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人狼物語 三日月国


125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】

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占い:一葉 梢矢不破 彰弘
対象:不破 彰弘、判定:少女

【独】 気ままな 一葉 梢矢

/*
占い先ミスっとるやないけ〜
魔術師だから変なことにならないとは知ってたとはいえこれ狼だったらどうしてたんだよ すみません・・・
(-1) backador 2022/01/29(Sat) 21:03:25

【人】 気ままな 一葉 梢矢


「…………」

出された秘密を二つ見比べて、見て。

「人間、思ったより前世の記憶を生まれ変わっても持ってくるんだ」

そんな簡単な感想が出た。
なぜかちょっとうれしそうだ。
(3) backador 2022/01/29(Sat) 21:59:22

【秘】 文字食う紙魚 蛇神 阿門 → 気ままな 一葉 梢矢

高く響いた音に怯えるように、水音がぱしゃと浮いて消えた。
かすかな物音などそうそう聞こえはしないだろうが、たまたま扉を締めきりそこねていた。
息を呑むような声。湯気のはりついた透明なガラス越しに人影をみとめて、
露天風呂のなるべく端に縮こまった。背中を丸めて、息をひそめる。

自分はもう体も洗って温まったのだから、
堂々と出ていってその横を通り過ぎてしまえばよかったのに。
うまく、最良の判断ができないまま、蛇神はじっとやり過ごそうとした。
(-16) redhaguki 2022/01/29(Sat) 22:15:46

【人】 気ままな 一葉 梢矢


「これが本当ならよくもまあ調べたものだと思う。
 政府というか、もっと別の何か……いや」

「思ったより、ありふれているのか、そういうの」

自分の心当たりと照らし合わせて、そんな結論に。

「何はともあれ朝食を食べよう」

あとついでに腹が減っては戦もできぬ。
(9) backador 2022/01/29(Sat) 22:30:11

【人】 気ままな 一葉 梢矢


「……?」
「気持ち悪いなら悪くしていいんじゃないかと思う」

人々が務めて空気を軽くしようとしているなか、実に無頓着に、けれどある種気遣ったような言葉を吐く。

「受け入れる必要もない。信じられないもの、わからないものはいつだって怖いものなのではないか。
 
 それを飲み込むのは……俺ならめんどくさいな」
(18) backador 2022/01/29(Sat) 22:46:30
一葉 梢矢は、不破?
(a2) backador 2022/01/29(Sat) 22:46:43

【人】 気ままな 一葉 梢矢

蛇神の背中を目で追った。
別にそれがどこに行くのもどうでもよかったが。

「うん、怖がるな逃げるなって強いることもない。
 秘密を無理やり暴き立てるやりかたは、趣味が悪いことには違いがないのだから」

半面、自分の秘密に関しては相変わらずの無頓着だったが。

「魔法少女ってあれ」
「めちゃくちゃきらきらしてるやつ。かっこいいかもしれない」

そして感性もズレている。
(24) backador 2022/01/29(Sat) 22:54:24
一葉 梢矢は、朝食じゃなくて夕食だった。お昼寝してたかも。
(a5) backador 2022/01/29(Sat) 22:59:31

【人】 気ままな 一葉 梢矢


「魚はちょっと専門外」

獣の肉なら一目見て当てられるのだが、
魚はそうではないらしい。ちんぷんかんぷんだ。

「たぶん全部脂がのってておいしい」

当たり前である。
(28) backador 2022/01/29(Sat) 23:22:41

【秘】 気ままな 一葉 梢矢 → 文字食う紙魚 蛇神 阿門


改めて桶を拾いなおして、
そんな最中に響いた水音を聞き逃すことはなかった。

「……蛇神?」

早い時間に一人で済ませていたやつといえば、そう、蛇神だ。
籠に入っていた服の雰囲気もそう遠くなかった気がする。
そういえば姿が見えないと思ったら露天風呂のほうにいたのか。

ひとまずは身体を洗って。これといったスポーツの型にはまらない、薄らとした筋肉付きの遊び盛りな肢体をさっと泡立て、湯で流す。
その数刻の待ち時間すら彼にとって息の詰まるようなひと時であったことは知る由もない。

