人狼物語 三日月国


149 【R18身内村】LOVE OR ALIVE

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【人】 雨宮 瀬里

 

 きっと蓮司のビジネスにかかわることでは
 役に立てないと思うけど。
 
 私ではあの人の役に立てないから
 ── 恋をする前、かつての私はそう言った


 だけど本当は何か、貴方の役に立ちたい
 話を聞いてあげることくらいは、
 きっと、私でもできるから。

 ううん、きっと、
 私にしかできないことが今はあるから。

 だから。何でも言ってね、って。 *

 
(18) 2022/06/01(Wed) 11:00:22

【人】 雨宮 瀬里

 

 ただそばに居てほしい。
 そんな言葉に、私は「えー、それだけ?」なんて
 口を尖らせてみせるけれど、
 だけど、本当はその言葉が一番うれしかった

 ありのままの私でいい。
 私が選んだ、私でいい。

 ありのままの私でも、貴方が喜んでくれるなら。


 「 そうね、じゃあ素敵なカフェでも行きましょうか
   ねえ、王子さま? 」


 従者のように見えるのかも、なんて
 貴方はまた考えるのかもしれないけれど
 私にとっては、唯一無二の、王子さまだから。

 
(21) 2022/06/01(Wed) 18:22:38

【人】 雨宮 瀬里

 

   * * *

 それからふたりで一緒に暮らし始めるまで、
 あまり時間はかからなかったのかもしれない。

 私は都会までは出られなかったから
 貴方の仕事の都合がつけば、
 家はほんのすこしだけ陶房寄りの場所を選んだ。

 週末デートはなくなったけど、そのかわり、
 朝起きれば貴方の顔が傍にあって、
 眠るときも貴方とずっと一緒だった

 家の中には貴方のものと私のものが半分ずつ。
 お揃いの歯ブラシ、お揃いのマグカップ。
 なにげない当たり前が増えていく日常が、
 こんなにも、幸せに思えるなんて。

 
(22) 2022/06/01(Wed) 18:22:56

【恋】 雨宮 瀬里

 


 
「 私ね、今とっても幸せ。 」



 飽きることなく、そんな言葉を、
 いつだって貴方に伝えるの。

 貴方がいつ私を忘れてしまっても、
 また、この幸せが、すぐ取り戻せるように。
 
(?5) 2022/06/01(Wed) 18:24:33

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 ところで。

 新居に持ち込まれた見覚えのあるアオザイとスク水
 そういえば一度も袖を通してなかったんだけど。

 アオザイはね。
 もしかしたらそれをきっかけに、
 新婚旅行は本格的なアオザイが楽しめる国も
 楽しいかもしれないね、って話をしたかも。

 それはともかくスク水…まだ、持ってたんだ??
 こっちは、そんな顔をして貴方を見てしまったかもしれない


 「 ……着てほしいの? 」


 なんて尋ねて、
 さて、私がそれを着ることがあったのかは。貴方次第。 *


 
(-2) 2022/06/01(Wed) 18:25:10

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

ところで。

アオザイはまだいいとして、なぜそのスク水があるのか。
引っ越した際に処分したはずなのだが。

というか、
着てほしいの?というのはどういうことか。

つい何を言ってるんだ≠チて顔で見てしまったが。


 「 ……着てくれるのか? 」


なんて返して、
さて、瀬里はそれを着てくれたのだろうか。
というか、スク水?コスプレなのか?*
(-3) 2022/06/01(Wed) 19:51:58

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 
なくしても、忘れても、二度と手放さないのは

 
恋じゃなくてスク水だったのでは(もしかして)


 着てほしいの?って聞いたのは、
 だってえっ、そういうつもりじゃなかったら
 なんで未だに持ってるの?蓮司が着るの???
 
 というのを思いきり顔に出してから


 「 ………一度くらいなら? 」


 やたら透けてる大人のスク水
ラ神の負の遺産
だっけ。
 
そういうのに蓮司が目覚めちゃったら……私はどうしよう。
*

 
(-4) 2022/06/01(Wed) 20:13:09

【人】 雨宮 瀬里

 

 ──── 結婚式は、盛大には行わなかったの。

      だけど私は
を語る。

 
(24) 2022/06/02(Thu) 9:13:45

【人】 雨宮 瀬里

 

 恋の叶うBARを貸し切りにして、
 あの時の恋天使仲間をみんな呼んで同窓会をしたいな。
 BARがふたつある?集まりやすいほうでいいけれど
 バーテンダーがふたりいるから、
 いろんな味のお酒が楽しめそうじゃない?

