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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

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ソニーマウロを見張った。

ソニーマウロを殺害した。

【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ

/*
強い筋肉の描き方です。
お話いただいている最中、失礼いたします。
こちらは貴方を殺害した者です。
死に方についてご希望などありますでしょうか、
もしくは展開上第三者モブに殺されたい、この人に殺されると決めていたなどあれば、
お気軽にお申し付けいただければ幸いです! 死は、一回だから……
そちらの満足いくようにプランニングしたいと思いますので、
秘話の最中にでも思いついたら行ってくださいね!
(-7) redhaguki 2022/08/14(Sun) 21:16:33

【秘】 風任せ マウロ → 花で語るは ソニー

/* お、お、おおおおお ソニー殿………あなただったのか………!!!!
殺していただき、感謝です!貴重な機会………
こちら全然死ぬつもりがなかったので、ノープランでございました!故に、秘話の流れでも別の時間軸でも ソニー殿に殺害していただければと思います!
こちらは敬愛していた父親のようであったボスの死に、消沈しているため 気分転換に誘ってくれたソニー殿に少しばかり気を許している状態です。ですので隙だらけかと思います。
抵抗こそさせていただくと思いますが、お好きな方法で殺していただいて大丈夫です!

秘話ともどもよろしくお願いいたします〜!
(-13) otomizu 2022/08/14(Sun) 21:48:32

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

「賭け事はカジノで十分だがな……」

この男、何気にポーカーは強いのだとか。
何を引いても仏頂面しているから相手は読みづらい、というのがあるらしいが本当の所はどうなのかわからない。

「全部買うなら荷物は事務所に配達を頼むさ。
 ……まぁ、そこまで何着も買う気はないが……一揃えくらいはしておいてもいいかもしれないな」

荷物を持ち歩く趣味はないからそうなるのは当然だが、配達先は表向きは貿易業を謳っている事務所になろう。
アジトに届けるわけはないし、自分の住処など明かす気は毛頭ないのだ。

閑話休題。

――――服を持って入った狭い試着室の中。
第三者が見れば誤解されそうな格好で、目の前の人物を見下ろしている。
壁際で密着した身体から伝わる熱と、耳をくすぐる囁き声。
男女であれば何かのドラマのようなワンシーンだが、生憎男同士である。

だが、紡がれる人の名を1名たりとも漏らさぬよう聞けば、なるほど、と。
ここに連れ込まれた訳を正しく理解する。
聞き覚えのある名は殆ど無かったが、対立組織の人間でも伝え聞く位のものも確かに居て、ちゃんと聞いたという返事代わりにひとつ頷きを返した。

頷いた、のだが。

「だったら少し離れろ……っ」

壁に手をドンとつかれた密着具合では、着替えも何もない。
貴方が僅かなりともスペースを空けたなら、苦虫を潰したかのような顔でネクタイに手をかけて、シュルリと取ってしまう。
もともとはだけていたシャツからは、しっかりと鎖骨が覗き、余りシワにならぬよう丁寧な手付きで脱ぎ始めるだろう。
(-21) eve_1224 2022/08/14(Sun) 22:21:23

【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド

「そりゃ嬉しいや、まだ半人前ってどやされそうだけど。
 自分じゃあ花と人を見る目はあるつもりだからさ」

事情や理由は知らない。けれど、褒められて"喜ばれる"と聞いたなら、やはり表情は緩んだ。
いつかは裏稼業のために今ある地位を優先しなくてはならないのかもしれないが、
それまでは今ある時間や、表の自分が作ってきたものは大事にしていたい。
おそらくそれは、相手も近しいものなのじゃないか、なんて。

「オレは配達もあるから、賑わいを見るくらいならそう困んないよ。
 外出ることない店は厳しいかもね〜、此処だけの話、レース見るのに路駐することもあるよ」

さておき大事にしているからって、何もかも杓子定規に真面目にしているわけではない。
何より節度を守っている限りは、飲食についてくる飲酒量くらいなら仕事中も咎められない国だ。
同じようにはいかないだろうが、例えを出すのは相手に息抜きのヒントを与えているつもりなんだろう。
勘定のためにカウンターの方へ行き。多少は己より窮屈かもしれないと、考えて、ふと。

