人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【赤】 ユスターシュ

 ― ■年前 ―

 「じゃあさようなら」>>0:89



[人生最後に聞いた言葉がそんななんて
 あんまりじゃないか──── ]

 
(*15) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:36:07

【赤】 ユスターシュ

 
 ……ぁ?


[気づいたら崖の下。
 一体どれ程気を失っていたのか。日が、眩しい気がした。
 ゆっくり体を起こす。]


 生きて……る、のか?


[信じられない、といった風に周りを見渡す。
 胸に受けた筈の傷がない。
 血だまりが己のいる場所に見える。

 体は、おそらく動物に持っていかれたのだろう。この場で見つかる事はなかった。
 もしかしたらその後、人の味を覚えてしまった狼の討伐依頼がギルドに入ったかもしれない。]


 
 ……! 
 アイシャ!



[どうして助かったとか気にするのは後にした。それよりも、何よりも愛娘が危ない。
 あの女は彼女を、娘をどう扱うかなんて
 わかったものじゃない。

 体がやけに軽いのに気づかず。
 その場を飛び出した。]

 
(*16) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:36:15

【赤】 ユスターシュ

 
[そうだ、薬草を持って帰らなくては。
 急いで崖の上に、
何でもないよう登れたのに疑問をもてなかった。それだけ余裕がなかった。


 先日取った場所になくて、奥深くにもぐって
 木々は冒険者時代の身のこなしでかわした
 魔物が一体も自分の元に来なかったのには僅かに違和感があったが、時間が惜しかった。

 探して、探して探して探して

 時間の経過で起こる筈の空腹も、眠気も
 何も感じないのに気づかない。


 やっとで見つけた時、空がどれだけ色を変えていたとか分からなくて
 
 上手く手に掴めないのにイラついて
 魔法で草を刈り取って、手にした
 その手からすり抜けたのに気づかない。]

 
(*17) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:36:21

【赤】 ユスターシュ

 
[ どんだけ余裕がなかったのか。
  己の手から全て、すり抜けていたのに
  全く気付かなった馬鹿野郎だった。 ]

 
(*18) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:36:25

【赤】 ユスターシュ

[それから走った。
 不思議と息は切れなかった。


 走って走って走って走って……]


 おじさん! おばさん!
 悪い! 今帰った!
 アイシャは! アイシャは無事か!?

 変な女剣士は来なかったか?


[いつも通り宿屋に入って
 落ち込むようなおばさんを
 旦那さんが背をさすっていたのを見た。

 彼らは、こっちを見なかった。]


 おい、遅かったの怒ってるのか?
 悪かったよ、ちょっと色々あって

 なあってば!


 
(*19) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:36:51

【赤】 ユスターシュ


  [ その手は、すり抜けた。 ]

 
(*20) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:36:55

【赤】 ユスターシュ

 
   ────── あ?



[己の手をまじまじ見る。
 何の変哲もないように、見える
だけの
手。
 もう一度、目の前の夫婦を見る。

 自分の存在に欠片も気付いてない
 彼らは優しいから、無視などする筈がない

 彼らは、通常通りに宿の営業を行っている

 客であろうか。
 誰か、知らない人が通り過ぎた。
 自分の体をすり抜けて。]



 ……待ってくれ


[目の前の世界に、分厚いガラスが張られたかのようだった。
 寒くなんて感じないのに、体が震えた。]

 
(*21) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:37:04

【赤】 ユスターシュ

 
 
 ────なん、だ、よ……これ


[ふらり、と体がふらついて。
 その場にあった壁すら通り抜けた。]


 ……俺、は 
俺は────



[はた、と気付いて大急ぎで二人で使っていた部屋に走っていった。
 あれからどれだけ日が過ぎていたのだろう
 娘はどうなったのだろう。

 頼むからいて欲しい。
 そんな願いは簡単に打ち砕かれる。]



 アイシャ!!



