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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


ツィオがこっそりお散歩したようだ。

【人】 孤独では死なない兎 ツィオ

>>5 >>6 負け犬 猫被り
【ノッテアジト廊下】

はぁ、と嘆息して、
マウロの横でそのザマを見る。
なんともまあ……締まらない。
それくらいが、自分たちには似合いなのかもしれないが。

「噛まれたらコトだから、
 手出さない方がいいんじゃないかな。
 もしかしたら野良犬かもしれないしな」

拾ってくれる優しい飼い主がいたら、
今度こそ首輪の一つでもつけてもらいたいものだ。
マウロの後ろから、近寄っていく。
(15) reji2323 2022/08/25(Thu) 21:17:12

【人】 孤独では死なない兎 ツィオ

>>17 >>16 腐れすぎ縁
【ノッテアジト廊下】

「見てみなよリック、
 俺たちの愛息子はこんなに立派に育ってるのに、
 ベビーシッターのお前がそのザマじゃ笑いが出るな」

やれやれ、世話の焼けるやつらだと肩を竦めて。
生憎、女性以外の荷物を持つように、
俺の肩は出来てないんだけどなと言いながら荷物を持つ。
肩に荷物を抱えたまま。二人の前を行き、振り返る。

「まあ、病み上がり二人抱えて、
 こんな場所でダンスを踊るつもりはないから安心しなよ。
 たださ、キミら俺に何か言うべきことあるんじゃない?
 なあ、マウロ、リック」

そろそろ俺も――"おかえり"が言いたいんだが。
それは言葉にせずに、たった四文字だけ相手に求めて。
右手をマウロのために、左手をリカルドのために。
すれ違いざまにそれが出来るように、顔の横で相手に向けて開いた。
(18) reji2323 2022/08/25(Thu) 23:43:14

【人】 孤独では死なない兎 ツィオ

【ノッテアジト廊下】>>19 >>37 ファミリー
――すれ違いざまに
軽い音で叩いていった手と、軽く重ねられた手に、
目を瞑って、笑いながら満足げに、口の端を持ち上げた。

「おかえり、俺の愛しい悪童ども――」

振り返ると、すれ違っていった怪我人二人の首を
纏めるように両手で抱いて廊下の行く先を指さす。

そこには。
あの日三人で忍び込んで、こってり怒られてなお、
網膜から消えてなくならなかった『街並み』がある。

俺たち大人になり切れない少年が、
――不要の烙印を押されたはずの孤児が。
何かを求め、希求してしまうほどに光り輝く街並みがあった。

(38) reji2323 2022/08/27(Sat) 19:51:39

【人】 孤独では死なない兎 ツィオ

【ノッテアジト廊下】>>38 "マウロ" "リック" "ツィオ"
――俺は嗤う。

「――天辺取ろう。
 今度こそ、手を伸ばしても届かなかったあの景色を、
 諦めの悪い死にぞこないの俺たちのものにしよう。
 独りじゃ無理だ。二人でも足りない。
 ただ三人なら、急に敵が居なくなる――そうだろ?」

こいつらの顔を束ねて見えなくしたのは、
互いの表情を見えなくするため。
だってキャラじゃないだろう――?
本気で夢を見るときの横顔なんか、
いつだって、男は見られたくないもんだ。

その三つ並んだ背中が。
あの日、監視塔の上で街を眺めたその背と重なる。
               carina.
「――さあ。――踊ろうか、カワイコちゃん」

兎は、マフィアの顔で嗤った。
(39) reji2323 2022/08/27(Sat) 19:58:25