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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【見】 郵便切手 フラン

【街中】

人通りも多い、表の街並み。
陽気なファンファーレを遠くに聞いて、隠れ家に漂う重い空気は欠片も知らず。
路肩に停められたトラックの荷台から手慣れた動きで積荷を下ろし、玄関先までの道を歩く。
途中、日差しで程よく温められた石畳で寝転がる野良猫を見つければ、目深に被った帽子のつばを指で軽く上げて会釈した。

「おつかれさまです」

それだけ置いて、また歩を進め。
呼び鈴を鳴らして応答を待つ間にもう一度振り返ったが、野良猫はもう居なくなっていた。

「自由な暮らしって、憧れますね」

なんとはなしの言葉が空気に溶けて、
日常の一頁が捲られていく。
(@0) dome 2022/08/08(Mon) 21:35:15

【見】 郵便切手 フラン

【街中】

「焼き栗をください。
 22個入りで」

昼も過ぎた休憩時間、
慣れない喧騒の中を歩いて屋台で注文をしている。

「ワインはちょっと。仕事中です」

丁重に酒を断りながら、温かい袋を抱えて歩く。
途中、柄の悪い男たちが威勢よく出店で騒いでいるのを見かけて、それには関わることなく食事用のテーブルスペースへ逃げていく。
視界の端には捉えながら、だけれど。
見る限りどこのファミリーの者でもないゴロツキ、命知らずだ。

「シマでおイタなんて、命が幾つあっても足りません」

彼らがどこかに"消えて"しまうまで、そう長くないのだろう。
甘い味を噛み締めながら、祭りの片隅でそうごちた。
(@1) dome 2022/08/09(Tue) 1:59:42

【独】 郵便切手 フラン

/*
窓発言見えるの楽しいな見学………。
神窓は見えないが。
(-108) dome 2022/08/09(Tue) 10:11:54

【見】 郵便切手 フラン

>>18 テンゴ
【祭りの屋台】

「………」

ひりついた空気から逃げてきた先に異国の屋台。
お面の人、目立つなあ。
なんて人並みな感想を持て余しながら、積まれた駄菓子に幾らかの小銭を払う。
金平糖の瓶やガムを袋に詰めてもらった。
片手間につまめる食事は運転中のありがたいお供だ。

「……confetti?」

夜空に散らばる星をそのまま取ってきたような菓子が入った瓶を、物珍しそうに光にかざして見ていたかもしれない。
眩しさから視線を戻せば見慣れぬ形の玩具。
糸に繋がれた玉が軽い音を立てて跳ぶ様に、帽子の下で翠の瞳を瞬かせる。

「おもちゃ……」

ぽそ、と好奇心に負けた言葉は面の奥へ届くのか。
おずおずと尋ねたそうにするものの、気づかれなければ青年は人混みの中へ消えていくだろう。
(@2) dome 2022/08/09(Tue) 12:09:02

【見】 郵便切手 フラン

>>26 テンゴ
【祭りの屋台】

「コンペイトウ……星屑のようなお菓子ですね。
 甘いものは好きなので嬉しいです」

駄菓子の詰まった袋を大事に抱えて。
器用に移動させるけん玉さばきには拍手で称賛を送る。
ぽふ、と厚い手袋特有の目立たない音。

「見たところ東の方の国でしょうか。
 似たような玩具は西洋にもありますが、とても工夫を感じます。
 極東の技術は細やかで素晴らしいものですね。
 ……なにかおすすめの玩具があれば、そちらも頂きたいのですが」

巧みな技は購買欲をかきたてたらしい。
子どものような眼差しを向けて、
興味を惹かれるままに店主の言葉を待つだろう。
(@3) dome 2022/08/09(Tue) 19:53:26

【見】 郵便切手 フラン

>>46 テンゴ
【祭りの屋台】

「見慣れないものが多いですね」

どれも好奇心をくすぐられるものばかりだ。
一つ一つ売り文句を聞きながら、
遊び方なんかも合わせて聞いて
なるほどと相槌を打っていたことだろう。

「悩みますが……では、これにしましょう。
 一人で黙々とできそうです」

選んだのは綾取りとけん玉。
文明の利器で調べれば簡単な技が出てくるだろう、と。

「お代はこちらで。
 楽しいものを拝見させて頂きました、異国の方」

代金分と、チップもつけた。
実演していたのが特に気に入ったらしい。
良い一日をと添え、帽子を少し浮かせてご挨拶。
表情は薄いがとても満足げだ。
(@4) dome 2022/08/10(Wed) 9:05:45

【見】 郵便切手 フラン

>>59 テンゴ
【祭りの屋台】

「それでも、自分はとても感動しましたから」

未知のものというのは、如何に単純でも心を動かす。
嬉しい勉強代といったところだ。

「はい。ありがとうございます。
 またお菓子を買いに伺いますね。
 ……そのときまでには、多少は上達していたいです」

紙切れは胸ポケットへ。
店主に見送られてその場を後にする。
特に裏の世界に生きるでもない彼の背中は、
いつまでも目で追える程度に人混みに残っていただろう。

青年が初手の初手の技から躓き唸ったり、
駄菓子屋に再び顔を見せるのはまた別のお話。
(@5) dome 2022/08/10(Wed) 18:57:45

【見】 郵便切手 フラン

【街中】

「こちらにサインをお願いします」

祭りの活気が街を包んでいても業務はなくならない。
むしろ屋台用の荷物を運ぶ依頼が方々から舞い込んでいる。
後ろ暗いものが無ければ、
それは当然民間企業に依頼するというものだろう。

用紙とペンを差し出して、受取のサインを貰う。
筆先が其の人の名前を象るのを見るのがささやかな趣味だ。
ひととなりというものが、インクと共に滲む感覚がする。

「ありがとうございました」

僅かに帽子をずらして会釈する。
愛想が良いとは言えないが、仕事ぶりを評価してもらえることは多い。
得意先の御婦人が相手だと一層顔に固さが増すのだが。
荷物のやり取りが終われば運転席に舞い戻り。
日除けの帽子をかぶり直して、次の配達先へと向かった。
(@6) dome 2022/08/11(Thu) 10:40:27

【見】 郵便切手 フラン

【バー:アマラント】

業務も終わり夜も深まった頃。
愛車とは会社のガレージでお別れしてから、一人でバーに。

「祭りの期間くらいは息を抜けと言われて。
 ええ、はい。そうです。
 今からお帰りですか。お気をつけて」

入れ違いで帰る顔見知りに「珍しい」と茶化されれば律儀に理由を返し。
表に立ち並ぶ酒場よりは静かに過ごせるだろうと踏んで。
隅の二人席を申し訳ない気持ちで独り占めしてメニューを眺めた。
帽子は膝の上で休憩中だ。

「パフェと……アマレットジンジャーをひとつ」

俯きがちに品名を読んで、それが届くまでじっと待つ。
時折スマートフォンで何かの記事を読みながら時間を潰した。
(@7) dome 2022/08/11(Thu) 19:25:46