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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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視点:


【人】 灯守り 大雪

── 会合中 >>1:214 ──

 ちょこちょこ、こそこそ。
 はじめのうちには随分と細かいものを操るに
 苦労をしたものなのではありますが、
 今になってはこのような間諜もおてのもので。

 恐らくは、……処暑には主犯が誰なのかは
 丸っとバレてしまっているのでしょうが。
 だってこちらにちらっと視線が向いたのが見えた。


  「 …………。 」


 無言、でも。返すように、悪戯っぽい視線を向けて、
 それからじっと彼の元の自分の人形へと。

 周囲を観察するのは慣れていようにも、
 あなたが観察されるのは珍しいことでしょう、なんて。

 
(122) uiro 2022/01/22(Sat) 20:58:55

【人】 灯守り 大雪


 ちらりと覗き放題の無防備な手帳に
 書かれた文言が人形の目に留まったなら、──
 ふふっ、と、会合の途中に何の前触れもなく
 笑いを噛み殺し始める大雪の姿でも見えようか。

 手帳の隅に小さく、「あそににきた」と
 書かれた付箋が貼られているのに気付かれるのは、
 さていつになるやら*

 
(125) uiro 2022/01/22(Sat) 21:02:14

【人】 灯守り 大雪


 ……付箋の文字>>125がすこし歪んでいるのは
 ぬいぐるみの手で書いたゆえのご愛嬌だ。*

 
 
(127) uiro 2022/01/22(Sat) 21:13:35

【人】 灯守り 大雪


── 会合後 ──

 会合の最中に他者にちょっかいを出している時点で
 私の態度がそう真面目ではないことは
 きっと知っての通りであるとは思うのだけれど。

 自分の手番になって非常〜〜に小さな声で話したおかげで
 多くの人が疑問符を浮かべながら視線を向けたのも
 ……致し方ない。致し方ないことなのだ


  ( ……ぬいぐるみに来てもらうべきだった )


 いつもはそうしていたわけだし、と。
 ため息を吐きながら。

 終わったならば途端に賑やかになる面々を
 ぼんやりと眺めているのだった。*
 
(143) uiro 2022/01/22(Sat) 22:24:02

【赤】 灯守り 大雪



 人が目を向けるもの。
 注目をするもの。注意を払うもの。
 興味を惹くもの。奇異に思うもの。

 さまざま さまざまに、 それには 意志が、
 思考が、感情が、思惑が、見え隠れする もので。

 目は口ほどに物を言う、どころか、それ以上に
 彼らは雄弁に雄弁にそう そう語るのだ。
 五月蝿いほど。


          ずっとそれが。 おそろしくて。


(*115) uiro 2022/01/22(Sat) 22:29:47

【赤】 灯守り 大雪



 屋敷の前に棄てられていたわたしを見るなり、
 先代の大雪はこう云ったそうな。

  「 ……随分と、怯えて。こんな傷も作って。 」
  「 アァいけないね。この子は、……
    そうさね、後継って奴もそろそろ考えにゃあ
    いけない頃合いだったかな。 」

  「 というわけさ、ウン── 子育てなァ。
    心得はねェがやってみるか。

    という訳さ、誰も屋敷には入るなよ。 」


 と、まあ。
 ひと目見れば私が畏れられるような、
 ひとを操る、──などという力を持っていること、
 あのお方はわかっていたでしょうに。
 
(*116) uiro 2022/01/22(Sat) 22:37:18

【赤】 灯守り 大雪




 それから それから?