[宿代を少しでも浮かすために、空いた時は従業員もしていた。アイシャも働いていたのもあって使わせて貰っていた従業員用の日当たりの悪い部屋。]

 
(*22) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:37:15

【赤】 ユスターシュ

 
[そこで二人で生きていた。
 寒い日は二人で寄り添って眠ったり
 一緒に美味しいレシピを考えたり
 家を買ったら何をしようかって
 そう、最近あげたリボンも喜んでくれて……

 この扉を潜れば
 娘がいつも通りに「お帰りなさい」と
 笑ってくれると信じ
たく
て───── ]

  
(*23) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:37:23

【赤】 ユスターシュ



[ 声は、返ってこない ]


        [ 二人がいた生活の証すら
             何一つ残っていなかった。  ]

 
(*24) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:37:28

【赤】 ユスターシュ

 

 ……あ、あ、あ、…………

 ああああああああああああああああああ
 ああああああああああああああああああ




[その慟哭は、誰にも届かない。]


[その日から、一人の亡霊は彷徨い続けた。
 アイシャ、アイシャ、と愛娘の名を呼びながら。
 呼び続けながら

 街中を彷徨い、気付けば外に出て
 居る筈もない場所を彷徨い迷い

 彼女の名をただただ呼んだ
 どこを探せばいいのかもわからず
 人間らしい感覚を失った彼は
 人間らしさをどんどん失くして

 ただ妄執一つがその存在の足を進め続けた。]

 
(*25) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:37:35

【赤】 ユスターシュ

― 半年前 ―

[その日も、小さく
 彼女の名を呼びながら歩いていた

 気力はとうにすり減っていた
 限界なんてとうに超え、それすらも気づけない
 そのままだったらおそらく
 最後に残った己の記憶すらも零した事だろう

 そうして、本当にただ彷徨う亡霊……
 下手をしたら悪霊に堕ちたのだろうか?


 気付いたら、その場にいた。


   霧の夜にだけ開く酒場>>0:n2  ]


 ……酒場、か

 
[その扉は死者を拒まない。
 娘はいないか。それだけを求めて扉を潜った。

     そうして、彼はこの場に辿り着いた。]
 
 
(*26) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:37:56

【赤】 ユスターシュ

  
[それは、間違いなく幸運だったと思える。
 そうでなければ娘の前に立てるような
 自分でいられなかった。そう思うから。

 ここで飲んで>>0:170、食って>>0:162
 知り合いに再会してさ>>0:336

 人間の感覚を思い出して
 久しぶりに笑えて

 本当に、本当に感謝している。]**  

 
(*27) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:38:23

【独】 ユスターシュ

/*
……長くて申し訳ない(土下座)
ロルはある方がいいを心の合言葉に……
(-7) もやむ 2022/05/25(Wed) 8:41:48

【人】 ユスターシュ

 
[小声で紡いだ疑問に強く返答を求めた訳じゃない。
 答えないのを選ぶのならそれを尊重する。>>28



 ……そうだよ。
 ああ、いいぜ。客をもてなすのは店員の仕事だしな


[その言葉、此方を見る視線。
 さっきからどうも、気にくわない。

 だがそれに対してまだ、口にしない。

 己が良い人か、悪い人かだったら後者だと言う
 ゴーストで言うのなら、まぁ悪くはない方……なのだろうか。少なくとも引きずりこむ気がないのだから。


 都合が悪かろうと何だろうと
 己をそこで曲げる気はなかった。]
  
(49) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:31:30

【人】 ユスターシュ

 

 え、言い回しがそれっぽかったからだけど当たりなのか?
 あー、でもお前ももうしてておかしくない年か

 そっかそっかぁ……
 の割にしんきくせーな。


[普通に誤解して>>29ノアが結婚すると思った。

 だがその誤解は解かれる事となり>>30
 お仕えしているのが姫様とかそんな事を
 聞いた事になった。
 流石にへぇ、とはなった。
 大層なご身分すぎる相手だったことに。]


 まぁな。
 現実って奴はいつでもきっついな。 

 
[死んだからこそ余計に身にしみる。

 その憂いは何に対してなのだろうか。
 未だ、自分は彼の底に触れていない。]

 
(50) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:31:47

【人】 ユスターシュ

 
[その飛んできた質問に>>31、目を丸くした。

 向けられる視線はどこか危うい。
 己から何か言って欲しい言葉があると言うのか


 一度目を閉じた。そして ]


