【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート「っあ、くっ、そ ああ、そうだよ 俺が好きなのはお前だけ、 俺を救えるのは、ッ ぁ、あ──」 出掛かった反論は、上擦った喘ぎに呑まれて。 けれど達するには至らず、蟠る。 与えられる熱も、遣る瀬無い気持ちも、蟠り続けるばかり。 ただ只管に、行き場を無くしたものが自らを苛み続ける。 貴方が居なくなってから、そんな事ばかり。 薄々勘付いてはいた。 これまでの言葉の端々から。 "そういう事"をされていたのだろうとは、わかっていた。 わかっていて、だから何ができたというのだろう。 できる事と言えば、悔恨と無力感に苛まれる事ばかり。 結局は無力、今は為されるままに嬲られる事しかできはしない。 多少強引であろうと体内を暴き、粘膜と粘膜を擦り合わせれば 次第に貴方をよくよく覚えている身体は態度を変え、 突き入れられる度に内壁は歓喜し媚びるように打ち震えた。 反対に、引き抜く動きには追い縋るようにわなないて。 どんなに唇を噛んで堪えても、これだけは隠す事ができない。 自分の身体の浅ましさに反吐が出る。 (-132) unforg00 2021/12/14(Tue) 5:24:46 |