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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【独】 暗殺屋 レヴィア

ラウラ! 今日がお前の命日だ!
arenda 2022/08/20(Sat) 21:00:00

【独】 暗殺屋 レヴィア

/*
投票<<ツィオ>>who
襲撃<<テンゴ>>who
(-1) arenda 2022/08/20(Sat) 21:05:45

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 永遠の夢見人 ロッシ

/*
運営お疲れ様です、暗殺者です。
本日の投票はツィオさんに、
襲撃はテンゴさんになりました!
よろしくお願いいたします。
(-5) arenda 2022/08/20(Sat) 21:07:28

【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア

後悔も、怨恨の念もきっと抱かない。
それはラウラが選んだ道の先で、
仕方のないこと
だから。
ただ馬鹿なやつだと、どうして頼らなかったのかと。
少しだけ怒られてしまうのかもしれない。
…その時の様子を知ることは、叶わないけれど。

書き込んだメモを手に、何かを考えるように僅かに動きが止まる。
少しして、もう片方の白紙のメモにも何かを書き込んだ。

「……はい。…ラウラが持つままで、問題ありません。
きっと。……きっと、見つけてくださいます、から」

膝に置いた写真立ての裏板を外し、写真の裏にメモを2枚仕込む。
見つかるべきはこの写真立てで、メモはただの我儘だ。
見つからなくていい。見つからない方が、いいのかもしれない。

それでも、残さずにはいられなかった。

「……お待たせしました」

血に濡れないように、ポケットの中のハンカチで写真立てを覆い隠す。
それを鞄にしまい、そっと端に寄せた。

その後に立ち上がり、貴方に向き直る。

「……レヴィア様、これはもうひとつ ラウラの我儘、です。
………ラウラはここから動きません、から。……即死は避けて、いただけません か」

聞き入れてくれるかは分からない。
ただ、可能性が0ではないならと 口にして。
(-12) sinorit 2022/08/20(Sat) 21:12:08

【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ

「そう。」
「それならよかったわ。」

殺害相手から何かを託されることに、良い思い出がない。
つい先日、託されたものを関係者に渡しに行ったら、
恨みを買って襲われた。
仕方なく指を折り、腕を折る羽目になった。
それ程憤るという事など、分かっていたけれど。
分かっていても、履行したのだけど。


逸らしていた視線を、貴女に戻す。
しゃがみ込んだあなたを、見下ろす構図。
立ち上がれば、少し見上げる構図に変わる。

「私、死体は奇麗な方が好きなのよ。」
「その方が、後処理がしやすいから。」

「何故?」

銃口を、貴女の右目にまっすぐ向ける。
女は、理由を問うている。
(-21) arenda 2022/08/20(Sat) 21:22:03

【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 暗殺屋 レヴィア

/*
報告ありがとうございます、確認しました! ウワア ヒト シヌ。
暗殺屋さんが徹底して暗殺屋さんで、いいな…!と思いますありがとう。
投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜!
(-22) 66111 2022/08/20(Sat) 21:22:03

【神】 暗殺屋 レヴィア

【ノッテアジト】

「減ったわね。」

席につき、開口一番に告げたのは、そんな事。
随分とがらりとした部屋を、しかし見渡すこともなく。
夕闇の瞳を、誰もいない場所に固定して、
女は綺麗に座っている。

「明日は我が身ね。」
「まだ"動くな"なのかしら。」

興味はない。
指示のいく先も、死の降りかかる対象も。
(G0) arenda 2022/08/20(Sat) 21:28:02

【独】 暗殺屋 レヴィア

死ぬのを怖いと思う権利など、自分にはない。
何百の死体を積み上げてきたこの身が。
恐怖に震える事を、誰が許すというのか。

罪がドレスコードだ。
最期まで、正装でいたい。
(-31) arenda 2022/08/20(Sat) 21:33:58

【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア

託さずとも、誰かが見つけてくれる──のは、写真立てについて。
それさえ見つかればそれでいい。だから、託す必要がない。

再度こちらに向かう視線に、また真っ直ぐに見つめ。

「…………夢を、…見ていたいので。
……最期くらい は、……………」

幸せな夢。存在しないものだ、もしもでしかない。
ただ、あの人の手で 終わりに迎えたのであれば。
──そうした夢を見られたのだろうかと、甘い幻想を抱く。

誘惑と宣告。どちらが幸せで、どちらが不幸か。
そうしたことは考えても、仕方の無いことなのだから。

貴方にしてみれば、後処理が面倒になるし。
興味のないことだからと、この間にも撃ち抜くことは叶うだろう。
(-45) sinorit 2022/08/20(Sat) 21:56:34

