人狼物語 三日月国


125 【身内】実波シークレットパラダイス【R18】

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視点:


【秘】 調律 水銀 莉桜 → 嘘 氷室 凛乃

「──うん、」

あなたの、真っ直ぐな言葉に。
だんだんと、表情が灯っていく。

「うん」

硝子の瞳に、色が宿る。

「うん──」

「ありがとう、凛乃さん。
 ありがとう、」


「……これからも、よろしくね!」


にっこりと、満面の笑顔が花咲く。
今までで最も人間らしい所作で、
あるいは人間よりそれらしく。

先に待ち受けているかもしれない困難も。
大切な友達と一緒なら、きっと大丈夫なはずだ。
(-0) Rindo17 2022/02/04(Fri) 21:46:37

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要

「あたしはミスしないから!」

絶対音感どころか完全模倣。
秘めていた自身を曝け出していい状況は、
水銀莉桜にとって初めてのことだからか、
なんというか、完全に開き直っている。

いや、それは正確ではない。
もっと別の感情要素が支配している。
あなたのアレンジに重ねる。
次の変装パートはこっちがリードして。
その次はあなた。
初めて知る感覚。

「──たのしいね、偉智さん!」

音が、弾む。
星が、またたく。
(-1) Rindo17 2022/02/04(Fri) 21:50:48

【人】 調律 水銀 莉桜

「あたし、これでも
 自分がアンドロイドであることに
 結構本気で悩んでたんだけど──」

ハードルを軽々と飛び越えていく
ビックリ秘密のオンパレードです。
カルチャーショックというか。

「いっそのこと、
 あたしもインパクト重視で変形とかできるようにならないかな」
(14) Rindo17 2022/02/04(Fri) 22:16:42

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要

「すご──っ!
 あたしも、負けないんだから!」

視界に、ビジョンに、氷がちらつく。
けれど、そんなことは今、どうでもいい。
体表面のセンサーが、
周辺温度の急激な低下を検知したかもしれない。
しかし問題ない。活動に支障はない。
この指先が刻む律動に何ひとつ変化はない!

莉桜が初めてピアノ・セッションをしたのがあなたで、
今日あなたの隣でツインを弾くのが莉桜だったのは、
ひょっとすると大きな幸運だったのかもしれない。

きっちり14分。
弾き切ったあとに、少女は不思議な高揚に包まれていた。

「──、──は、──」

人間だったなら、きっと。
頬が赤らんで、息が切れていたかもしれない。
隣のあなたに、視線を向けた。
(-5) Rindo17 2022/02/04(Fri) 22:38:15

【人】 調律 水銀 莉桜

「花火、か。
 あたしも、やろっかな。
 あたしは寒いの平気だから、気にしないでね。
 
なんなら花火が直撃してもギリ平気だし


たいへん強靭な駆体です。
(26) Rindo17 2022/02/04(Fri) 22:53:40

【人】 調律 水銀 莉桜

「む、向けるならあたしにしてね!?」

それでいいのでしょうか。
(31) Rindo17 2022/02/04(Fri) 23:06:00

【人】 調律 水銀 莉桜

「ドリル、積もうかな──
 凛乃さんの手助けになるなら──」


「──あ、えと、あたしは線香花火がいいな。
 雪のうえで。手元にきらきら星」
(41) Rindo17 2022/02/04(Fri) 23:29:03

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要

「──偉智さん」

心配そうな視線は、
それでも満足感によって彩られていた。
その氷のことは、少なくとも今は分からないけど。
気にするものでもないように思えた。
あなたがそれに向き合えているのなら。

(みんなにとってのあたしも、そうだったのかな)

いや、それより今は。

「──うん。
 あたしもね、──すごく、たのしかった。
 ありがとう、偉智さん。
 それで、そのう」

「また、一緒に弾いてくれる?」
(-10) Rindo17 2022/02/04(Fri) 23:32:02
水銀 莉桜は、「ドリル」「カメラ機能」「防弾防刃耐熱」などメモをしている。
(a15) Rindo17 2022/02/04(Fri) 23:43:06

水銀 莉桜は、ちょっと詳しく教えてほしい。
(a29) Rindo17 2022/02/05(Sat) 14:58:41

【秘】 調律 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要

「──うんっ!」

ぱ、と破顔します。

「──それと、偉智さん。
 その、──あたし、寒くても平気だから」

言及するかしまいか逡巡しましたが、
ただそれだけ伝えておきます。
それ以上は踏み込みません。
きっとそれは、自分の役割ではないのですから。

「──ふふ。
 また、弾きたい曲をインプットしておくね。
 絶対弾こうね! やくそくだよ!
 それじゃ、──また!」

終始満面の笑顔で。
まだ見ぬこれからに想いを馳せながら、
特に呼び止めなければ、
少女は部屋に戻るでしょう。
(-45) Rindo17 2022/02/05(Sat) 22:23:06

【秘】 調和 水銀 莉桜 → 娘 氷室 凛乃

「──えへ。
 ありがとう、凛乃さん。
 ──ありがとう」

握られた手から、あたたかさが伝わる。
少女の指先は柔く、人間と変わりない。
それが模造品だとしても、
握り返した手のなかに灯る熱は、ほんものだ。

翡翠の瞳。

「──ねぇ、凛乃さん。
 その、──撫でてもらっても、いい?」

「──低い圧力を伴う、
 熱源物質の単純往復運動。
 ただそれだけ。ただそれだけ、なんだけど」

「……あたし、凛乃さんに撫でてもらうの、好き」


無意味に意味を見出す、
それを人間と呼ばずして何と呼ぼう。
(-46) Rindo17 2022/02/05(Sat) 22:36:37

【秘】 調和 水銀 莉桜 → 3年 偉智 要

「──ん、ありがとう。
 次はちゃんと、あったかくしてくる。
 ヒーターとか搭載しちゃおうかな」

なんて冗談めかして微笑みます。
随分と前向きになった……
というより、もともと自分の出生には
ある程度の誇りを持っている様子。
なので、開き直ってしまえばこんなものなのです。

「ん。
 きっと、連絡するから」

莉桜自身は、裏の業界に詳しくありません。
とはいえ、“家”は別。
正しくその意図を読み取り、
しかるべき連絡をお送りすることになるでしょう。

そこから先、二度目以降の
ふたりのセッションの行方は、
きっと別のおはなし。
(-83) Rindo17 2022/02/08(Tue) 21:45:02

【秘】 調和 水銀 莉桜 → 娘 氷室 凛乃

「──うれしいな。
 うれしいな、
 ──えへ、へへ」

目を細める。
指先から伝わる熱以上の何か。
数値情報には表れないモノ。
正体不明の感情波形。

けれど、これっぽっちも不快感はありませんでした。

「──っとと。
 いけない、ほんとにずっとのんびりしちゃう。
 そろそろ上がろうか、凛乃さん。
 名残惜しいけど──」
(-84) Rindo17 2022/02/08(Tue) 21:51:33

【秘】 調和 水銀 莉桜 → 娘 氷室 凛乃

「──そっか。
 そう、だよね。
 楽しみだな、──楽しみ。
 いろんなことをしようね、凛乃さん」

繋いだ手から感じる、
なんの変哲もない温度が、
こんなにも嬉しく感じて。

少女は、繋いでいないほうの手を、
その小指を、そうっと差し出しました。

「……やくそくだよっ!」

満面の笑顔。
翡翠の瞳が認めたあなたの表情は。
絡めたであろう指先のやさしさは。
煙る月明かりの景色は。

これから先いつまでも、
彼女の一番大切なメモリーに。
(-100) Rindo17 2022/02/09(Wed) 20:17:36