「そこにいるのかな」

閉じかけの扉に逆らって、露天風呂のほうへ顔を覗かせる。普段ぼさぼさ放題な髪はじっとりと濡れて、まるで水をたっぷり含んだ長毛の犬のよう。
きょろきょろと見渡し、その姿を見つければ、なんでそんな端っこにいるのだろうと首を傾げた。
(-30) backador 2022/01/29(Sat) 23:51:14

【秘】 平静でいたい 戸森 夢彩 → 気ままな 一葉 梢矢

「一葉〜、ちょっと話せる〜?」

任意の時間帯。
どこからともなく現れた女がゆるく絡んできた。
君の背中をポンと軽く叩いている。

「ってもそんな深刻な話ではなく、親交を深めようくらいの気持ちね」
(-36) otomizu 2022/01/29(Sat) 23:59:33

【秘】 気ままな 一葉 梢矢 → 平静でいたい 戸森 夢彩


「うん?」
「好きなだけ話せる」

何にも言葉を噛み砕かずにそのまんまの返答をした。

「俺に興味があるということか。
 うん、仲良くすることはいいことだから、やぶさかではない」
(-39) backador 2022/01/30(Sun) 0:04:56

【秘】 文字食う紙魚 蛇神 阿門 → 気ままな 一葉 梢矢

声をかけられてまた再び、丸まった背が震える。
湯から出た背中はこころなしか汗が流れ落ちているようにも見えた。
水の中にいるのだからそれは単なる水滴かもしれないし、気のせいかもしれないけれど。

尖った肩を晒して自分の体を抱え込んだまま、ゆっくりと顔を上げる。
今まで見てきた中ではみられなかったような怒気とも怯えともつかない感情は、
向けられる側からすれば理不尽極まりないものだろう。
そう、要領よくやればいい、素知らぬ顔をしていればいいのに。
いかにも隠し事があります、といったふうに喉を震わせて、にらみつけるだけ。

「なに、」
「し、に」
「きた、んだ」

何なんて、風呂しかないし、風呂以外ないんだけど。
息をするのも苦しそうに、すう、と呼吸をして、蒼白の顔面を晒す。
くそ、と悪態をつく。小さな声で、鍵かけてなかったのか、とごちた。
(-46) redhaguki 2022/01/30(Sun) 0:21:33

【秘】 平静でいたい 戸森 夢彩 → 気ままな 一葉 梢矢

「そー、興味あるってこと〜」

好きなだけとは恐れ入った。
まあそれならばと、ロビー辺りのソファに腰かけた。

「一葉って、なんていうの?人間っぽくないこと言うじゃん。
 ちょっと気になってたんだよね。
 あ、もちろん話したくない事は聞くつもりないけど。
 
 たぬきではないとか、枝咥えたくなるとかさ。聞いてくださいって言ってるようなもんじゃん?」
(-49) otomizu 2022/01/30(Sun) 0:29:26
一葉 梢矢は、うわ。
(a16) backador 2022/01/30(Sun) 0:30:00