 まずはそのどんな事のどんな、
 の内容によってくるよな。


[一度当たり障りない返答をしておいた。
 わざとだ。はぐらかした訳じゃない。


 その返答の反応次第では頼み事を言う機会を失いそうだったから、というのがあった。]


 ……そっか、有難うな。


[話してほしい。>>33そう言われれば素直に礼を言う。
 断らないの言葉に苦笑いした。
 そんな生き方は息苦しそうだと感じたから。

 そんな瞳で>>34見られるのに
 何とも言えない気持ちが沸き上がる。

 順番に、返答を返す為に口を開く。]
 
(51) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:32:08

【人】 ユスターシュ

 
 まず、俺の頼み事はこの町の小さめの通りにある梟亭って宿屋知ってるか?
 知らなきゃ後で地図を書く。

 そこの人に聞いて欲しい事がある。
 『アイシャは今、どこにいるのか』って

 アイシャって言うのは
俺の娘だ。


 実の親子かどうかは……怪しいな。
 8年前にな、ちっちゃなその子連れた
 過去の冒険者仲間がやってきてな
 「この子、貴方の子どもなの」って押し付けられたんだよ。>>0:237 事実だぜ?

 そこから俺の人生は変わった。
 その子を育てて、家族として生きてきた。


[特別声をひそめちゃいない。
 だから周りに聞こえるかもしれない。
 それでもまぁ仕方ないか、と言葉を続ける。
 同情とかそういうのが苦手なんだが
 そうも言ってられない。]
 
(52) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:32:25

【人】 ユスターシュ

 

 その子はな、3年前流行り病に罹った。>>0:242
 俺は薬の為に薬草を取りに行った。

 ……俺はそのまま死んだ。

 元々依頼帰りで少し怪我してたのもあるけど
 その捨てた母親がな、
ご丁寧に俺を消しに来たもんでね。


 ───── 力不足だったよ。
 娘が元気か、その母親の元にいるのか、幸せでいるのかどうか。帰れなかった俺を待ってないか
 それが今でも心配で、強い未練で、
 俺は死んでも存在しているんだ。


 頼む。俺はアイシャの無事を知るまで未練を果たせない。
 あそこのご夫婦なら絶対に何か知っている。
 死者は生者から話を聞けない。だから、
頼む。


 そうだな、もし居場所がわかったら……
 手紙を書くからその子に渡すまで出来れば頼みたい。
 けどま、それは無理しなくていい。
 判明しなかったり、渡すのが難しいならその宿の夫婦にでも渡してくれ。


[そう言って頭を深く、深く下げた。]
 
(53) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:32:37

【人】 ユスターシュ

 

 とまぁ、俺の願いはそれだけど
 返答は今すぐじゃなくていい。
 この夜が明けるまで考えてくれ

 だってさ、お前さん
 そんな目、してるんだもんなぁ?



[意地の悪い顔をして相手を見た。]
 
(54) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:33:12

【人】 ユスターシュ

 

 さっきの質問の答えだけどな
 お前、俺がどう答えれば満足する?

 間違ってないと言えば安心するか?
 それは正解だと言えば吹っ切れるのか?
 俺は俺の答えしかない。
 お前にはお前の答えしかない。


[少々突き放し気味だろうが正直に、
 思ったままを言葉にする。]


 俺は、娘が幸せになる為なら危険も苦労も沢山したよ。
 それは、俺も、彼女も不幸にしない範囲の事だ
 死なないラインは守った

 何でも、するさ。俺なら
 俺の幸せが害されない範囲で、な



[相手の目をじっと見る。
 どんな色を今は向けてるだろうな。]
 
(55) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:33:29

【人】 ユスターシュ

 
 例えば自分が不幸になるので相手を幸せにするのだったら、
俺は御免だね。
そんな聖人君子じゃねぇ
 それが俺の答えだ。

 お前はどうだ?
 ノア。お前が本心から望んでいる事はなんだ?


 かつて話してくれた夢を>>0:174叶える事か?
 そのお姫さんとやらを守る事か?
 誰かを幸せにすることなのか?
 お前の本心をはき違えるな。

 
 いいか、死んだ人間として一言だけ言ってやる
 未練を残した死なんてくそったれだ。
>>0:90
 そんな
は楽になるなんて思うなよ?
 
