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人狼物語 三日月国


123 【身内RP】夜見の城で夢を見る【R18G】

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【秘】 婉容 ラサルハグ → 欠けた星 スピカ

「人として当然なことを当たり前のようにやれる人間というのは、案外いないものだよ。
 特に、余裕のない時は、ね」

あなたの笑顔を見ると、こちらもまた目を細める。
​── 安心をした。

「実際、ここがどこかも分からない。
 不安で余裕がなくなるのも仕方がないさ。
 ……私はそういう時だからこそ、努めて落ち着いていようとしているだけだよ」

そんなところでも、礼儀を欠かさず微笑むあなた。
そうすることができるあなた。
女はそんなあなたに安心をして​ ── だから、笑っていられる。
(-2) oO832mk 2022/01/17(Mon) 21:16:25

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「む。……視野を広げている最中なのよ」

お堅いと自覚しているのか、或いは言われることが多いのか。ほんの少し子供めいたように唇を尖らせた。

「遊んでたなんて、はしたないわ。
 物心つく前から許嫁が決まっていて、領主夫人になることが決まっていただけ。
 “何でも屋”ができる貴方のように、皆が皆どんな道でも歩めるわけじゃないのよ」

協力関係を結んだ証である握手を終えると、ぱっと手を離す。

「何か気になったこととかあったらまた連絡するわ。貴方も何かあったら小さな情報でもいいから頂戴ね」
(-3) もちぱい 2022/01/17(Mon) 21:24:00

【独】 欠けた星 スピカ

ラサルハグ、なんかひっかかるな なんだろな なんか人と違う?
(-4) もちぱい 2022/01/17(Mon) 21:37:04

【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ

「なんだ、元々貴族のお嬢さんか。
 そりゃそうだわな、領主夫人になるなんざ……そんなもんだ」

自由がない女だったんだろう。
それが貴族の義務というのなら仕方ないのだろうが、自分はそういう生活は御免である。

「お前サンそれじゃあ自由に恋愛っていうやつもしたことないんじゃねぇのかィ。
 寂しいもんだな、
せっかくの美人が勿体ねぇ

 まぁ人のことをとやかく言う立場じゃねぇけど、折角ここは家じゃねぇんだ。
 少しくらい自由を満喫してみたらどうだい」

調査は調査としてな。と付け加え。
情報のことを言われれば、「あいわかった」と深く頷いてみせるだろう。
(-10) eve_1224 2022/01/18(Tue) 0:41:37

【独】 欠けた星 スピカ

ミズガネ、ポルティさんかな?ギャグのノリがポルみ感じる
(-21) もちぱい 2022/01/18(Tue) 3:01:33

【独】 欠けた星 スピカ

この時間にいるってことは多分ポルティさんやな
(-22) もちぱい 2022/01/18(Tue) 3:02:00

【秘】 欠けた星 スピカ → 婉容 ラサルハグ

「褒めてくれるの、なんだかくすぐったいわね」

君の話におとなしく耳を傾けていたが、最後まで話し終えて微笑むのを見て数歩距離を詰める。
困ったように、けれど心配そうに眉を下げながら夕焼け色が君を見つめた。

「不安で余裕がない時にこそ落ち着けるのは凄いと思うけど。
 逆を言えば、今貴方も少なからず不安で余裕を無くしているってことかしら。
 ……辛くなったらすぐに言うのよ。子供達に見せたくなくても、私とか大人にはせめてね。
 冷静に振る舞う人ってとても頼りになるけれど、だから皆から『あの人は大丈夫』って軽んじられて、溜め込みがちになる可能性もあるでしょうから」
(-23) もちぱい 2022/01/18(Tue) 5:05:22

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「びっ……美人って。あ、貴方ね、既婚者だって知ったそばから揶揄うんじゃないわよ!」