 お願いしたら歌姫には歌ってもらえるかな。
 ほら、私たちなんかよりも早く結婚したふたりもいるから
 みんなを祝福するような恋の歌を。

 美味しいお野菜は農家の彼に任せよう。
 その時には私、自分で作った大皿、持っていくね。
 トマトととうもろこし、それからきゅうりも忘れずに。

 あとは手先が器用なふたりには
 私からこっそりお願いをするの。

 ひとつは手作りのリングケース
 もしできるならあの子に作ってもらいたいなって
 
 そしてもうひとつは、お揃いのアクセサリー
 これは婚約指輪のお返しに。
 私と貴方でお揃いの何かを作るなら
 やっぱりあの子にお願いしたいな、って。

 私の夢が、どこまで叶ったのかは………どうかな。

 
(25) 2022/06/02(Thu) 9:14:59

【人】 宮々 瀬里

 

 そして、これは

 貴方が
売り
にしてた珍しい苗字≠ェ
 私に冠されてから、またしばらく経ったころの話。

 
(26) 2022/06/02(Thu) 9:15:41

【人】 宮々 瀬里

 

 天使が降りてきたかのような美しいステンドグラス
 いつもは観光客でにぎわうその場所も
 その日は数時間だけ私と貴方の貸し切り。

 厳かな雰囲気の中、
 ウェディングドレスに身を包んだ私と
 タキシードに身を包んだ貴方は
 あの日と同じ、大聖堂の入り口に立っている

 あの日と違うのは、
 あの日は黒、今日は白。
 私を包む色くらいだったかも。


 
(27) 2022/06/02(Thu) 9:17:03

【人】 宮々 瀬里

 

 結婚式を挙げない夫婦や
 結婚したい恋人同士のための、
 花の都での、記念撮影。

 ……それを企画したのはもしかしたら
 恋を後押ししたい≠ニ願った
 どこかの新規事業だったかもしれないけれど


 
(28) 2022/06/02(Thu) 9:17:26

【人】 宮々 瀬里

 


 「 入口から舞台まで手を繋いで入場して、
   この場所で愛を誓ったカップルは、
   生涯ともに在るそうよ? 」


 あの日は知らなかった大聖堂のジンクス
 今日はばっちり知っている。

 そんなジンクス、きっと私たちには必要ないけど
 だけど私は、貴方としっかり手を繋ぐ。
 指を絡めて、決して離れないように。


 
(29) 2022/06/02(Thu) 9:17:51

【人】 宮々 瀬里

 


    あの日、貴方に今までで一番幸せかって
    そう聞いたら、貴方は首を横に振ったね


    『 一番幸せだと思えるその日まで
      私と、一緒にいてくれますか 』



    …これはいつかの声。

    あの日から、何度、私たちに
    一番幸せだと思える日が訪れたかわからない

    だけど、私と貴方はこれからも
    ずっとふたり、離れずにいるの


 
(30) 2022/06/02(Thu) 9:18:44

【人】 宮々 瀬里

 

 ……なんて考え事をしていたら、
 カメラマンさんに舞台のほうまで歩くようにと
 促されたから、私は貴方を見上げて微笑む。

 貸し切りといえど、
 ちゃんと私たちを切り取ってくれる誰かは居たから
 いつまでも浸っているわけにもいかなくて。


 「 蓮司、行こっか 」


 大聖堂、舞台のほうに足を進めようかって
 私は、蓮司を促した。

 もちろん、数多くの恋人同士のように、
 手はきちんと繋がれたままで。 *

 
(31) 2022/06/02(Thu) 9:19:02

【恋】 宮々 瀬里

 

 「 うん。私も。
   蓮司と居る今が、今までで一番幸せ 」

 
(?8) 2022/06/02(Thu) 19:15:37

【人】 宮々 瀬里

 

 微笑み合って、手をつないで。
 色とりどりのステンドグラスで彩られた舞台へ
 一歩ずつ、一歩ずつ、ゆっくり歩いていく

 
   きっとね
   明日からの毎日も、
   今までで一番幸せだって言えると思う
   だって、貴方と一緒だから


   
 シャッター音が私たちの一瞬を切り取って
 それが少し面白くて蓮司に向かって微笑んで
 ほら目が合ったこの一瞬だって、
 カシャリ、と後ろから音がした。


   私たちが選んだ道。
   あの時離れなくて本当に良かった。

   ううん、離れていたとしても
   記憶が戻ったら、また
   貴方を探し求めていたかもしれないけれど


 
(37) 2022/06/02(Thu) 19:15:55

【人】 宮々 瀬里

 