 死んでも彷徨う俺が、そんな目をするお前に
 そう言ってやる。
 
 
(56) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:34:02

【人】 ユスターシュ

 
[勿論ここに辿り着いてからの幸せを否定はしない。
 だが、その前はどうだ。
 あの時間に戻りたいなんて欠片も思わない。
 死してなお存在するのが幸か不幸かは
 人によるだろうが。]



 ……さ、て。
 おじさんの話はこんなもんだ。

 長々悪いな。
 他の奴とも話してみたらどうだ?
 癖ある連中だけどきっと楽しいぜ。


[空気をわざと変えた。
 引き止められなければその場を離れるだろう。]*
 
(57) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:34:13

【独】 ユスターシュ

/*
……本当本当長くて……(土下座)
これが私の精一杯ですが頓珍漢な事言ってないか震えております…ぷるぷる…
(-25) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:35:14
ユスターシュは、メモを貼った。
(a5) もやむ 2022/05/25(Wed) 20:37:26

【人】 ユスターシュ

 
[ノアとの会話後。ユスターシュは改めて酒場を見渡した。

 以前見た覚えがある騎士がいた。>>0:234
 女性二人を侍らしてなかなかやるな、と感想を抱く。

 黒い髪の褐色の子は見覚えはない。
 窓ガラスに石を投げた子も見つけた。
 ガキなのに酒場とはませてんな、と失礼な事を考える。

 自分と年代が近そうな男の恰好は
 確か東の方の服装だったかな、と。]
 
(160) もやむ 2022/05/26(Thu) 8:43:09

【人】 ユスターシュ

 
[色々な客がいるな、とつい笑みが。

 まずは話中じゃないタイミングを見て、
 カイルに近づき声をかける。]


 おい、さっきの客
 具合悪いの年単位前だって言われたぞ>>1:226
 今は平気って言っていたな。


[ま、体はそうなんだろうけどな。

 そんな言葉は言わなかった。]


 ま、そんな感じだから
 悪いな、ずっと喋ってて

 
(161) もやむ 2022/05/26(Thu) 8:43:12

【人】 ユスターシュ

 
[そう言って笑って、頭を撫でようと しかけて
 通り抜けたら、と思うと何となく
……寂しくて

 やめて手を引っ込めて笑った。
 どこまで己の話が耳に入ったかと思うと少し気まずいが、相手から言われない限りそれを気にしない事にした。


 そうして、店員が必要な客はいないか
 話し相手が欲しい奴がいないか
 探して周りを見渡した。]**
 
(162) もやむ 2022/05/26(Thu) 8:43:34
ユスターシュは、メモを貼った。
(a21) もやむ 2022/05/26(Thu) 8:48:42

【独】 ユスターシュ

/*
ノア君の過去が…つら…あああああ……
(-76) もやむ 2022/05/26(Thu) 19:50:35

【人】 ユスターシュ

 

 そっか。
 カイルは優しいな。


[そんな前の事を覚えて心配したのを>>163
 素直に褒めた。

 自分は優しくなんてない。
 自分を優先する利己的な男だ。

 だからこそ、その優しさを尊く思う。

 小言位は言われると思ったのだが。>>164
 皆もまぁあれこれ話している様子だし
 この酒場ではこういうものなんだろうな、と
 納得してそっか、と笑った。

 霧と共に、何もかも晴れたら 
 本当にいいんだろうな。]

  
(180) もやむ 2022/05/26(Thu) 20:23:36

【人】 ユスターシュ

 
[引っ込めてしまった手は
 何も掴まないままじゃなかった。
 相手に掴まれた。>>165


 ……ん、そうか。

 撫でてほしかったのか? なーんてな


[ゴースト同士、通り抜けも出来る手を、受け入れた。
 そしてカイルの気が済むまでそのままに。

 まだ未練が晴れると決まった訳じゃない。
 ノアが受けてくれるかどうかを抜きにしても
 娘が見つからない可能性だってある。

 ただ、何となく予感がしていた。
 自分は結果どうなったとしても
 きっとここを出ていくのだろう、と。]

 
(181) もやむ 2022/05/26(Thu) 20:23:59