「……なんか困ったりはしてない?」

不意に。少しの憂慮が、分別を越えて口に出た。
(-22) redhaguki 2022/08/14(Sun) 22:21:38

【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ

/*
そのために近づいたのは半分ありつつ フフ どうしよう
はちみつめがね様さえよければ、ちゃんとデートにはお付き合いいただきたく……
しっかり気分転換が出来るくらいまで息抜きさせられたらいいな〜とは思います。
どうしよう ちょっとエッチなことしちゃおうかな
その後殺すんだけど……

先に殺し方はお伝えしておきましょうか。
拳銃による心臓への一撃になります。
これについては殺害までの流れに関わらず固定とします。
(死亡時テンプレートを記載する際にブレのないようにするためです)
場所も、交流の結果に関わらず大通りから一本入った裏路地としましょうか。
遺体は殺害後、特に手を加えられずその場に残置され、
死亡後そう時間が経過したうちに発見されたかもしれません(そこはおまかせします)。
なにかテンプレートで発表するにあたって必要なことなどあれば、お申し付けいただければ幸いです。
(-23) redhaguki 2022/08/14(Sun) 22:30:09

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー

「……どーも」

雑踏の中を歩くあなたに、声がかかる。
振り返れば、あるいはそちらに意識を向ければ、なじみの娼婦が壁に背をもたれてたっていた。
先日、あなたが声をかけるなり、面倒そうな顔をしてさっさと立ち去ったつれない女だ。
いつもよりしっかりとしたメイクは、それでも目許の疲労を隠しきれていない。

「こないだからフラフラと。
 今大変だと思うけど。
 暇なの?」

ふらふら、としているのは、この女の方だった。
祭りなんて、彼女のような職業にとってはかきいれどきだ。
店にいるべきだったし、あなたならそれを叱責することもできるだろう。

/*更新にともなうもろもろあると思いますので、よきタイミングで!
(-30) gt 2022/08/14(Sun) 23:16:32

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

荷物の扱いに関しては、なるほどと相づちを打ちはしたかもしれない。
とはいえどっちにしろ今日の買い物は、普段の仕立ての良いスリーピースと合わせたら、
目の肥えた相手からすればクローゼットに混ぜるには値しないものには見えるかも。

アンタも聞いての通りだけど、単独犯じゃあないだろうね。
 ちゃんとした地位の人間が歩くには、不自然過ぎる場所をしている


少しだけ背伸びをして、口元と耳の位置を揃えて。
外からは祭りに騒ぐ音が聴こえる。野外ステージが盛り上がっているのか、その音も。
店の中自体も小さく音楽は掛かっているし、静かにしていれば聞き咎められない筈だ。
誰の耳もない場所を選んでいる事自体は理に適ってはいる、けれども。

片手を壁際から離して、互いの身体の間に腕が通るくらいの間隔は開けて。
けれど息のかかりそうな距離は、不自然極まりないことは変わりない。
密談をするにしたって不必要だし、空いた手は普段はタイがかかって見られない首元をかする。
からかって遊んでいるのか、くつくつと喉の奥で笑い声を押し殺した。
垂れ目がちの丸い目が相手を見上げる。取引の最中には見せたことの無いたぐいの顔だ。

静かにしないと


また、し、と口元だけでジェスチャーをする。
先日も触れた耳元に、余計なことを喋る唇が微かに触れた。
(-35) redhaguki 2022/08/14(Sun) 23:41:10

【秘】 風任せ マウロ → 花で語るは ソニー

/*
はーい、折角ですのでおデートは完遂させていただきたく!
お酒は美味しくいただきたいですものね。
え!?!?!?エッチな事を?!
合意なしの自白目的セックスしかしたことのない男でも宜しければ…!(?

