを鳴らす。
あなたが魔法の力を感じ取ることができるなら、
これは「認識阻害」と気取って言うこともできるし、
〈ガヤガヤそわそわにする魔法〉とも言える。
他人から、これは取り留めのない雑談にしか聞こえなくなる。

「…………怖い男に捕まってしまったなあ」

溜息交じりに、少し困ったように言った。
腕を組んで、空を仰ぐ。

大鷲ははるか高く、
空の先へと消えていく。

=>
(@8) protea 2021/12/19(Sun) 3:06:57

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>8 オーウェン

「ま、そこまでいうなら、頼もうか。ただまあ、荷物として箱に詰められるのはちょっとな。そこまで送り届けて貰うことにしよう、普通に。

――ちなみにな、弾圧が盛大に始まった時、実はお前も俺も、入るのは〈棺桶〉の予定だった。葬儀屋に伝手があってなあ。それを運び出すのは、そんなにうるさくは言われないのさ」

笑顔を戻して、肩を竦めた。

「生きたまま堂々と出られるんだから、楽しく行こう」

=>
(@9) protea 2021/12/19(Sun) 3:09:21

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>8
「それで? 
船かな、海か。それとも、馬車か?
路銀はあるとも、任せたまえよ。
君を信頼して、あえてこう言おう。


厳しい道のりだろうが、
若さゆえの勢いと、
身の程知らずと、


そして。雄々しい魂の輝きを俺は頼ろう――」

=>
(@10) protea 2021/12/19(Sun) 3:13:29

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>8

「共に行こう、次なる一幕の観劇へ」
(@11) protea 2021/12/19(Sun) 3:17:23

【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス

──朝を迎えるよりも前のこと。

 ミズチはフェリックスの姿を探していた。先送りにしていた情報工作依頼の報酬の話をするためだ。事は一先ず、少なくともミズチにとってはつつがなく終えられていた。首輪も外れ、晴れて自由の身である。

 さて、あなたの姿は見られるだろうか。
(-20) 66111 2021/12/19(Sun) 4:37:30

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>9 >>10オーウェン

「どうやらお前さん、無用な恨みを買っているようだからなあ。
衛兵連中だって、通報されれば捕まえざるを得んよ」

くたびれた様子の衛兵が遠目にも見える。
それはそうだ。
捕まえたところでいいことがあるわけでもなし。
気苦労の方が多い衛兵もいただろう。

「ご機嫌取りだよ。殴られると、当代の『俺』の顔がきずついて可哀想だ」

(@12) protea 2021/12/19(Sun) 16:00:00

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>9 >>10オーウェン


陸か海か空か。
提示をしたつもりが、
問われたのは自分だった。

ふうむ、と少しだけ迷った様子を見せていたが、
続くあなたの言葉に、少し眦を揺らした。


(@13) protea 2021/12/19(Sun) 16:00:08

【独】 不死の詩人 フェリックス

 ――「期待してる!」。


愚かな子供だ。
数世紀を生きる『私』からはそう見える。
安寧を捨てて、刺激を求める。
ヒトの愚かな性としか言いようがない。
ようやく、ここは人が住まうに相応しい場所になったというのに。
(-24) protea 2021/12/19(Sun) 16:01:08

【独】 不死の詩人 フェリックス

だが。
(-25) protea 2021/12/19(Sun) 16:01:13

【独】 不死の詩人 フェリックス

だが、もし、もしも、だ。

これが偽りではない言葉だと、信じたなら。

"愉快な物語を見届けるために、平穏を投げ捨てられる"のならば?
(-26) protea 2021/12/19(Sun) 16:01:46

【独】 不死の詩人 フェリックス

それは、『私達』と同じだ。


我が名は詩人フェリックス。
旧き不死鳥の呼称と同じく、
灰から蘇り、どこにでもいて、どこにでもいない不死の詩人。


魂と記憶と詩を継承する、詩を紡ぎ続ける無限機構。


何人もの『フェリックス』が紡ぎ続けてきた、人類史を愉快に見守るこの旅路。

観劇者が二人と現れることは無かった。
が、こうして、隣にそれが現れたのならば――――
(-27) protea 2021/12/19(Sun) 16:04:31

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>9 >>10オーウェン


「後悔しても」


リュートを鳴らす。
街の喧噪が、静かに精彩を取り戻す。



「知らんぞ」


笑った。


(@14) protea 2021/12/19(Sun) 16:05:52

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>9 >>10オーウェン


「……さあて。……行くぞ、オーウェン。古い知り合いに逢いにいかねばなあ。すごいぞ?」



悪童そのものの笑みであなたを顧みて、
さっさと先を歩き出す。


「竜はな♪落ちたら死ぬぞ〜」
(@15) protea 2021/12/19(Sun) 16:06:23

【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ

となれば夜だろう。

フェリックスは自室にいた。
戸を叩けばあなたをゆっくりと迎え入れる。

少し憂鬱そうにも見える顔で、葡萄酒を傾けていた。
とはいえ、深刻でもなさそうだが。


「やあ、ミズチ。どうやら、あの悪趣味な首輪は外れたらしいなあ」
(-28) protea 2021/12/19(Sun) 16:07:56

【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 不死の詩人 フェリックス

 部屋に足を踏み入れたミズチは、平時となんら変わりない様子だった。心身ともに無事と言って問題ないよう。

「ああ、一息付ける程度には落ち着いた。お前の方に今時間はあるかフェリックス? 報酬の話をしに参上したのだが」

 そうした表情をしていることは見て取れても、ミズチはその真意は大抵わからない。ひとりで黄昏れたい気分だったりしたら、また日を改めてでも問題ないのだ。ミズチの方は。
(-29) 66111 2021/12/19(Sun) 18:01:01

【秘】 不死の詩人 フェリックス → 錆鉄御納戸 ミズチ

「勿論だとも。ま、本当は無理に貰わずとも……。と思っていたのだがなあ。こうして出向いてもらったからには、貰っておこうか」

なんてな、と笑いながら、部屋に招き入れた。
それから「酒の方も問題ないんだったか?」
と尋ねながら、杯をもう一つ取り出して葡萄酒を薦めた。

「明日にはここを出ようかと思っていてな。少し、思い出を懐かしんでいたところさ」
(-30) protea 2021/12/19(Sun) 19:47:31