きらきら　ゆらゆら

明かりが差し込むそこでウミは目を開きます。
顔に触れれば、ガスマスクはいつも通りの場所に。

短い夢でした。
長い夢でした。

ーー泡沫の出来事でした。

ぐっ、と身体を伸ばします。
いつも丸めていた身体は少し軋んで、けれどすぐ思い通り動きました。

『ーー』

ごぽりごぽり。
泡を登らせてウミは射し込む光の方に。

ウミはウミの居ていい場所をまた、探します。
ウミは他に探したいものが、できました。

ーー華やかな赤を。
ウミは目にする度に追うでしょう。