殺し方、場所について了解いたしました。
遺体の状況を添えて、テンプレートに反映させて流そうと思います。
固定にしていただけるのであれば、こちらの反応も練っておけるのでありがたい限りです。
ご配慮ありがとうございます……!
(-37) otomizu 2022/08/15(Mon) 0:13:06

【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ

「ビアンカ。よかった、元気してた?
 それどころじゃないみたいだったから、心配でさ。
 オレは花屋も繁盛してるけど、休めないほどじゃないよ」

相手の姿を見れば、嬉しそうに。どこか浮かれているような表情、そう見える。
街中にある男の顔はあくまで"花屋のソニー"であって、仕事仲間ではない。
さしずめそれなりの階級のある娼婦かコールレディに入れ込んだ、愚かな若者。
そう見えるように、やたらと構いすぎるくらいの前のめり具合で駆け寄った。

「お店戻るのしんどい? オレ同伴しようか。
 それともどっか気の紛れるところにいこうか?」

おそらくは店が開いていておかしくない時間なのだろう。
相手の事情なんかは全く知らないふうに振る舞いつつ、合わせられるようにとさりげなく様子は伺う。
(-39) redhaguki 2022/08/15(Mon) 0:22:17

【秘】 花で語るは ソニー → 風任せ マウロ

/*
エエヤッタァエッチなことしちゃお!!! うまく口説けるように頑張ります
どうせ遊び どうせ遊びだから……(甘言)
それでは改めて、二日目秘話のほうよろしくおねがいします!
(-41) redhaguki 2022/08/15(Mon) 0:27:01

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 花で語るは ソニー

「………元気。
 商売できるくらいには。
 あなたほどじゃない」

駆けよってきた男の気遣いを全くの無碍にするではなく、
けれどそれほど尊重するでもなく、ゆるゆると言葉を返す。
つまりは今は、商売外だということのようだ。

「今日は……いい。
 少し、気になることが……」

長い睫毛が、ぱち、ぱち。
二度三度と上下して。


「……静かで、誰もいないところなら、行きたいけど」

あなたの目をじ、と見た。
(-44) gt 2022/08/15(Mon) 0:45:43

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

明くる日の夜、まだ日の暮れてすぐのうち。
少しの時間だけ、その日は雨が振っていた。
局地的な通り雨で、他では晴れたままだったかもしれない。

男はあちらこちらへと足を運んでいた。そのどれほどが目に入ったかは、さておき。
朝の時間に賑わいを見せるデリカテッセン、昼の前後に気軽に入れる料理のおいしいバー。
いつだかに約束をした店、煙草を売りつけている商店までも、ぜんぶ。
どれも貴方が普段足を運んでいると聞いて、知っている場所だ。
誰かの顔を探して、駆けずり回っていた。
そんなことは貴方にとっては知らない話でしかないのだ。

そのいずれか。
貴方を見つけて、見かけて。見上げた顔は、はっとして。
ひどく動揺したような心配したような、けれど貴方が二の足で立つのを見たならば。
ほっとしたようのだろう。今にも泣きそうな顔をして、駆け寄る。

先生、


それを敵愾心を持って迎え入れるかは、貴方の自由だ。
(-51) redhaguki 2022/08/15(Mon) 1:13:08

【秘】 蜉蝣 アベラルド → 花で語るは ソニー

「おや、半人前でそれなら一人前になった時がもっと楽しみだ。
 ますますここに足を運ぶ価値ができるってもんです」

くつくつと肩を揺らして笑う。実際、楽しみなのだ。
この花屋も、ここで買う花も、ここにいるあなたも、今ある生活の一部だ。
揺らぎが見え始めた自分の時間の中に、良くなるものが、変わらないものがあるなら、大事にしていきたいと思う。

「へえ!そりゃあいいですね、羨ましい。チョコラテリアじゃたくはいはやってないからなあ。
 屋台番にでもなりゃあ俺もちょっとは覗けますかね」

レースそのものに興味があるわけではないが、祭りの空気を吸えるのならそそられるものはある。
この男は怠け癖こそあるものの、それこそそれは節度のある範囲内に収まっている。だから店を抜け出して祭りに行く、なんて事はした事もないし。
自分もカウンターへと向かいながら、店長に言って本当に出店の方へ回してもらおうか、なんて考えていたものだから。
あなたにそういうことを問われるとは思っていなくて、「へ?」と気の抜けた声が出た。