【秘】 気ままな 一葉 梢矢 → 平静でいたい 戸森 夢彩


「うん?」
「なんのことだかわからないな」

粗雑なしらばっくれ方。
棒読みというわけではないが(というか普段から棒読みに近い声質なのだが)、この場では何の意味もないものだろう。

「とはいえ最近は犬とか狸に間違われがちだから……その訂正はしなくちゃならないと思ったまでですよ、ほんとほんと。

 今は見ての通りどこからどう見ても人間だから、安心しても構わない」

こんなんで取り繕ってるつもりなのだろうか。
(-52) backador 2022/01/30(Sun) 0:33:32

【秘】 気ままな 一葉 梢矢 → 文字食う紙魚 蛇神 阿門


「うん?湯浴みだが……」

逆方向に小首を傾げて。
自分は何か間違えただろうか、なんて思う。

「何だかよくわからないけど」
「具合が悪そうだ、湯舟の中だというのに」

堅い表情から滲むのは心からの思い遣りだ。
わざわざ人の少ない時間を選んでいたからその方がよかったのはわかる。ちょっと邪見に扱われるのもわかる。

だが、終ぞなぜ人目がつかないようにしていたかは思い至らなかった。そもそも慮りの外にあったのでは仕方がない。

パーソナルスペースの狭さは、こんな場でも遺憾なく発揮され。しなやかな脚を湯に沈め、熱さに慣れれば足早にざぶざぶとそちらへ近づいていく。

「湯治ならわからないでもないが」
「冬の風にあたっては一層体調を崩してしまうかもしれないけど、大丈夫かな」
(-60) backador 2022/01/30(Sun) 1:04:22

【秘】 平静でいたい 戸森 夢彩 → 気ままな 一葉 梢矢

「こんなにわかりやすいことある?」


流石の戸森も驚いてしまった。
こんなに誤魔化すのがへたくそなこと、ある?

「いや絶対何かあるやつじゃん。
 や。秘密に関わるなら聞かない方がいいだろうし、そうだとすれば踏み込むつもりないけどさ」

「今はってことは、昔は人間じゃなかったり〜?」
(-61) otomizu 2022/01/30(Sun) 1:04:27

【秘】 文字食う紙魚 蛇神 阿門 → 気ままな 一葉 梢矢

「やめろ。来るな」

理由さえ言えばもう少し柔らかくなったのかもしれない、
もとより言動にしっかりと配慮を行き渡らせるほうではないが、
ことさらに今はそうした意識が欠けていた。例え貴方が気にしないひとであっても。

追い詰められるように湯船の際にはりついて、ついには立ち上がるしかなかった。
腹を隠すように片手で抱えて、もう片方の手で出口の方を指差す。

腕で隠した腹には、胸の真ん中から臍の下まで古傷のような線があった。
それに交差するように、同じような薄い皮膚のひきつれがいくつか。

「具合悪いわけ、じゃない。出てけって、言っているんだ」
(-70) redhaguki 2022/01/30(Sun) 1:27:04

【秘】 気ままな 一葉 梢矢 → 平静でいたい 戸森 夢彩


「うーん」
「これは誘導尋問というものだ」

困った困った。
困り果てた様子は微塵も表情には出ないのだが。

「人を探すのに便利だからこうなっただけ。別に、こんな状況に置かれた以上聞かれて嫌なことではないけれど。
 簡単に教えてしまうのもそれはそれで味気ないだろう」

どこまでも気のままに考えているのだった。

「悪いバケモノで、その人間をとって食らって成り代わろうとしている……くらい盛れてたらもっと自慢げに話せてたかな」
(-71) backador 2022/01/30(Sun) 1:27:52

【人】 気ままな 一葉 梢矢


「……スカートの中身は小宇宙……」

箸を咥えたまま(お行儀が悪い!)
適当にそんなことを口走った。
もちろん下着も女物だとしたらそらそうなるよなあ。

「楽じゃないな、皆を守るというのも」
(44) backador 2022/01/30(Sun) 1:39:09

【秘】 平静でいたい 戸森 夢彩 → 気ままな 一葉 梢矢

「はは、いいねそれ。
 そうだったら面白いのにな〜」

違うなら残念、とこちらもそれほど残念そうでもなく返す。

「ま、それもそうか。機が来れば開示されるんだし、ここで教える義理もないよ。
 それはあたしも承知の上で聞いてるからさ」

「最初は学校の環境とか、生まれ育った環境でそうなってんのかな〜って思ったから。
 どっちかっていうと一葉の正体よりはそっちに興味あったりするんだよね」
(-74) otomizu 2022/01/30(Sun) 1:39:24

【秘】 気ままな 一葉 梢矢 → 文字食う紙魚 蛇神 阿門


言葉と、見える傷のようなものに僅かに動きを止めるが、一瞬止めただけだ。下がってやるわけでもない。

「……ふむ」
「入ったばかりだからちょっと難しい相談かもしれない」

言葉を選んでいる様子こそあるけれども、それでも出てくるのはマイペースな発言ばかり。
露天風呂に固執する理由はないはずなのだが、それはすっかり頭から抜け落ちているのか。普通に自分も露天風呂がいいということか。

