人狼物語 三日月国


149 【R18身内村】LOVE OR ALIVE

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瀬里蓮司との間に運命の絆を結んだ。

【独】 雨宮 瀬里

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置手紙!?
(-0) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 10:06:09

【独】 雨宮 瀬里

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うあー置手紙しんどい
(-1) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 12:59:36

【人】 雨宮 瀬里

 

 その日はすぐにやってきただろう。
 宮々の家に行く車の中では、
 きっといつもよりも会話は少なかった。

 私ね。
 時折貴方を窺っては
 貴方を好きであることを確かめてた。

 貴方の気持ちがなくなったとしても、
 私の気持ちがなくなったとしても、
 一瞬一瞬のことを、思い出せるように、
 流れる景色の内側に、貴方の存在を確かめてた。

 
(0) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 13:58:42

【人】 雨宮 瀬里

 

 私が知らなかったのは
 恋矢が抜かれると、恋心を失うだけではなくて
 貴方が記憶を失う可能性もあるということ

 私も貴方も知らなかったのは
 恋矢が抜かれると、
 その恋矢と繋がっていた相手の恋矢も消滅して
 相手の恋心や、記憶にも影響があるかもしれないこと

 恋をしていた間の私自身が、
 いなくなってしまう可能性もあるということ

 
(1) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 13:59:12

【人】 雨宮 瀬里

 

 漠然とわかっていた。
 確かなことは、ひとつだけ。

 恋矢を抜くことで、
 私と貴方の今がなくなってしまうということ。


 
(2) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 13:59:41

【人】 雨宮 瀬里

 

   宮々の家に着く。
   私たちを迎えてくれたのは誰だったか。
   貴方の隣で、私は薄紫の翼を揺らす。

   貴方の隣に居られるのは、
   どれくらいの間だったのだろう。

   僅かなひととき。私は貴方と手を繋ぐ。 *

 
(3) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 13:59:54

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

 

助手席へと身を寄せて、瀬里にそっと口付けを。

どうかこの幸せを忘れぬように。


 
(-2) JohnDoe 2022/05/26(Thu) 19:14:23

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 もちろん、覚えてるよ。 」


 あの時のふたつの音。
 私たちを結び付けてくれた恋の矢は、
 確かに今もここにあって、
 おかげで、私たちは素敵な恋をすることができた。

 目を閉じれば今でも胸の中で響いている気がした
 澄んだ美しい歌声が。幸せを願って鳴らした指音が。

 
 「 忘れないよ 」


 私にとっての忘れない≠ヘ
 貴方にとってのそれとは重みが違ったけれど
 それでも、きっと、気持ちは同じ。

 
(7) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 19:46:15

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 口づけの温かさも、幸せな気持ちも。
 貴方を想うすべてを。

 指で貴方の眼帯を撫でて、微笑んで。
 貴方がそうしてくれたように、
 私からも身を寄せて、もう一度だけ短くキスをする

 きっと、今の貴方との、最後の口づけ。

 
(-3) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 19:46:49

【人】 雨宮 瀬里

 

 武家屋敷のような平屋建てに、
 まったく驚かなかったかと言えば嘘になるけれど
 それでもなんとか澄ました顔は出来ていただろうか
 
こんな時に、作りものの顔が得意なのが役立つとは


 通された客間で、机を囲んで貴方と向かい合う
 二人きりになったときには、
 あれがお祖父さん?とでも聞いただろうか
 肯定が返ってきたら、優しそうね、とも。

 
 「 治療、怖い?
   ……病気、良くなるといいね 」


 恋天使の矢を除去する治療。
 どんなことをするのだろうか。
 想像すらつかない私は、そんなことしか言えなくて。
 
恋を失うことからは、目を背けた。
 *

 
(8) ししゃもん 2022/05/26(Thu) 19:47:10

【人】 雨宮 瀬里

 

 上手くいったら

 その言葉は、単に貴方の病が治ったら、
 という意味ではないことくらい、私にもわかる。

 何もかもがただの杞憂で終わったら。
 貴方と私が今のままで、在り続けられるなら。

 
 「 うーん、何かな… 」


 何をしたいか、なんて考えたことなかった。
 何処に行きたいか、なんて考えたことがなかった。

 貴方と一緒だったら、どこでもよかった。
 それが当たり前≠セったから。

 ……結果。私は一つの答えにたどり着く。

 
(11) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 7:58:13

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 すぐには無理かもしれないけれど
   私ね。蓮司と一緒に暮らしたい。