「……困ったり、かぁ」「そうだなあ」

顔にかかっていた長い前髪を、思案しながら梳き分けて。

「俺は、特に ……けど」
「困るってよりかは、そうだな……不安?」
「……ですかね」

ふと素に戻っていたのに気が付き、付け足すような敬語を付けた。
(-52) susuya 2022/08/15(Mon) 1:22:43

【秘】 銀の弾丸 リカルド → 花で語るは ソニー

たった一人で歩くにはあの場は治安が悪すぎるだろうわかっている、単独であの方を撃ち抜けるものか

二人にしかわからない言い回しで答えて目を閉じた。
いくらなんでも近すぎる距離に慣れているわけもなく、直視できない。
外が祭りで賑わっているから、店員もこちらを不思議に思わない状況で本当に良かったと思う他無いだろうか。

状況が状況だから、服を脱がなきゃ試着もできないのだが。
これではまるで、……貴方の前で裸になっていくストリップショーのようだ。
別に見られて困るような身体では無いが、いくらなんでも恥ずかしい。

「……………ッ」

どうして触れる必要がある?

からかって遊んでいるのか。

何故――、

言いたいことは沢山あれど、バレてはいけないと自覚しているから口には出せず。
耳に触れた唇の感触も、甘んじて受けるほかなかった。
(-60) eve_1224 2022/08/15(Mon) 2:05:32

【秘】 鳥葬 コルヴォ → 花で語るは ソニー


「気にしませんよ。あんたにとってはそれが普通だったって事を
 態々論うような趣味は俺には無いんでね。
 どちらの親も、きっとあんたの知ってるものは
 世間が思うほど悪いもんじゃなかったんでしょうね。」

両親に対して悪感情が無く、そして縁が切れてはいないなら
預けられた理由は金銭的なものか、それとも。
なんてのは、会ったばかりの人間が気にするものでもないだろう。
勿論、あなたが話したいのであれば話は別なのだけど。

「ハズレ。墓守は、向いてるかもしれませんけどね。
 俺はただ、何かにつけて
 死んだ人間の事を引き摺ってるだけのつまらない男で──」

店の場所、と示されれば視線を落とし、
軽口には考えておきます、と返して、問いにまた答えを返す。

土葬を基本とするキリスト教圏では、
今日に至っても墓守というものはれっきとした職業の一つだ。
とはいえ、この男はそうというわけでもないようだった。

「だもんで、悪いけどそれは断らせてもらいます。
 あいにく心も肌も、死んだ奴に捧げちまって品切れ中です」

軽く引こうとした手は、何も跳ね除けられるような事は無い。
けれど、素肌と素肌を触れ合わせる事は叶わなかっただろう。
あなたの両手から逃れた方の男の片手が、
至極やんわりとそれを阻んだために。
(-61) unforg00 2022/08/15(Mon) 2:14:18

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

朝はカプチーノ、昼はエスプレッソにランチを付けて。
トマトソースが好きだった男はいつの間にかサルサヴェルデを好みはじめる。お気に入りのズッパの店に寄れば選ぶのはズッパ・ディ・ズッカ。ファルファッレを無駄に多く入れて貰えるのが常連の特権のようだった。

ボスが死んでも昔から変わらない、教えたとおりの好みの足取りを歩く。
酒さえ控えれば野菜や魚中心のまるで健康志向の食生活だ。

夕暮れ時見慣れた背を捕まえ声をかけようとしたあなたは、男が足を止めていたリストランテに目が行くだろう。
それは先日約束をしていた店で、
この日、
マフィアの抗争に巻き込まれたことによる
臨時休業の看板が揺れていた。

「よお、ソニー」

ヴェネリオは小さな声も聞き逃すことはなく、ゆっくりといつもの笑みを浮かべて振り向く
(-62) toumi_ 2022/08/15(Mon) 2:16:15

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー


「俺を殺しにでも来たか?」
(-63) toumi_ 2022/08/15(Mon) 2:16:37

【秘】 無風 マウロ → 花で語るは ソニー

「そりゃあまた。のうのうと暮らしてるように見えて、鬱憤溜まってんのかね」
「見る分には痛快だろ、やってみろって言われたら―――それは、絶対にNoだけどな」

無論、全員が全員そうとは限らないだろうが。
しかしこうして集まる人々の群れを見る限り その人気ぶりがうかがえるというもの。
そして年を食ったといえど、男のロマンというものは理解できる。
話を聞くたびに、興味を惹かれるのはそのせいなのだろう。