声が何度かひっくり返った。
忙しなく眼鏡のズレを直しながらもごもごと口を動かす。耳が赤い。

「いいのよ。恋愛だなんてよく分からないものに現を抜かしている暇なんてないわ。私は私の役割を果たすことに注力していればいい。
 それに、自由を満喫するだなんて……」

言葉が一瞬途切れる。

「……なんだか子供みたい。私はもう大人なのに。
 自由って何すればいいのよ。貴方ならどうするの、アマノ」

/*
PL連絡の返事をし損ねていたわ。見落とし、あるあるだから気にしないでいきましょ。秘話ぴょいお付き合いありがとう!
(-24) もちぱい 2022/01/18(Tue) 5:18:31

【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ

「おうおう、領主様の奥様ならこれくらい適当に流せなくてどうするよ。
 カカッ、初心なこった」

この様子では、旦那にまともに口説かれたこともないんじゃなかろうか。
勿論、どんな領主様だか全く知らない。

「まぁ、貴族には貴族の義務があるってのは知ってるがねェ。
 大事なときに仕事しねぇんじゃ、特権を持ってる意味がねェしな。
 けどよ……

 
自由ってのは誰にでも与えられる権利だぜ


耳まで赤くなっている様子に口端を上げて笑う。
男は何処までも自由だ。
縛られるものはひとつもない。
好きなときに酒を飲み、煙草を吸い、女を抱くことだってある。

「お前サンの意思でやりたい事をやる権利だ。
 結婚は義務だっただろうが、恋のひとつやふたつ経験しとかねぇでどうするよ。
 ……お前サンは旦那とそういうコトをする気にはなれねぇタチなのかね」

「……ま、この城ン中だけじゃやれることは限られるがなァ。
 お前サンが望むなら1日遊びに費やしてみるかい?」
(-26) eve_1224 2022/01/18(Tue) 8:16:13

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「自由…………」

ぼんやりと繰り返される言葉。
君を見上げて、それから俯く。何もかもが反対な男だ。

「権利は剥奪されるものよ。誰もが平等に持っているものなんて、ありはしないわ」


力の無い子供なんて格好の獲物だ。価値を知らない者から取り上げることなど、大人にとっては容易いだろう。

「恋なんて何の為になるのよ。私は主人を立てる為にあるのだから、必要ないわ」

(-30) もちぱい 2022/01/18(Tue) 13:05:07

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「一日中遊ぶなんて、それこそ子供じゃない。私は大人としてしっかりしなきゃ……」

最後の言葉もまた同じように否定しようとして、けれどなかなか言葉が飛び出なくて。

「…………」

「……一日は、駄目よ。調査とかあるから。
 でも…………少しくらいなら。私は、視野を広げている最中だから……」
(-31) もちぱい 2022/01/18(Tue) 13:05:43

【人】 欠けた星 スピカ

>>一日目・湖畔

自分を追いかけてきた者は同行するだろうか。ついてきてもそうでなくても、女はバスケットを抱えてまっすぐ歩く。
遠い遠い、手が届きそうにない魔法の名残を追いかけて。

「ねえ、子供たち! どこにいるの!」

絶えず言葉を投げながら歩いてきたらしい。
きっとそのうち、約束を交わした子供たちの耳にも女の声が飛び込んでくるはずだ。
(8) もちぱい 2022/01/18(Tue) 13:11:07

【秘】 婉容 ラサルハグ → 欠けた星 スピカ

誰しもが不安がるような環境に置かれ、不安がるということならば誰にでもできる。
しかしその中で落ち着き払おうとすることはできる者にしかできない。
女は、それができる側の人間だった。

「​── ふふ、ああ、そうだね。
 優しい君に免じてだ。……不安で仕方がない時は、君を頼らせてもらうとするよ」
(-32) oO832mk 2022/01/18(Tue) 13:48:54