「具合が悪くない……ということも、ないんじゃないかと思う。
 それを隠そうとするのは……時に美徳ではあるけれど、そも、俺には通用しない。目がいいから」

「上がるか?俺が面倒ならきっとそのほうがいい」

と、長躯はさらに距離を詰めて、相応に長い腕を伸ばし、湯の滴る手で背でも触れようとするだろうか。

特段意味はないのだ。気遣うように差し伸べた手は、どんな時どんな相手に対してでも差し出すようなもの。

この場でそれがどんな意味を持つかは、まあ今のところ全く知らないわけだ。
(-79) backador 2022/01/30(Sun) 2:20:56

【秘】 気ままな 一葉 梢矢 → 平静でいたい 戸森 夢彩


「生まれ育った環境は遠からずといったところだけど、学校はあんまり関係ないな。住んでるところから近くて通いやすかった。まあそもそもまだ一年しか過ごしてないし」

「とはいえ環境も特におかしな点はない……のではないか。
 大家族で山で暮らしてて……そう、一度だけ俺がみんなからはぐれてしまって。その時に優しくしてくれたのが、この顔をしているヤツだった」

表情は無い。無いけど、懐かしむように遠くを見ていた。

「……頻繁に間違えられるあたり、まさか俺の知らないところで、犬や狸は簡単に人間の形になったりしているのか……?」

突然飛躍して変なところに着地してしまった。
(-80) backador 2022/01/30(Sun) 2:29:08

【秘】 文字食う紙魚 蛇神 阿門 → 気ままな 一葉 梢矢

たとえば部屋の隅に追い詰められたように、相手を真正面に認めて立ち竦んでいた。
貴方が少しばかり直線的な動きをする人間であるというのを差し置いても、
ここに至って蛇神のやることというのはどれも悪手で、愚かなものばかりだったろう。
だから伸べられた腕というのは逃げるような動きのせいで、腹のあたりにかすったのだろう。

「ア、」

その僅かな接触のために、体が僅かに震えた。多分に緊張もあったのだろう。
隠し通さなければならないと意識したせいで、よけいに力が入ってしまったのかもしれない。
一瞬、貴方の動体視力ならば視認できたものは、クリオネの捕食シーンに近いそれだろう。
傷のように見える皮膚の薄い部分が割れて、花の開くように咲いた。
見えた色はグロテスクなものではなく、真っ白い皮膚に肉の色が透けたような薄い色だった。

それは、吹き出した。笑い出したということではなく、文字通り。
視界を覆うような"それ"が数十本。突き飛ばすように、あるいはすり抜けて貴方を押し止めるように。
例えば水風船に限界まで水を入れたら、反対側から張力に負けた水がぜんぶ飛び出すように。
蛇神よりも背の高くて厚い体に襲いかかるように、大小も形も様々な"それ"が四肢を絡め取った。
(-104) redhaguki 2022/01/30(Sun) 11:53:54

【秘】 文字食う紙魚 蛇神 阿門 → 気ままな 一葉 梢矢

 

実は、蛇神阿門は"触手人間"だ。
(-105) redhaguki 2022/01/30(Sun) 11:54:35

【独】 気ままな 一葉 梢矢

/*
田舎村引きずってたせいでついぞ蛇神くんをポルティさんとはぐきさんで絞れてなかったけど 二人とも地の文詰めるタイプだし(三角関係いやっていっててもそんな不思議じゃないし)(これは偏見です)

時間はおいておくにしても触手人間のハンドアウトを選びそうなのは、はぐきさんだな〜と思った
これでポルティさんがやってたらやばいな『攻め人間』が来たな・・・ってなっちゃう やばいな
(-113) backador 2022/01/30(Sun) 12:51:43