前の方に向かうのなら、この男の雰囲気と人相で自然と人が避けていくので ほんの少し容易だったかもしれない。
それでも、きっと周りの人の熱気はすごいのだろうが。
君に案内されたコースを見下ろす絶好の位置。柵の前に立ち、指差す方向を目で追っている。
慣れた手つきでビール瓶の蓋を開けて、ぐいと口の中に流し込み。君の話に小さく笑い声をあげた。

「馬も人もタダじゃねえってのによくやる……過激なもんほど良い娯楽になるってのは、間違いじゃないって子った」
「……そうだな、この後どう過ごすか決められる権利。なんてな。
 何でもいいぜ、負ける気はしない」

何となく今日は、仕事の事を忘れたい気分だった。
馬は、狼のあしらわれた旗の地区のものを選んで、君の返事を待つ。
(-64) otomizu 2022/08/15(Mon) 2:22:03

【秘】 花で語るは ソニー → 小夜啼鳥 ビアンカ

「そっか……祭りのせい、それとも、別のこと?
 なにかあったなら、オレは話聞くけれど」

気遣わしげに、ほんのすこしだけ下にある目を覗き込む瞳の奥はいつも通りだ。
ジェイドの瞳の奥底にはいつも、冷えたアイスブルーが埋まっている。
見た目のままに、おろおろと案じているわけではないということだ。

「――」

ごく微かに、目の動きだけで周りの様子を確認した。人並みの気配一つ一つを検分する。
状況が状況、どこに何を見とがめる者があるかもわからない。
ほんの一瞬の動きのあと、改めて相手に目を合わせた。

「いいよ、どこか移動しようか。
 街の方は人通りが多いから、海のほうに出る? レンタカーとってくるよ」

配達車はアシがつく。近くのレンタリースに電話をかけて、一番安い車を取った。
大きな幹線道路に出る道は監視されているかもしれないから、使わない。
そう時間のかからないうちに車は準備される。繋ぎではあるが、他人に聞かれるようなことはない。
(-85) redhaguki 2022/08/15(Mon) 8:39:14

【秘】 花で語るは ソニー → 蜉蝣 アベラルド

「夏だし、チョコレートドリンク売ってたら嬉しいだろうなあ、冷たいやつ。
 まだトライアル・ランくらいの段でしょ、ちょうど見れるんじゃない」

こんな状況下で店より外に出るのを勧めるのはあまり良くないのだろうけれど、
それで萎縮してばかりいても稼ぎがあるわけではなく、あとには続かない。
口にする考えはごく気軽な、市井の人間としてのものだ。

不織布の中に詰め物をして、ジャスミンの花が少しでも元気であるように。
包んで、会計をして。渡しがてらに勿体ぶって口を開く。

「そっか。……もしもね、頼まれごとがあったなら。
 オレは公私どっちでも、役に立てると思いますよ」

照れくさそうに、もごもごと言う。それは、演技なのだけれど。
なぜならここで指す"公私"は、裏稼業と表稼業のこをと言っているのだから。
相手が気遣っている彼女のことは、同じ屋根の下の人間として知っている。
前に出ることの出来ない相手の代わりに――そういうニュアンスの言葉だった。
きっと同じことを申し出る場所が違ったならば、もっとはっきりと口にしたのだろう。
(-86) redhaguki 2022/08/15(Mon) 9:00:56

【神】 花で語るは ソニー

【アルバアジト】
聞いたか、と。他に集まっていたメイドマン以下に目配せする。
聞こえてきている限りではひとつ、ふたつ。
はっきりとした情報でないにしても、抗争にまきこまれたような形とは言えない。
昨日聞こえてきたばかりの、彼らのボスの死に様を模倣したような手口。
挑発的な行いに頭を悩ませているのは、男も同じだった。

「まるでウチの仕業だと喧伝してるようなやり口なのは確かだな。
 状況だけみりゃ明らかに、こっちの指示で向こうの人間を襲ってるようなもんだぜ」

実際に上から命令が下っているのならその証明だって簡単だのに。
毎日のように顔を合わせ、自分たちの面子が揃っていることを確認するのが関の山。
状況への対処は、こちらも後手後手のままになっていた。
死因、状況。上がってきた報告をもとに考える。
惜しむらくは、銃痕からわかる情報まではこちらに上がらないだろうことだろうか。