【秘】 婉容 ラサルハグ → 欠けた星 スピカ

星空の下、ユニコーンの軌跡が天を走る。
完全な暗闇とは決して呼べない暗がりの中、女はまた人差し指を立てた。

「このことは、内緒だ。
 強がりをあんまり多くの人が知っていては、意味もないからね」

ノイズ混じりのハスキートーンでそう告げて口元が弧を描く。
すぐに視線を逸らして、空を見上げた。

「​── ほら、子どもたちはきっとあの先だ。
 夜道をひとりは危険だからね、私も赴こう」
(-33) oO832mk 2022/01/18(Tue) 13:49:16

【独】 欠けた星 スピカ

これラサルハグ、意図的に笑みを作らないと笑顔浮かべられないクチか?
(-36) もちぱい 2022/01/18(Tue) 14:25:00

【秘】 欠けた星 スピカ → 婉容 ラサルハグ

ノイズ?
何か声とは違う音を拾ったのか、女は数度ぱちぱちと瞬きをした。
不可思議な現象がいくつも転がっている場所だ、目の前の女性も何か不思議な力でもあるのかと今はそう予想を付けて思考の隅に追いやる。

「ええ、勿論。貴方に恥をかかせるつもりは毛頭ないわ。安心して頂戴」

大丈夫よと微笑んで、同じように空へ視線を移す。

「貴方がいると幾分か落ち着いていられるし、心強いわ。
 ……お礼をきちんと言いたいのに、ずっと貴方しか言わないのもおかしな話ね。私に至っては名乗るのもまだだったわ。
 ええと、ラサルハグだったかしら。広間で名前が聞こえていたわ」

(-37) もちぱい 2022/01/18(Tue) 14:34:11

【秘】 欠けた星 スピカ → 婉容 ラサルハグ

「私はスピカよ。改めてありがとう、ラサルハグ。
 それじゃあ行きましょうか」

空に浮かぶ輝きから視線を前方へ下ろす前に、もう一度貴方の空色を見て礼を口にする。
それで満足したのか、女は歩き出すだろう。
(-38) もちぱい 2022/01/18(Tue) 14:34:34

【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ

「お前サンはそれを自分の子供にも教えるつもりかい?」

領主と結婚したのなら。
例えそこに恋も愛もなかろうと子孫を残すのは義務だろう。

「お前サンはそれを、自分の領地の民にもそう言うつもりかっつうの」

ときには恨まれることも必要な立場であるかもしれないが
剥奪するのが当然のように言う、そんなことをする領地の先はたかが知れている。

「力で押さえつけなければならないのがお前サンの領地なのか。
 俺ァそんな難しい顔してる領主より、もっと手を差し伸べてくれる笑顔ある領主の領地の民になりたいものだがね」

(-39) eve_1224 2022/01/18(Tue) 15:39:19

【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ

「大人には大人の遊びがあるってものよ。
 酒も煙草も大人にならねぇとできねーだろ?」

ガキどものように走り回るだけが能ではない。
これが城に閉じ込められている状態でなければ、芝居でも買い物でもなんでもできるのだが。
それが出来ないとなれば、やはり酒に誘うのが一番だ。

気分がよく酔が回るまで飲ませれば、面白い本音も聞けるかもしれない。

「その無言は興味があると受け取るぜェ。
 仕方ねぇなぁ……それじゃちょいと遊んでやるとするかよ」


お手をどうぞと、すこし草臥れた手を差し出して。
あなたを夜の楽しみへと、誘い込んだ。
(-40) eve_1224 2022/01/18(Tue) 15:40:08