 あれこれ屋敷にあったものをかき集めたのだろう。
 どっさりと、山のような人形を幼い私に見せて
 あのお方は私にこう言ったのだ。


 「 この人形たちをうまく操れるようになるまで 」
 「 あんたはここから出ちゃいけないよ 」


 ──── これが、
 ながいながい 始まり。


       私の目隠しになってくれていたのだと、
            そう気がつくまでは、まだ。


(*122) uiro 2022/01/22(Sat) 22:41:50

【赤】 灯守り 大雪




 ……あの人が頽れるまでに、
 すべての人形を同時に、── までいけなかったのが、
 すこうしばかりの悔い。

 未熟なままで大雪を継いでしまった。

 だから、昔も今もまだ、自分の能力は
 恐ろしくも悍ましくも仕方なく、
 ……それでいて、 自信もまた なかったのだ。*


(*123) uiro 2022/01/22(Sat) 22:46:44

【人】 灯守り 大雪



 はた、と。
 視界の端で揺れるものを見た。>>145
 我にかえり、顔を上げて……不思議そうに目を向ける。

 ……うん、小満は周囲の誰かではなく
 私に向けて手を振っているのであるようだけど。


  「 …………? 」


 ぬいぐるみを目の前に掲げて、なあに、と
 その柔らかな腕を彼に向けて振ってみよう*
 
(152) uiro 2022/01/22(Sat) 22:54:47

【赤】 灯守り 大雪



 ── 小雪>>93と会う回数を重ねる毎、
 冬至の雪うさぎの開発に手を貸す毎、
 お隣さんから、じわりじわりと 雪解けのように
 私の世界は広がっていったのだ。


 ( 蟻のぬいぐるみをつい食べようとする
   アリクイのぬいぐるみが居た事は、……
   今は既に笑い話 )


 後輩が増えて、並んでいた人々が「先代」になって、
 うつろいゆく代替わりに、術を使う指先が
 どんどんと冷えてゆく感覚があるけれど。

 …… まだ、片隅にいたいのだ。許されている間は。*

 
(*126) uiro 2022/01/22(Sat) 23:15:58

【人】 灯守り 大雪



 「 え 」


 おどろいて少し手が止まった。>>155
 いやたしかにそれなりに先輩にはなってきたが
 新人さんに教えられるようなことなど……
 ……あるんだろうか。わからない。

 ただ、単純に「先輩」呼ばわりが嬉しかったのも
 またひとつの事実であって……


  「 …… 小満の方がいろいろ、知ってない かな 」
  「 今日、ぬいぐるみじゃないの、偶然だし…… 」


 などと云いつつも、つつつと彼の方へ寄って
 お話をする気満々では居るだろうが*
 
(157) uiro 2022/01/22(Sat) 23:22:26

【赤】 灯守り 大雪



 ── 回顧 ──


 おおよそ九十年ほど前だったか。
 先代の大雪が、突然領域のすべてを閉め切って
 他所に一切顔を出さなくなった、という ──

 手紙のやり取り程度はあったやも知れないが、
 十年間ほど、ずうっと。
 誰とも関わろうとせぬ時期が あった。

 
(*130) uiro 2022/01/22(Sat) 23:30:10

【赤】 灯守り 大雪

  



 ふたたび領域が開かれた時、大雪を名乗ったのは
 自分と同じほどの背丈の人形を携えた、
 小さな子どもだった という。*


(*131) uiro 2022/01/22(Sat) 23:31:54

【人】 灯守り 大雪


 ……いいや、うん、自分がレアキャラである事は
 否定しない、否定はしないのだが。>>158
 現在のこの感じは魔が差した、とでも云いたいような。

 矢継ぎ早に繰り出される質問に
 あわわとゆっくり動作な大雪は目を少し回すが。


  「 え、えー…… ううん 不安……? 」
  「 不安なんてこう……いつもいっぱいだよ
    能力上手く使えるかとか、そう…… 」
  「 まあでも、私は……人形がやってくれるし
    あんまり参考にもならない、かも 」


 手持ち無沙汰にぬいぐるみを揺らしつつ。
 うーん、とまとまらない言葉をどうにか引っ張り出す。
    
 
(159) uiro 2022/01/22(Sat) 23:40:19

【人】 灯守り 大雪



  「 ……小満がすっごいおじいちゃ……こほん
    お年を召していらっしゃる事、
    よく忘れそうに、なるけど。 」
  「 でも私も人間なら、結構……おばあちゃんか 」

  「 ……答え、これでいい?
    ほかなにか美味しそうなもの、あったかな…  」


 それからやっと、桜餅や大福の存在に気づいて。
 ぬいぐるみを小脇に抱えてもちもちと食もうと
 し始めるだろうか。もっちもち。*
(161) uiro 2022/01/22(Sat) 23:44:58