「けれど、争い合わせるのが目的にしちゃ向こうの戦力を削ぎすぎてる。
 ……浮き足立つ連中のことはしっかり見ておかないといけないな。
 身の振り方を忘れてあぶれてちゃ、そいつが討たれる可能性もある」

そういう人間が、本当は自分たちにとっての獅子身中の虫かもしれない――とは、言わない。
口にすれば、己が所属する組織への疑念を形にしてしまうから。
もしも本当に自分たちの中に、敵対するファミリーを討つために単独行動する者があったなら。
果たしてそれを見つけるのに、穏当に話をするだけで済むのだろうか?

「バーのマスターがやられたのは、信頼性のある情報を断つためかもしれない。
 耳にした情報はきちんと精査する必要がある、偽の情報に踊らされないために」
(G28) redhaguki 2022/08/15(Mon) 9:13:33

【独】 花で語るは ソニー

「(まあ、その獅子身中の虫は、オレなんだけれど)」

同じく暗殺者であっただろう彼が誰にやられたか、なんてのを誰が知っているか。
答えるべくもなく、そして誰に報せる筋合いもない。
このことはずっと、己の心の内に仕舞われたままだろう。きっと、死ぬまで。

「(もう一方――……ノッテの人間と思しい方の名前は、さて。
 オレが顔を合わせたことのない人間だろうから、誰が殺ったものだかな)」
(-89) redhaguki 2022/08/15(Mon) 9:23:13

【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド

閉じた瞼を縁取るまつげの動きに、ふ、と笑う気配があった。
堅苦しく思われることはあってもそこまで初心なわけではないと踏んでいたのか、
それともわかっているからにこそ、こうして相手の反応を楽しんでいるのか。

度が過ぎたいたずらを仕掛けている方は余裕綽々として相手の所作を眺めている。
掛かっているハンガーにジャケットなりを掛ける手伝いくらいはするだろうけれど、
一向に知人同士にしては近すぎる距離からははなれない。
まごついているのが気になったのか、相手の首元に添えていた手を下ろして。

手伝おうか


手が止まっているようであるのなら、シャツのボタンを外すのを手伝い始める。
貝釦か椰子釦か、裾を小指で引いて端の方まで合わせを解いて。
手入れのされた指先がする、と腹筋をなで上げ、円を描くように下腹部に下りる。
そんな不埒なことに時間を費やしている間も、顔はにこにこと笑ったまま。
これも、花屋としての顔のひとつなんだろうか。
(-92) redhaguki 2022/08/15(Mon) 10:20:07

【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ

「そう、じゃあ……もう少し詳しく聞くのは、今度にしようかな。
 一度に全部知るのはつまらないし、お兄さんも話す気分じゃないだろうから。
 どういうワケがあって死んだ人間……友人? に固執するのかははかれないけれど」

せっかく出会えたのだから、なんてありふれた言葉で追い縋る。
まるで知らない種の鳥を親鳥を定めたかのような、甘えた調子だ。
性急に何もかもを漉いて曝け出させるのではなく、少しずつ、一歩ずつ。
相手からしてみれば自分は興味はないものだろうから、対価に差し出せるものはないけれど。

遠ざけられた挨拶は行き場を失くして、少しの熱も感じない手袋に頬をかすかに添えた。
上目遣いに見上げるまるい目は、網の隙間から指を伸ばしてやまないような、そんなような。
情けなく鳴く始末は、仕様のない人間だと呆れられてしまうだろうか。

「そう、残念。でも諦めたくはないなあ、オレ。
 またここに来たなら、パスカルには会える?
 今度があるなら、次はもう少し食事に誘える時間にしようかな」
(-96) redhaguki 2022/08/15(Mon) 11:11:52

【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ

足取りは駆け込むようにひどく覚束なくうろたえて、歩きはじめの雛鳥のようだ。
声の届くくらい、されど腕を伸ばすには遠すぎるくらい。
駆け寄ろうとした足は、大股であともう三歩もいけば飛びつけるところで、
怯え竦んだように、止まってしまった。