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「……ッ!」

一度目を見開いて、はくはくと桜色の唇を震わせて、喋る猶予があったのにそれでも言葉が上手く出てこなくて。

「……領民には、言わないわよ……。
 でも、そういうものでしょう。大きな役割を背負わなければならない生まれの者は、敷かれたレールから外れる余裕なんてないわ」

ばつが悪そうに顔を下げる。

(-42) もちぱい 2022/01/18(Tue) 16:12:40

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「体に悪いものなんて、どこが楽しいのかしら」

俯いた視界に自分よりも遥かに大きな手が映り込む。

「……少しだけ、よ。長い時間付き合っていられないわ……大人なんだもの……」

言い訳を沢山、沢山並べた後。
左手を持ち上げて、それから隠すように引っ込めて右手で貴方の手を取ったのだった。
(-43) もちぱい 2022/01/18(Tue) 16:13:03

【人】 欠けた星 スピカ

>>10 アルレシャ

「ぅええっ!? なん、何? 
ぁ、綺麗……

 ……じゃなかった。これもあの子の魔法みたいなものかしら」

自分たちの目の前に現れた蝶々を見つけてたじろいだ。ひっくり返った声が飛び出たが、先導する意思を汲み取るとおとなしくついていく。

「い、いた!」

二人を見つければ自然と足取りも慌ただしいものになる。城に来てから既に走ったり歩き回ったりしていても、疲労は見て見ぬ振りだ。

「貴方たち! いきなり子供二人でいなくなるなんて――」

空色の瞳と、余裕のある声を思い出す。

「――……。
 …………怪我はないかしら。寒く、ない?」

叫び出しそうになるのをぐっと堪えて、女は子供たちに努めて静かな声で問いかけた。
(11) もちぱい 2022/01/18(Tue) 16:19:01

【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ

「テメェで自由が、幸せがわからねぇでどうしてガキに教えられるんだ?
 敷かれたレールを外れろとまでは言わねぇけどな。
 知ることは大事だぜェ、お前さん、自分で言ってるだろ。
 視野を広げるってなぁ」

手を引いて、誘い込んだのは自分の部屋だ。
元々飲むつもりで色んな酒やつまみを貰っていたため、テーブルの上にはそれ以外のものが乗ってすらいない。
あなたをソファに座らせると、すぐにグラスを二つ準備するだろう。

「煙草はおすすめはシねぇけどな、酒はいいぞ。
 飲んで語らえば、大人はすぐ仲良くなるし気分も良くなる。
 お前サンはすぐ胸ン中溜め込むタイプだろう……まずは飲んで面倒なことは全部忘れちまいな」

今だけな?

と付け加えて、甘く飲みやすいけどアルコール度数は高めのカクテルをあなたのグラスに注いだ。
酒に強いか弱いかまでは知らないが、ある程度酔わせる気しかないのだ。
(-45) eve_1224 2022/01/18(Tue) 17:18:00

【秘】 婉容 ラサルハグ → 欠けた星 スピカ

ざらりとしたノイズ混じりの声。
ミズガネに携帯灰皿を渡していたのを見ていれば、女が煙草を吸うことも知っているだろう。

「名乗るのがまだだったのは私も同じさ。
 ああ、でも。スピカ​── だね。
 恵みの名だ。とても、いい名だね」

転がすようにあなたの名前を反芻し、空から視線を下ろすと頷いて歩き出す。

あなたの後ろ、一歩半。
そうして2人は導きの蝶々に会うのだろう。
(-50) oO832mk 2022/01/18(Tue) 20:18:26

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

君の言葉を返せないままおとなしくついていく。
彼の部屋に来たと理解すると「男の人の部屋……」と小声でこぼしたけれど、意を決したような目つきで部屋へと足を踏み入れた。

「お酒、ワインなら少しいただいたことはあるけど喉を焼く感覚ばかりで美味しさなんて分からなかったわ。
 それに、記憶を無くすほど飲むなんてよくないわよ。何事も節度ってものがあるでしょう」

