……さぁ、開店の準備をしようか
　　　明日には、お客様がやってくる。


[　未だ「CLOSE」の札がドアにかかる
　 古びた酒場の店の中。

　 誰も居ないはずの暗い室内で、
　 静かながらに店全体へ透き通るような声が響く。


　

　

　　うん、皆、楽しく話がしたいだけだもの


　]
　

　

　　　僕たちは、の帰りを待っているよ。
　　
　

　　───『　MiraggiO　』───


　　　　1000年早いよ。


［　いつもの苦言、口癖か(>>19)
　　こちらもいつも通りの返答をしてさらりと躱す。



　　漂う珈琲の香りは記憶の一部を引き出させられる。
　　霧の晴れた明日を求め続ける
　　長い日常の中でも、彼とは長めの付き合いだ。　］
　

［　いらっしゃい、とでも声をかけた後だったかな

　　酒場に向けられた───
　　町ごと破壊しかねないような魔法。

　　静止の声と同時に手で弾く。

　

　　　　…おいでよ、青年。

　　　　行くところが見つからないのなら、
　　　　暫くここへ居たらいい



　

　　　　
［　ゆるりと目を開けばいつも通りの光景。
　　鼓膜を震わせた出掛けの声に
　　ひらりと手を振って。　］


　　　　いってらっしゃい。ヴィム



　

［　霧夜にだけ開く死の境界。
　　浮き足立つ姿があれば容易に見て取れた。>>33
　　
　　開店の際の口癖のようになっている言葉>>2
　　明日を望める誰かには分からない
　　死の恐怖を知るものにのみ願う人生の光。


　

　　　…想いを伝えられるのは素敵なことだよ。

　　　君は光なんだね
　　　人という…暗闇の中にある光


　　　照らしてくれるのは嬉しいな
　　　ありがとう
　
　

　　そう言ってくすりと微笑えば快美の感覚に身を委ねた。



　　本当に、今の子達は楽しくて
　　目が離せない子ばかりだ。　］**
　

［　出かける君、喜悦を感じさせる君、
　　清掃を始める君。>>79
　　そんな姿を横目に捉えつつ
　　ぱちん、と指を鳴らしてみる。



　　ただ見上げても変わりない店内に
　　ふぅ、とため息を零せば再び目を伏せた。　］
　

［　こうすると掃除の刻み良い音がよく聞こえてくる。


　

　　　　　うん、いいよ。




　　そんなことをふんわりと考えつつ、
　　下げられた頭が下がりきる前には快諾して。




　　評判は───見ての通りかな？　 ］
　

　　　　　…暴れすぎないようにね？


［　はしゃぐ子どもを頭ごなしに叱るほど
　　心狭いままこの世に滞留してはいない。>>85

　　誰かがせがまれている誰かの姿を見つけたなら
　　やんわりと告げるくらいにして見守った。


　

　

　　　だめ。…って言っても飲むでしょ、ユス？


［　見た目だけなら一回りは上だろう
　　お酒好きな君にはをあげよう。>>92






　　見た目及び性格に感じる軽薄さもまた一興。　］
　

　

　　　───…大切なのは、忘れないことだ

　　　君にはもう明日がない
　　　ただ、変わり進む世界をることは出来る

　　　心が落ち着き 決まるまででも
　　　ここに居たらいい。

　　　歓迎するよ

　

　──　『MiraggiO』　──


［　あくせくと働いてくれている子達がいる中
　　店長一人のんびりと座っているのも
　　どこか居心地の悪いものだし。

　　生憎料理は手伝えないけど、
　　グラスを磨いておく手伝いくらいはしようか。

　　定位置であるカウンターの酒棚側の椅子に乗って
　　布とグラスに持ち替えていれば
、と嫌な音がして。

　　次に、と