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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


ツィオがこっそりお散歩したようだ。

【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ

くしゃと端が折れたメモ。
中身は武骨な汚い文字ではなく、小さめで主張の少ない文字で書かれている。

────────────────────────
ツィオ様

ラウラは ツィオ様が好きです
あの日 貴方に触れたことに後悔はありません

幸せに なりたかった

────────────────────────

好きにしろというのなら、せめて。
伝えてやりたいと思った。もう意味のないものだったとしても。

それが本当は彼自身が望むことではなかったとしても。
(-4) otomizu 2022/08/23(Tue) 22:03:27

【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ

アジトの会議室。
自分の特等席である一番奥の席に座り、
そのメモが渡されたのなら、広げて読み。

丁寧にそれを折りたたむと。それを指の間に挟んだまま。
小さく息を吐いて、一言だけ口にした。

「――知ってる」
(-10) reji2323 2022/08/23(Tue) 23:06:29

【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ

「そうか」

余計な世話だっただろうかと思いつつ。
ふいと顔を逸らしてから、足を組んで。

「俺は知らなかった」
「まあ、でも。持っとけよ」
(-11) otomizu 2022/08/23(Tue) 23:12:02

【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ

貴方にだけ聞こえる声で。
表情を変えず、前を向いたまま囁く。

「お前がそういうなら。
 見るたびに傷つくことにしよう」

メモを、大切そうに胸ポケットに仕舞って。

「マウロ、多分な。――女といるときに。
 死んだやつの顔が浮かぶような最低な男は
 きっと一生、誰かを幸せになんかできない」

――そして、幸せになる価値もない。
そう呟いて、大きく伸びをした。
(-13) reji2323 2022/08/23(Tue) 23:18:02

【秘】 無風 マウロ → 狡兎 ツィオ

「忘れてなんかやるなよ。
 俺たちが守りたくて、守れなかった存在だろ」

俺たち3人が、それぞれアイツの事を考えていた。
どんな思いを乗せていたとしても、それは変わらないはずだ。
そしてそれは。

「そりゃあ、その女に魅力が足りないんだ。
 死んだやつを思い出に出来るくらいのイイ女が見つかりゃあ、幸せにだってなれる」
「アイツだって、それを望んでるだろうよ」

お前にはそれだけの価値がある。
少なくとも、ここで生きている2人はそう思っている。
それは、口には出さなかったけれど。
(-16) otomizu 2022/08/23(Tue) 23:26:35

【秘】 狡兎 ツィオ → 無風 マウロ

「十分魅力的だったよ。
 それは、誰よりお前が知ってるだろ、マウロ。
 それに、忘れる……? 思い出に出来る……?
 大丈夫だ、それはない」

小さく、自嘲するように笑い。

「これから先は。
 ――お前らと一緒にいるときに、
 死んだ彼女の顔が――浮かぶだろうからな」

多分それは、お前たちが居なくなると知ったときの様に。
ずっと。
ずっと引きずるだろうと思う。
だから俺は。
お前たちと同じくらい大切なものなんて。
いらなかったんだ。

――だから、俺は。
――幸せには、ならないのだと、思った。
(-17) reji2323 2022/08/23(Tue) 23:40:21
ツィオは、俺たちは、似た者同士すぎたな、と笑う。
(a4) reji2323 2022/08/23(Tue) 23:42:23

ツィオは、幸せに なりたかった。
(a5) reji2323 2022/08/23(Tue) 23:43:46

【独】 狡兎 ツィオ

でも。
キミを傷として残せないなら。
俺は幸せになんか、ならなくていいよ。

さあ。
どこに――逃げたい。
どこにでも連れていこう。
俺の命が尽きる、その時まで。
(-18) reji2323 2022/08/23(Tue) 23:45:22