【秘】 気ままな 一葉 梢矢 → 文字食う紙魚 蛇神 阿門


「お、う゛っ!?」

突如はじけるそれを躱せるはずもなかった。地面を蹴ろうとしては腿を湯水が纏わりついて、その場で跳ねただけであっけなく捕らえられる。

まず最初に浮かんだ感想は『納得』だ。納得、安心、そしてそれからやっと現状を認識してじっとりと溢れる恐怖。危機感すらもマイペースだ。

「い……」
「言えばよかったのに」

少なくとも出ていけとは言われたのだが。それよりももっと、さっきみたく言葉を尽くしてくれたら、なんて。非難するでも困惑するでもなく、もっと素直な言葉。
丸腰で絡みつかれるのがどうも落ち着かなくて、それを引いてみたり、身体を捩ってみたりして。

「不思議だ」
「浴場はよほど気を使わないと隠したいことがバレる」

とつぶやく。自分もそうだったし。まさに今この状況を脱するために明かすハメにもなりそうなのだが、それはまあ待つことにした。ひとまずどう出られるか待ってみても遅くはない。
(-129) backador 2022/01/30(Sun) 14:49:07

【人】 気ままな 一葉 梢矢


「張り紙……」

誰がやったものなのかはおおよそ見当はついているのだが。
今のところはあんまり興味がなかった。
別に心当たりがあるわけでもないし。

「あてずっぽで、全員に会いに行けば。
 そのうち条件を満たしたことになるのではないかと思う」

提案は清々しいほどのゴリ押しだ。
(52) backador 2022/01/30(Sun) 14:51:30

【人】 気ままな 一葉 梢矢

>>+32 堂本

「うん。この場にいる全員は暴論だけど、
 心当たりがあるならその全員なら、多分点を貰える」

深く考えてないのか、彼なりに考えているのか。
毎度毎度一番“楽に答えにつける”方法を提示している。

「ハッキリ言ってしまえば」
「どうやったところで、あまり100%分かるようにならない気もするし」「なんてったって、暴れん坊だからね」

そう決まった解答もない、とも付け加えて。
(55) backador 2022/01/30(Sun) 15:48:10

【人】 気ままな 一葉 梢矢


「俺は犬と間違えられたから……
 そんな感じで適当でいいのではないか」

一度接触したことがあるらしい。そして犬ではないみたい。
(56) backador 2022/01/30(Sun) 15:48:57
一葉 梢矢は、狐、という言葉に反応して。
(a31) backador 2022/01/30(Sun) 16:05:32

一葉 梢矢は、不破 彰弘に距離を詰めた。
(a32) backador 2022/01/30(Sun) 16:06:06

【秘】 文字食う紙魚 蛇神 阿門 → 気ままな 一葉 梢矢

「うあ、」

腹の内側から伸びた触手を引かれるだけで、喉の上側をかするような声が漏れた。
宿主のほうと言えば湯船の部分を囲んだ岩の端に尻もちをつくような形で座り込んで、
身を震わせて深呼吸をするばかりだった。倒れそうな体を片手で支える。

どうにも明確な意志によって細かな動きを与えているというよりも、
本能的な欲動であったりに合わせてそれぞれが大まかに動いているらしい。
この一瞬のうちに疲弊しきったようにうなだれている間にも触手はうねうねと動き回る。
肌の上を這う粘液まみれのそれらは、積極的に害するようではなかった。
なんだかじゃれつくみたいに、布の内側に隠れていない体を探りまわって、頬の横を昇る。

一呼吸ようやくといったように吐き出して、貴方を睨みつけた時。
好き勝手に動いていた触手ははじめて統率をもって動き、貴方の体にしっかりと掴みかかった。

「で」
「て、け!」

ひょっとしたら貴方の講じる手によっては無力でしかないかもしれないそれは、
おそらくは開いたままだろう露天風呂と浴場をつなぐ扉のほうへと押し込もうとするだろう。
持ち上げて、もしくは押し込んで。
もしそれが叶ったとしても床に尻もちをつかせるような形であって、
頭を打ったりケガをさせてしまうようなことはない。
(-143) redhaguki 2022/01/30(Sun) 16:27:23