カクテルを不思議そうに眺めた後、ちびりと一口。

「……………………甘いわね」

君が勧めたものが珍しいのか、きょとんとした顔を見せてから少しずつ口に含んでいく。
(-87) もちぱい 2022/01/19(Wed) 15:55:05

【人】 欠けた星 スピカ

>>湖畔

眉間に皺を寄せてこちらを見やる少女に一瞬自分の唇を噛むけれど、すぐに物怖じせずに一歩前に進む。

「……そうね、関係ないかもしれないけれど。
 大人は子供を守るもので……。……いいえ、私がしたいからしたのよ」

そのまま更に距離を詰め、『何馬鹿なことを言っているの、帰るわよ!』と無理矢理にでも腕を引いて城に連れ戻そうとしただろう。

……今までのスピカなら。

(30) もちぱい 2022/01/19(Wed) 16:12:09

【人】 欠けた星 スピカ

>>湖畔

こういう時こそ、努めて落ち着いて。
誰かの声を反芻して、深呼吸。

「ラサルハグ。貴方もどうかしら」

ついて来てくれた女性に一言声をかけてから二人の元まで歩み寄り、すとんと腰を下ろす。

「……いいわよ。えっと……アル。私も紅茶を持ってきたの。きっとパンに合うと思うわ」

「……ただ、その前に約束してちょうだい。
 一つ。今は寒くなくても風が体温を奪ってしまうかもしれないから、ブランケットを二人にかけさせて。
 二つ。城の外に行くときは、誰か大人にどこに行くか教えて頂戴。いきなり空を飛んでどこかに行ってしまうから、驚いたのよ。落ちて怪我をするのが怖いから、できれば空を飛ぶのもあまりしないでほしいけど……。
 ……少なくとも、この二つ。できるかしら?」
(31) もちぱい 2022/01/19(Wed) 16:13:15

【秘】 なんでも屋 アマノ → 欠けた星 スピカ

「時と場合によらぁ。
 お前サンみたいなタイプはそうでもしねぇと本音をしゃべりやがらないからな。
 酒の力を借りてみるのも一つの手ってモンだろ」

あなたが家庭で夫とどのような関係を築いているかは知らないが、本音で話ができているようには到底見えない。
あなたの本音がどうであれ、相手と向かい合えるようになって初めて本当の夫婦になれるというものだが。

「貴族社会は大抵ワインを飲んでるイメージはあらぁな。
 俺はあんまり甘いのは飽きるからビールとかの安酒が多いが、たまにはいーだろ。
 お前サンには丁度いいんじゃないかぁ?」

ま、どんどん飲みな、他にもあると酒を勧めていくだろう。
(-88) eve_1224 2022/01/19(Wed) 18:04:18

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「本音……。
役割を果たすのに本音なんて、不必要よ……」


グラスを持つ両の指先に力がこもり、少し白む。

「そうね、これくらいなら飲みやすくていいわね。屋敷にもこういうものが置いてあるといいのだけど、主人はそういうものより箔が付いたものを並べろとばかり言うし……」

ちびちび。少しずつ飲み進めていく。

「……。これ、くらくらしてこない……?」

しばらくしないうちに女の顔がほのかに赤く色づいていくだろう。
女はどちらかというとお酒に弱かった。
(-91) もちぱい 2022/01/19(Wed) 18:18:34

【人】 欠けた星 スピカ

>>湖畔

「う、ううん……」

紅茶の準備をしようと魔法瓶を手にしたまま困ったように唸る。ふわふわ浮いているカップと幼い少女を交互に見やり、自分の指でこめかみを数度とんとんと叩きながら返事を考える。

「…………アルが空のこと好きなのはよく分かったわ。
 それならこうしましょう。一人の時でも誰かと飛んでいても、絶対に怪我をしないって約束して。帰ってきたら怪我をしていないってことを、誰かに教えて。報告と責任は大事なことよ」

女は既婚者になって4年にもなるが、未だ子供がいない。
だからだろうか、或いは生来の生真面目さからだろうか、子供に分かりやすく物事を伝えることはあまり得意ではなかった。子供の視点が、わからない。
(33) もちぱい 2022/01/19(Wed) 19:01:39