人狼物語 三日月国


149 【R18身内村】LOVE OR ALIVE

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視点:人

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蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が1人、人狼が1人、求愛者が2人いるようだ。

【人】 ???

 
 ───
 
(0) 2022/05/23(Mon) 10:00:00

【人】 宮々 蓮司

暗い部屋で立ち上がると備え付けの冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。冷蔵庫を開けた時の僅かな冷気が火照った体に気持ちがいい。


 「 飲むか? 」


瀬里に向けてひとつ差し出す。
カーテンの隙間から差し込んだ月明かりが、暗がりに蓮司の姿を薄らと浮かび上がらせる。まだ落ち着かない呼吸に僅かに揺れる肩。
その近く、ペットボトルを持った側の上腕がすこし赤くなっていた。蓮司はそれに気づいていないのか、意に介していない。


ベッドの縁に腰を下ろすと、ゆっくりと瀬里の髪を撫でた。


 「 俺の恋人は、
   世界一可愛いな。」


そして、そんな惚気を口にする。*
(1) 2022/05/23(Mon) 19:39:38

【人】 雨宮 瀬里

 

 ペットボトルを受け取って惚気を聞きながら
 ぼんやりする頭で世界を見ていた

 上がった体温や整わない呼吸を正す合間
 ただ、視界は薄暗い部屋の中を映している


 「 ……これ、どうしたの? 」


 紅くなった上腕に気づいたのは偶然で、
 ……ううん、ずっと蓮司ばかり見ていたから
 必然だったのかもしれないけれど
 体温で紅くなったというより、
 腫れているに近いそれを、指でなぞる

 
(2) 2022/05/24(Tue) 5:44:34

【人】 雨宮 瀬里

 

 ……大丈夫、と言われても
 きっと不安な顔は消えなかっただろうけど
 かといってすっきり忘れられたかと言えば
 そんなはずもなく。

 もしもこの日、大丈夫だったとしても。
 数日後、そしてまた会える1週間、2週間後に
 あれから大丈夫だった?なんて。

 聞き続けるのは必至、という話。**

 
(3) 2022/05/24(Tue) 5:44:52

【人】 宮々 蓮司

それもまた疲れからだろうか。
触れられても痛くはないそれは確かに赤くなっていた。


 「 なんだろうな、発疹か? 」


少し皮膚が乾燥しているだろうか。
言われるまで気にすることもなかったように、痒みも痛みもないのだけど。


 「 ぶつけたとかではないし。
   汗疹とかに近いのかもな。」


最近は気温も上がってきたし、もしかしたらそうなのかもしれない。
大した自覚症状もなく、「大丈夫だろう」なんて、蓮司自身は不安も心配も、気にするそぶりはなかった。
(4) 2022/05/24(Tue) 19:16:19

【人】 宮々 蓮司

そんなこと≠謔閧焉B
もっと瀬里と触れ合っていたい。



 「 大丈夫だろ。」


この時は楽観的だった。
でも、誰だってそれが重篤な結果になるなんて思わないだろう。

発疹はしばらくすれば消えたし。
結局痛いも痒いも何もなく。
ただ、数日後にまた別の場所に同じような発疹が現れては消えていた。


瀬里があまりにも心配するので、健康診断も受けてみたが左目以外に異常は見られなかった。

 
 「 ほらな? 」


瀬里は心配性だなんて笑っていたんだ。*
(5) 2022/05/24(Tue) 19:16:34

【人】 雨宮 瀬里

 

 瀬里は心配性だな≠ネんて笑う蓮司に
 だって心配なんだもの、なんて不安な顔をするのは
 ……どれくらい、続いたのかな。

 月日が少しずつめぐるたびに、
 心配も少しずつ薄れていって、
 気が付けばそういう体質なのかも≠チて
 すっかり気を許してしまったように思う。

 だけどもし。
 貴方が大きく体調を崩したりするなら、その時は。
 また、心配も大きくなったはず。

 例えばそう
何らかの治療を施さないと命に関わるほど
 ………だったり、とか。


 
(6) 2022/05/24(Tue) 20:00:11

【人】 雨宮 瀬里

 

 貴方はいつだって私を心配させまいと
 自分の身体の変化も、それに伴って知る何か≠
 貴方が仕事のこと、話してくれないのと同じように
 私には話すのを躊躇ったり、平気な顔をしたりするんだろう

 だから私がそれ≠知るのは
 きっと、ずっと先のこと。

 季節は一年巡って、また夏が訪れて。
 私は山間のちいさな町で一人暮らしを始めて。
 相変わらず、週末デートは続いていた、けれど。

 それまでに貴方は何≠見聞きしたんだろう


 
(7) 2022/05/24(Tue) 20:00:30

【人】 雨宮 瀬里

 


