人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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視点:


【秘】 残氷 の エアハート → 騎兵 リーゼロッテ

「……本当に、全部リーゼロッテの言う通りと思うんですが、
 その、多分可愛らしい女の子が使う口調なのに、
 それでいてかなりの猛者。更に割り切れている。
 ギャップがそう、多くの人を驚かせるのでしょうね」

『狂ってる』とまでは言わないが、そう言いたくなる意図はわかる。人間だれしも異端だったり感性の違う相手を恐れるから。

「割り切れずに苦しむ人も多い中、やはり貴方は強いですね。
 強い者は強い故に、己の水準を人に強いたりするのに、
 どうにもそれを感じさせない。

 貴方が貴族じゃなくてよかった。
 そんな気持ちと、貴方みたいな貴族がいれば……いえ、
 無意味な仮定はの話は止めましょうか」

なお、コイバナに関しては笑顔で誤魔化した。誤魔化した。
これは貴方以外に対しても同じ事をしていたのだが。

「……私も、理解できないですよ。
 でも、淘汰の結果、と言うのは、そうですね。
 そうなのかも、しれませんね。……」

『そうであってほしい』と自分が内心思っているだけでは。
それでも、人に肯定されれば落ち着くものだ。
特に彼女に対して、一方的な親近感をこの男は抱いていたから、それは尚更だった。貴族嫌いにも、口を出さなかったから。

小さく、ありがとう。と呟いた。貴方に意味が分からなくても、この男にとっては凄く大きな、ある日の会話だった。
(-159) 2021/12/20(Mon) 20:56:18