   週末デートで突然音沙汰なくなって
   貴方の有事に駆けつけられないとか。
   そんなの、もう嫌だもの。 」


 お互いに生活の拠点を持っているから
 すぐに共に暮らすのは難しいかもしれない。
 だけど当たり前≠ェずっと続くように、
 私は、貴方の傍に在りたい。 *

 
(12) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 7:58:33

【人】 雨宮 瀬里

 

 それは上手くいったら≠フ話。
 だけど、絶対に訪れないなんて仮定はせずに
 訪れるかもしれない未来を夢見た。

 
 「 うん、約束 」


 もちろん上手くいったって、
 そうするには山ほど課題はあるかもしれないけど
 それでも。夢を見ないよりかは、全然いい。

 
(16) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 14:58:08

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 待ってるよ。
   行ってらっしゃい。 」


 あなたの右目を見つめてぎこちなく微笑んで。
 大丈夫だよ、と言うようにひとつ頷いた。

 貴方がそうやって微笑んでくれるなら
 私も、貴方を微笑んで送り出したい。

 貴方に最後に見せる顔は、
 やっぱり笑顔がいい。………なんて。
 そんな言葉が頭を過ぎったら、
 込み上げるものは、あったけれど。

 泣くのは、今じゃない。


 
(17) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 14:58:30

【人】 雨宮 瀬里

 


 そうして私を残して扉は、閉じられた。


 
(18) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 14:58:42

【人】 雨宮 瀬里

 

 きっとお祖父さんが、
 もしくはお手伝いの人が。

 治療が1日近く掛かることを私に伝えたのは
 それから間もなくのことだったし、
 きっと、私は不自由なく滞在させてもらえたのだろう

 食事も、寝床も、きちんと宛てがわれて
 私はそこで貴方を待つことになる

 
(19) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 14:58:57

【人】 雨宮 瀬里

 

 1時間、2時間、
 経過する時間の中で、
 私は常に貴方のことを思い浮かべた。

 まだ、私は貴方のことを愛している。

 そんな言葉を反芻しながら、
涙を流しながら

 恋心を何度も確かめた。

 同時に、恋心を抱いているということは
 まだ、貴方の治療が終わっていないということだ。
 それは、私にもわかること。

 同時に、貴方のことを思い出せるということは
 まだ、貴方の治療が終わっていない可能性があるということ
 それは、私にはわからないこと。


 貴方への恋心を最後に確かに感じたのは、
 私が眠りにつく前のことだった。 *

 
(20) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 14:59:50

【人】 雨宮 瀬里

 

 夢を見た。

 とても大切な人と手を繋いでどこかへと歩いている夢。
 顔には陰が掛かっていてそれが誰かはわからない。

 私は、誰かの名前を呼んでいるのに、
 それがどんな音なのかわからない。

 聞こえない。自分の声も、誰かの声も。

 
(25) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:21:14

【人】 雨宮 瀬里

 

 目を覚ますと、私は知らない場所にいた。
 朝の陽ざしがとても眩しく、暑く。

 季節が夏に移り変わっていることを知る。

 
   知らない場所、というのも語弊があった
   私は確かにそこを知っていた。
   知っているはずなのに、思い出せないのだ。



 
(26) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:21:34

【人】 雨宮 瀬里

 

 私は私のものであるらしい♀唐開ける

 私のものであることはわかっている
 だけど、そう、何かが違う。
 
 鞄の中を開ければそれは顕著で、
 詰められた服はどれもカジュアルなものばかり
 
 だけどそれも、
 どうしてか私のものであることはわかってる。
 ただ、それを着ていた記憶がないだけだ。

 
(27) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:21:50

【人】 雨宮 瀬里

 

 恋矢を取り除いた貴方と
 それに伴って恋矢が消滅した私と
 その程度に差があったかどうかは神のみぞ知る話

 少なくとも私には
 あの春から今までの記憶が
 ぼんやりと、朧げにしか残っていなかった
 朧げに、残っていたことは、不幸中の幸いか。


 ……いや、思い出そうと思えば
 思い出せることもある
 
 例えば私が、学校を卒業して弟子入りをしたこと
 そういえば着る服が変わったということ
 そう、私は確かにあれから1年以上の歳月を
 雨宮瀬里として生きてきたのだ。