 もしも当たり前≠ェそうでなくなるかもしれない時
 貴方は、私にどんなことを告げるんだろうか。 *



 
(8) 2022/05/24(Tue) 20:01:03

【人】 宮々 蓮司

月日が少しずつ巡るたびに、
楽観は段々と形を潜め、不安ばかりが募っていく。
どんな検査をしようとも何も見つからない。
だというのに体調は徐々に悪くなっていく。


瀬里に心配をさせまいと、誤魔化すことばかりが上手くなっていく。
疲れやすい、季節の変わり目に弱い、今ではすっかり体の弱い男だ。


大きく体調を崩すようなことはなかった。
だけど、それが余計に不安を煽る。
原因のない、だけど徐々に悪化する謎の症状。
他の可能性を排除していったとき、心当たりがひとつだけ残った。
(9) 2022/05/24(Tue) 20:30:39

【人】 宮々 蓮司


週末のデートを続ける。
それは瀬里が学校を卒業してからも。

一人暮らしの瀬里の部屋に俺のものが増えていく。
一人暮らしの俺の部屋に瀬里のものが増えていく。

でも、そのデートも週末ごとに、それが二週に一度のときもあった、三週に一度のときも。土曜のうちに帰ることもあった。
瀬里に、気づかれないように、心配をかけないように。

それでも、心当たり≠確かめるのとはなかった。
半ばそうであると確信はあったが、それでもまだ楽観的だったのだ。
(10) 2022/05/24(Tue) 20:30:57

【人】 宮々 蓮司


そしてついに、週末デートをすっぽかした。


一人暮らしのその部屋で、不意に意識を失った。
倒れ込んだ床の冷たさが最後に感じたものだった。
瀬里の笑顔が最後に思い浮かべたものだった。
(11) 2022/05/24(Tue) 20:31:17

【人】 宮々 蓮司

蓮司が目を覚ましたのは翌日のことだった。

意識が戻ってすぐにスマホを手にメッセージを打った。


 『 ごめん、体調が優れなくて 』


いい加減、隠し通すのは無理がでてきた。
いい加減、看過するのが難しくなってきた。

二度と戻ることはないと思っていたあの場所。
宮々の家に赴かなければならないと思えば、気分はさらに落ち込んだ。
だけど、それよりも恐怖が勝った。


恋熱病。
その身に恋矢を受けた恋天使が稀に発症するという。
ほとんどの場合は軽い症状が少しの間でるだけ。

でも、宮々の人間にとっては、命すら危ぶむ可能性のある病だった。
(12) 2022/05/24(Tue) 20:32:06

【人】 宮々 蓮司

それから数日後。


 『 話がある 』


送信した短いメッセージ。

まだ週末には遠い平日の夜に、蓮司は瀬里の元を訪れた。*
(13) 2022/05/24(Tue) 20:32:23

【人】 雨宮 瀬里

 

 私の部屋に貴方のものが増えていく
 貴方の部屋に私のものが増えていく

 それでも会う機会は専門学校にいるときよりも
 すこしだけ、減っていった。

 それは、仕事が忙しいからだ、と思っていた
 
 淋しさは感じていたけれど
 それを問いただすことは、しなかった

 仕方のないこと。
 また来週になれば会える。
 そんな言葉を信じて、私は日々を生きていた

 
(14) 2022/05/24(Tue) 21:11:17

【人】 雨宮 瀬里

 

    貴方に連絡が取れなくなったその日
    付き合ってすぐの春のことを
    思い出さなかったわけではない

    あの日も何度連絡を取ろうとしても
    貴方とは連絡が取れなかった
    電話が不通になってしまったあの日と違い
    その日は、ずっとコール音が聞こえていた

    メッセージは未読のまま途絶えた

 
(15) 2022/05/24(Tue) 21:11:34

【人】 雨宮 瀬里

 

 体調がすぐれなかった

 ────── 心配しないわけがない。

 心配したのと同時に、
 ほんの少しだけ違う意味で不安を覚えた黒い気持ちを
 後になって、悔やむことになるのは今は知らない


 
(16) 2022/05/24(Tue) 21:12:56

【人】 雨宮 瀬里

 

 それからその日はすぐやってきた。
 話がある、その言葉に身構えて貴方を待った。


 「 話って? 」


 そう返したのは貴方を部屋に迎え入れるときだ。
 それまで、聞けなかった。
 短くつづられた言葉の裏に何があるのか、
 怖くて、聞けなくて、


      私は「うん」とだけ返事をしていた筈 *

 
(17) 2022/05/24(Tue) 21:13:08

【人】 宮々 蓮司

瀬里の部屋に入って、それから。
抱擁もキスもないまま部屋の中へ。


そして、いつもの場所に座ると口を開いた。


 「 しばらく宮々の家に戻ろうと思う。」


─── 宮々の家。
それは蓮司にとっては忌々しいはずの場所。
<gray>蓮司を出来損ないと断じ、生家であるはずなのにその居場所を奪った。父も母も、弟も妹も、誰もが蓮司を蔑み軽んじた。
ただひとり、祖父だけを除いて。
<gray>
恋人となってから1年、その間に家の話、そして過去の話はしただろう。