「ち、がう……よ……」

もう少し歩けば普段の距離に相手があるのに、ソレ以上は進めない。
そのくせ退くことも出来ず、相手の顔から目を離すこともない。
マジックアワーのヴァイオレットの中にあっても変わらないジェイドの瞳は、
その奥にひどく傷つけられたような揺れを湛えて、それが瞼に雫となって滲みはじめた。

「……オレ、怒ってないよ。仕方ないことだ。
 あの日先生と違う道を歩き始めてから、仕方ない時が来るって、わかっていたよ。
 けれど、でも。だったら出来もしない約束なんか、しないでよ。
 オレは最後の時間が欲しいよ、
ヴェネリオ


わかっている。今この場において正しい対応をしているのは、相手だ。貴方だ。
それでもなおその背に追い縋るように、苦しげに歪んだ声が訴えかける。
(-98) redhaguki 2022/08/15(Mon) 11:31:03

【独】 花で語るは ソニー

ジェイドの奥には、冷たいアイスブルー。
それを覆い隠すのは、捨て鉢になった自暴自棄だ。
苦しいのは本当。最後の時間が欲しいのも本当。
いとおしいと思ったものに捨てられるのが辛いのも、本当だ、なのに。

「(ああ、アンタは、口に出して挑発してしまうんだな)」

頭の中では、やるべきことをはっきりと理解してしまっていた。
組織のためでもなく、己の見失った目的のためでもなく。
こんな戦いの中で、貴方が誰かに傷つけられるくらいなら。

「(本当の刺客が相手なら、それに気づいているなんてわざわざ、報せないだろ?)」
(-99) redhaguki 2022/08/15(Mon) 11:36:03

【秘】 花で語るは ソニー → 永遠の夢見人 ロッシ

苦しみの中で、なんとなく考えていた。
目標を失い、今自分の手の中にあるものは何か。
いつ死ぬかもわからない抗争の中で手柄を上げたって仕方がないだろう、だから。

せめてその人の顔を最後に見るのは、自分だったならいいと、そう思った。

仕入れた武器の手入れをする。使い慣れたものと違うそれは、手になじまない。
けれども最後まで走り続けるのだとしたら、この方法しかない。
獅子身中の虫は、最後までその手を血に染めることでしか、そこに在れなかった。

/*
お疲れ様です。樹木子です。
セットしている役職行動についての連絡に参りました。
3日目夜の監視対象に、『ヴェネリオ』をセットしております。
不都合等々ありましたらご連絡ください。
お手数ですが、よろしくお願いいたします。
(-100) redhaguki 2022/08/15(Mon) 11:42:59

【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ

「アレって楽しいのかな……でも一世一代の戦いって感じで、やってる側は本気だよな。
 そこにしかない生き方っていうのはさ、結構アツいじゃん」

前へ前へ行く人並みを、並んだり縦にはぐれかけたり。
ぎゅうぎゅうにならずには済んでいるから、かなり良い位置を取れはするのだろう。

そばの屋台からオーソドックスな具の挟まったパニーノをふたつ買う。
ついでのように栓抜きを借りてビール瓶の王冠を抜いた。
ポン、と軽い音を立てて転がっていった王冠はもう足元には見えないけれど、
みなそうしているからと構った様子もなし。祭りの雰囲気に酔っているかのようだ。

「いいね、オレもそれでOK。でも勝ったらこれでお別れ、なんてのはヤだな。
 どうせならもうちょっとだけ、アンタと過ごしたい。
 ……ソニーって呼んでよ、名字まで教えるのは野暮ったいでしょ」

暗がりの空から振る人工光は、何もかも明らかにするには頼りなく。
馬のコンディションを眺めていた目はふ、と相手の方を見て、仰ぐような上目遣いで小さく笑った。

選んだのはがちょうの旗の地区のもの。
何日も続くレースは、けれど毎日がまるで本番勝負の熱さで盛り上がる。
一斉に走り出した馬は乱闘のように砂地の馬場を走り抜ける。
馬体の熱気が上がってくるほどに激しいレースは、抜き差し走って、駆け抜けて。
ほとんどタックルするように漸近した馬の群れがゴールを目指し――……
勝ったのは、がちょうだ。

(-102) redhaguki 2022/08/15(Mon) 12:09:42