 季節が夏に移り変わっていたことも、
 次第に納得することは、できた。

 
(28) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:22:27

【人】 雨宮 瀬里

 

 私がそれを見つけたのは、
 たくさんの違和感を抱えながら
 見知らぬ部屋を見まわしているときだ

 一通の手紙。>>1:L0

 瀬里へ、と書かれたそれを、手に取ると
 私はその封を開く。

 見慣れた文字。
 見知らぬ文字。


 「 瀬里へ 」


 小さな声でそれを呟く。
 誰かの声がそれに重なった気がしたけれどすぐに霧散した

 
(29) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:22:44

【人】 雨宮 瀬里

 


        


        
宮々


        
蓮司


        


        
お見合い


        
記憶



 手紙に書かれた単語が、
 ただの単語として、意味も成さずに滑り落ちていく

 だけど、ここに書かれたことが本当だとすれば……
 私は、暫くその文字をずっと指で辿っていた。 *

 
(30) ししゃもん 2022/05/27(Fri) 20:23:18

【人】 雨宮 瀬里

 

 扉が3回叩かれる。
 そこに立っていたのは見知らぬ老人だった。
 ほんの少し、身構える。

 人のよさそうな顔つき、白い髪、刻まれた皺
 そして ────── 紅い瞳。


 「 ……あの、えっと。
   ここに来た理由…?
   いえ、覚えていません。 」


 不安げな表情を浮かべながら、
 私はその老人に答える

 紅い瞳が、どうにも心をざわつかせる。

 
(34) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 0:40:45

【人】 雨宮 瀬里

 

 答えながら、私は老人にさらに問いかけるだろう
 手に持っていた封筒を見せながら。

 手紙を見せはしないが、
 いわゆるラブレターというやつに近い。
 他人に中身を見せるものでもないだろうから。


 封筒の表面には「瀬里へ」と書かれており、
 裏面には「蓮司」と書かれているはずだ。


 「 手紙は、蓮司、という人からのものでした
   私は、……ちょっと、わからなくて。
  
   あの、ここは、どこなんでしょうか。
   あと、この、宮々、というのは、その… 」


 言葉を紡げない。
 宮々が何を指すのかはわからないし、
 矢継ぎ早に聞いた質問の答えは、
 この目の前の老人が持っている、そんな気がした。

 答えを待つのが正解だ、と。

 
(35) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 0:41:22

【人】 雨宮 瀬里

 


 私は、気づかなかった。
 
 その名前を、滞ることなく宮々いえみやと読めたことに。

 かつて冗談でもなんでもなく
 雨宮瀬里という人間は、その名前を初見の時に
 みやみやさん、と呼んだというのに。 *


 
(36) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 0:41:51

【独】 雨宮 瀬里

/*
どうしようかな!このままかえるか、あいにいくか
(-4) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 9:49:26

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 ………手違い 」


 私はただその言葉を繰り返す。
 ちょっとした事故、恋矢をなかったことにする、
 その言葉を頭の中で繰り返した。

 
 「 そう。なんですね。でも、 」


 でも、の言葉の先を紡げない。
 この頭にこびりつくほんの少しの違和感はなんだろう。

 
(40) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 10:06:13

【人】 雨宮 瀬里

 

 恋天使のお見合いのことは知っている。
 蓮司という人が手紙に書いていた、
 お見合い、というのはそのことだろう。

   恋天使のお見合いで
   手違いなどが起こるだろうか


 手紙が本当であるならば
 蓮司という人は、私を愛していてくれたらしい
 記憶を喪っても、取り戻したいと思うほどに。

   一番私が引っかかっているのは
   その感情を目にしても、
   何も嫌な気持ちが起こらないということ。
   私が恋に抱いていたはずの忌避感を
   なぜか抱いていないということ

 ── まさに、私は恋をしていたのだろう。
    そしてそれが、嫌な感情でなかったことだけは
    どうしてか、今も思い出せるのだ

 

 
(41) ししゃもん 2022/05/28(Sat) 10:06:42