「ええっ！
　ゲームで秘密を探り合うなんて……
　困る状況なのだろう！
　ボクのあんなことこんなことが白日の下に晒されてしまう、
　考えただけでどきどきものだよね。趣味は悪いけどね。」

周囲の様子をちょーっと窺ってから
コウコウセイとして模範的な元気な声を上げて、
少女は自身の頬に両手を添える。
　
悩むような数秒の間の後、
すう…と深々息を吸い込んで、口を開いたらば

「ふふ。まいったなあ。ばれたら困るものばかりだ。
　僕が実は辛党とか、高所恐怖症とか、猫より犬派とか、
　宿題は提出しない派とかクラスで一番逃げ足が速いとか、
　雪玉に石をつめるのが得意とか、ステゴロ上等だとか、
　落とし物発見名人と名高いとか？バレたら大変だもんね？
　
　やー、丁寧に隠すようにしなくっちゃ。がんばっちゃお！」

八割虚言の濁流を朗々とぶちまけた。

名前：夜川 彗　(やがわ すい)
年齢：１６
学校名/学年：天の原学園/１年生
委員会、部活等：緑化委員/文芸部

ひとこと:
「あは、可愛い子いっぱいで嬉しいな。
　僕達ね、きっと仲良しで素敵な間柄になれるよね。
　んー、楽しみ、あーあー　……ところで。
　暖房の温度上げるならぱっと上げてもらっていいかな？
　僕わりと今おなかが…ううん！雑草なんか食べてないよ？」