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人狼物語 三日月国


123 【身内RP】夜見の城で夢を見る【R18G】

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視点:


【人】 灯された星 スピカ

かろん、かろん。
ベルが鳴る。きっと誰かが小さな子供の元に運んでいるのだろう。もう驚くことなどなかった。

「お願いね」

見えぬ誰かにそう託し、あまりに細い糸を握る。どれだけ頼りなくとも、これが唯一彼女と自分を繋ぐものなのだから。

逃すまいと追いかけて、こつりこつりと足音響かせ。
そうして足は、階段へ。

「……アル。アル、いるのかしら」

手にしていた糸から力が抜けたことに気付き、女はそぅっと彼女の名前を口にした。
(1) もちぱい 2022/01/27(Thu) 15:58:27

【秘】 こどもの アルレシャ → 灯された星 スピカ

『ま』

         『え』

  『に』

     『い』

                『る』

        『よ』

頑張って、紙面にある一部の文字だけを差し出します。
こうすれば、宙に文字が浮かび出るはずです。
きっと、その筆跡には見覚えがあるでしょう。だって、自分の字ですから。
(-0) wazakideath 2022/01/27(Thu) 18:34:15

【人】 灯された星 スピカ

>>2 アルレシャ

ふわりと浮かぶ文字を捉える。
その一文字一文字を丁寧に拾い上げて意味を理解すると、何の躊躇いもなく地面に膝をついた。
(6) もちぱい 2022/01/28(Fri) 12:28:01
スピカは、腕を広げ、目の前のものを抱きしめた。
(a1) もちぱい 2022/01/28(Fri) 12:28:31

【人】 灯された星 スピカ

>>2 アルレシャ

抱きしめている実感は無い。ただ手が虚しく空を切る。それでも女は確信と共に目の前の空間を抱きしめた。
この手に掴むものなどなくても、君がきちんと教えてくれたのだから。

「……教えてくれてありがとう、アル。
 待たせてごめんなさいね。もう寂しい思いはさせないわ。私が一緒にいるから。
 アマノもね、この状況をなんとかする為に動いてくれているの。見えない時間も、きっと終わりが来るはずよ」

だから大丈夫。
言い聞かせるように声はどこまでも穏やかなものだった。
(7) もちぱい 2022/01/28(Fri) 12:30:22
スピカは、ふと、手のひらに温もりを感じた。
(a4) もちぱい 2022/01/28(Fri) 13:08:30

スピカは、……そっと手を動かす。すると、アルレシャの背中を撫でることができた。
(a5) もちぱい 2022/01/28(Fri) 13:09:03

【人】 灯された星 スピカ

「……っ」

小さく息を呑む。
触れられる。小さな背をきちんと撫でられる。
それが何を意味するのか。頭では理解していたけれど。

「…………ね?ほら」

それよりもまずは。

「大丈夫」

優しく抱きしめて、頭を撫でる。

「大丈夫になったでしょう、アル。
 ……頑張ったわね、偉いわね」

何を置いてでも君を抱きしめるのが先だ。
友達の為に、皆の為に、頑張ってきた君を沢山褒めるのが先だ。
(10) もちぱい 2022/01/28(Fri) 13:10:22

【人】 灯された星 スピカ

>>11 アルレシャ

ぎゅうとめいっぱい抱きしめてくる子供の背をそっと撫でる。
大きな泣き声につられて少し目頭が熱くなったけど、ぐっと堪えた。君をちゃんと受け止める為に。

「そうね、私もアルにもう会えないかもって思ったこともあったわ。
 でももうそんな心配をする必要はないわ。こうしてちゃんとお話できるようになったのだから」

君からの『ありがとう』を受け止めて、こちらももう一度少し力を込めて抱きしめ返す。

「皆もきっとアルとお話したがっていると思うの。一緒に会いに行く?」
(14) もちぱい 2022/01/28(Fri) 14:01:47

【人】 灯された星 スピカ

>>17 アルレシャ アマノ

「……っ、アマノ!」

思わず声が大きくなる。手を引いて歩いているアルレシャの為にも走るわけにはいかず、ここだと知らせるように腕を上げる。
元いた場所ならはしたないと咎められるような行動だって、もう女を縛る事は出来なかった。

「ええ、見つかったわ。城にちゃんといたのよ。姿が見えない魔法にでもかかっていたのね」

そう簡単に説明した後、アマノに問いかけられた少女に目をやる。
(19) もちぱい 2022/01/28(Fri) 21:29:53

【人】 灯された星 スピカ

>>21 >>22 アルレシャ アマノ

何でも屋に飛びついたのを見て小さく微笑んだ。約束を破る子じゃないから、手が離れても大丈夫。
抱き上げる姿がどこか手慣れているなと感じて、面倒見の良さに舌を巻く。

「……あ。朝……本当ね……」

子供の言葉にようやく周囲の変化を目に入れて、それから窓の向こうにいる使用人たちが忙しなくしている姿を見つける。

明けない夜などない。動き出す為の朝が来たのだ。

「どうするの、か……」

(24) もちぱい 2022/01/29(Sat) 16:10:29

【人】 灯された星 スピカ

おもむろに左手の薬指を圧迫していた指輪を外す。

それを、何の躊躇いもなく床へ。

4年間付けていたそれを外しても何の感慨も抱かないのだから、やはり自分は最初からどうしたいか決めていたのだ。

「アマノについていくわ」


元の世界に帰ったところで守れるものなどたかが知れている。
きっとやりたかったこと、守りたかったものに一つも触れられずに傀儡として踊って終わりだ。

「……対価、払っちゃったもの」

どこか楽しげに笑って、不器用な男の元へ。
指輪のない指をぐっと握って拳を作り、男を軽く小突くような仕草を見せた。

不器用なのは、きっとお互い様だ。
(25) もちぱい 2022/01/29(Sat) 16:10:48