 神父さんがいるわけでもない舞台だけど
 神様を特別信じていない私たちには
 これくらいがちょうどいいのかもしれない。

 私たちは向かい合う
 その一瞬でさえ手が離れるのが惜しくて
 指先はゆっくりと離れた

 そんな表情も、貴方に向かい合って照れた顔も
 眩しそうに見上げる表情も。
 全部、全部、カメラに収められていく。

 
 「 誓います、とか言えばいい? 」


 こういう時なんていうのが正しいんだろう。
 結婚式ではないから、言葉に困って微笑んだ。
 微笑んだのは…それだけじゃないけど。
   
  
私の花婿さんが、世界で一番素敵だったから


 
(38) 2022/06/02(Thu) 19:17:10

【恋】 宮々 瀬里

 


 「 蓮司、私ね、
   蓮司のこと、これからもずっと愛してる 」


 
(?9) 2022/06/02(Thu) 19:17:29

【恋】 宮々 瀬里

 



 「 だから私は、なにがあっても
   蓮司のそばにずっといることを、誓います 」


 誓わなくても、私の気持ちが変わることはないけれど
 それでももしも何か神様に誓うのならば。

 たとえ、どんな困難が訪れて道に迷ったとしても、
 もう二度と、貴方と離れないことを、誓いたい。 *

 
(?10) 2022/06/02(Thu) 19:17:52

【恋】 宮々 瀬里

 

 重ねられる誓いと、向けられた視線。

 私も貴方を選んだ。
 私も貴方に二度の、恋をした。

 それは今この瞬間も同じ。

 ステンドグラスの光が彩る中で、
 私と貴方の影が重なった。 

 
(?13) 2022/06/02(Thu) 21:11:50

【人】 宮々 瀬里

 


    それから ───



 
(40) 2022/06/02(Thu) 21:12:13

【人】 宮々 瀬里

 

 朝、テーブルにはふたつのマグカップが並ぶ

 ひとつには、ブラックのままの珈琲
 ひとつには、お砂糖とミルクをたっぷり入れて。

 棚の上には大聖堂での写真と、
 どこかのBARで集まったときの写真。
 それから新婚旅行で現地の民族衣装に身を包んだ
 私たちが微笑む写真が飾られている。

 互いに忙しいから
 お昼は離れ離れかもしれないね。

 今年の冬、個展を開けることになったの
 そんな嬉しい報告から暫くは、
 私もアトリエに籠りきりになったりしたけれど
 それでも夕飯は必ず貴方と食べるのだって決めていた

 
(41) 2022/06/02(Thu) 21:13:16

【人】 宮々 瀬里

 

 ほんの少し離れているだけでも、
 いつだって貴方に会いたい、そう思う気持ちは
 週末デートのころと、なんにもかわらない。

 そうね。いつだって、毎日同じ感情を繰り返す。
 だけどそれが、たまらなくうれしくて、
おしい。

 
(42) 2022/06/02(Thu) 21:13:41

【人】 宮々 瀬里

 

 私は、毎日貴方に恋をしている。


 
「 会いたかった 」



 貴方に会えて、第一声はいつだって同じ。
 私の両の瞳は、貴方のふたつの綺麗な瞳を映して。
 その距離が、一歩、近づいたなら ────── 、

 
(43) 2022/06/02(Thu) 21:14:11

【人】 宮々 瀬里

 


     
LOVE AND ALIVE

  私は恋をして、生きていく


     そう、いつだって。
     ORなんて、選択肢は元から無いの。



 
(44) 2022/06/02(Thu) 21:14:38

【人】 宮々 瀬里

 

 それはいつか見た光景。
 それはいつも繰り返している光景。

 だけど毎日が確かに
せで
 だけど毎日が確かに
おしい。

 
(45) 2022/06/02(Thu) 21:15:54

【秘】 宮々 瀬里 → 宮々 蓮司

 


 「 蓮司 」


 小さく名前を呼んで
 その続きは、温もりに託すことにした

 
(-5) 2022/06/02(Thu) 21:17:00

【恋】 宮々 瀬里

 


  私たちは今日も、幸せなキスをする。 **


 
(?14) 2022/06/02(Thu) 21:17:14

【独】 宮々 瀬里

/*
しめました!長丁場ありがとうございました!
(-6) 2022/06/02(Thu) 21:30:21