そんな宮々の家に戻ると言い出した。
気まぐれなんかで出てくる言葉では決してない。
(18) 2022/05/25(Wed) 13:07:06

【人】 宮々 蓮司

しばしの沈黙。


 「 ………… 」


言葉が紡げない。
伝えなければならないのに。
言わなければならないのに。

もう二度と言えないかもしれないのに。


じっと、ただじっと瀬里を見つめ続けていた。*
(19) 2022/05/25(Wed) 13:07:21

【人】 雨宮 瀬里

 

 宮々の家に帰る という言葉が、
 どれほど重い意味を持っているのか、
 私はこの一年で少なからず知っていたはずだ。
 
 そんなことはありえない
 それなのに、貴方は宮々の家に帰ると言う


 「 ………… 」


 私は貴方の言葉を待つ。
 それでも貴方からは続きは紡がれなかった
 まっすぐに貴方の右目を見る私の瞳は
 不安に揺れているように映るだろう

 ……先に、耐えきれなくなったのは私のほう。

 
(20) 2022/05/25(Wed) 14:52:41

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 どうして?
   何かあったの? 」


 宮々の家の誰かに何かあったのだろうか
 それとも戻らざるを得ない不都合があったのだろうか
 戻されるべき事情、があったのだろうか

 多分考えないようにしてたんだ、
 もっと良くないこと≠フこと。
 宮々の家に責任があるかのような発想で、
 私は、きっと可能性から目を背けようとしていた

 
(21) 2022/05/25(Wed) 14:52:53

【人】 雨宮 瀬里

 

 貴方の意思で、戻らなければならないこと
 貴方の体調とそれ≠ェ関係あること
 
 …まだ、想像もしてさえいないような、
 悪い事態が起こらなければいい、と。
 私は心に蓋をしたままだった *


 
(22) 2022/05/25(Wed) 14:53:12

【人】 宮々 蓮司

もしも、この恋が終わるとしたら。
お前はそれでも俺を送り出すだろうか。
きっとお前はそうする。
恋と命、天秤にかけるまでもない。


もしも、この命が終わるとしたら。
お前はそれでも俺を許してくれるだろうか。
きっと許してくれないだろう。
恋と命、天秤にかけることすらもしかしたら。


「どうして」の答えを紡げない。

何をどこまで話せばいい?

祖父に告げられたこと。
体が病に冒されているという事実。
治療には恋矢を取り除けばいいということ。自身に刺さった4本の矢、その全てを、あるいは2本を抜き去ることで、治るという。


そんなこと、どうやって話せばいい?
(23) 2022/05/25(Wed) 16:57:16

【人】 宮々 蓮司

それでも静かに口を開いた。
何も告げないままにだけはしたくなかった。



 「 病気、なんだ。
   とても珍しい病気で…… 」


恋熱病
矢を受けた恋天使が罹る病気で、一種のアレルギ反応のようなもの。本来であれば発症自体珍しく、そしてすぐに治るようなもの。
だけど宮々の血筋はそれが発症すると重篤な症状となるケースが多く、ときには命すら危うくなるということ。

それを伝えた。
治療方法はまだ口にできないまま。



 「 でも、
   宮々にはそれを治す方法が伝わっている。」


そんなもの、いっそ無かった方がよかったのに。

*
(24) 2022/05/25(Wed) 16:57:40

【人】 雨宮 瀬里

 

 恋と貴方の命、天秤にかけるまでもない。
 だからすべて話されていたとて、
 答えは決まっていただろう


 病気、の言葉を聞いて表情を曇らせ、
 そして続く貴方の言葉を聞いた。

    
    恋熱病=c初めて聞く病気だ。

 
(25) 2022/05/25(Wed) 18:01:58

【人】 雨宮 瀬里

 

 貴方が話してくれたのはほんの一部だったから
 尚更、私は貴方の言葉に即答をする。


 「 …そう、なんだ。
   でも
よかった
。治す方法があって
   宮々の家に行くのは…気は乗らないだろうけど 」


 ねえそういうこと≠ナしょう?
 貴方が、それを言い渋っていたのは。
 私の表情は明るい、とまでは言い難いけれど、
 きっと安堵の表情を浮かべていた。
……のに。


 
(26) 2022/05/25(Wed) 18:02:20

【人】 雨宮 瀬里

 

 どうしてそんなに、まだ。
 貴方の表情は曇ったまま、なの?

    その違和感に、すぐ気づくほどには
    私ね、貴方の表情を一年ずっと見てきたんだ

 
(27) 2022/05/25(Wed) 18:03:00