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ

後日。
ナイト・バー『Pollo Nero』に、小包が届いた。
中に入っていたのは、店の照明に使われているものと
同じデザインのアンティークランプと。
あの時持ち去った自動拳銃が一丁。
それと、紫のヒヤシンスが一輪。

街の小さなアンティークショップから発送された
それには、何一つ記名はされていなかった。


貴女には、知る由もない後日談。
(-49) arenda 2022/08/20(Sat) 22:00:27

【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ

貴女を真っすぐ見つめている。
何一つ表情のない女の思考など、
きっと何一つわかりはしないだろう。

「馬鹿ね。」

嘲笑うようでも、吐き捨てるようでもない言葉。

銃口が下を向いたのは、一瞬の事。
瞬きする間に音が鳴る。


シュンッ


サイレンサーの音が響いて。
貴女の太腿に、激痛が走るはずだ。
主要な血管が集まったそこを負傷すれば。
やがて失血死するというのは、よく聞く話。

「Buona Notte.」

後は、貴女が夢の世界に行って、
そして帰ってこなくなるまで。

女はそこに、佇むだろう。
(-54) arenda 2022/08/20(Sat) 22:08:24

【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ

/*
少しだけご相談なのですが、
ラウラさんの死後、片目に銃を打ち込んでもいいですか?
心情の都合上、できればやりたく……
でも絶対というほどでもないので、無理そうなら
断っていただいて大丈夫です!
(-55) arenda 2022/08/20(Sat) 22:10:38
レヴィアは、会議の闖入者にもやはり、何のリアクションも示さない。
(a3) arenda 2022/08/20(Sat) 22:25:28

【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア

/*
先の連絡返し失礼致します。

レヴィア様がお優しいので心が痛んでいたところでした…。
すみません、ちょっと次のレスで諸々を明かしつつ。

死後に死体をどうするかはレヴィア様のご自由に!
ご確認いただきありがとうございます。
(-62) sinorit 2022/08/20(Sat) 22:26:36

【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア

従業員たちは、アンティークランプをどうするか話し合って――
"姉さんならそうする"と頷いて、ありがたく天井に設置した。
そうして、自動拳銃とヒヤシンスの花を、部屋に飾った。

もう誰も使うことのなくなった、けれど物だけはたくさんある部屋に。

それを知るものなんて、そう何人もいないのだけど。
(-64) gt 2022/08/20(Sat) 22:29:53

【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア

変わらない表情に、変わらない声。何も考えていないように見えて、何かを考えている。
その思考を読み取ることは叶わないけれど、何となく 己を見るようで。
けれど同じではないことは、知っている。


響いたサイレンサーの音とともに、バランスを崩し壁を背に座り込んだ。痛みはない、……はずもなく。珍しく顔を歪めて、吐息を零す。
提案したことに後悔はない。ただ、…嘘をついたことは 僅かに罪悪感を抱いた。

「……
ッ、…………………、


零れていく命の色に一瞬、視線を向ける。
口の端から漏れる吐息は無意識で、けれどそんなことはどうだっていい。

近くにあるバッグのショルダーストラップを掴み、引き寄せた。
それを腕に抱くようにして、強く。強く掴む。

無くしてはならないもの。あの方に届けるべきもの。
その辺の猫にでも咥えて持っていかれるのは困るのだ。猫に限らず、他のものたちにも。

だから死ぬまでの間、それが無くならないことを見ていられるように。出来るだけ少し、長めに生きたいと願ってしまった。

勿論夢の話も嘘ではない。…半分は。でも本当は、それを見ることなど叶わないのだろうと考えている。
だからどちらかと言えば全てが嘘に等しいのかもしれない。

騙してごめんなさいなんて、そんな言葉を口にするつもりもないが。最期くらい、また悪い子になっても許されるはずだ。

もしも本当にマウロ様が帰るとして、3人でいればまた笑えるだろうか。そうであればいい。それを見ることが叶わなくても、わたしの大好きな彼らが 笑っていられるのなら。…これこそが夢なのかもしれない。……だって現実は、また1人 欠けてしまったのだから。


さむい。
いたい。
…ひとりは、さみしい。
───様…、


暗くなる視界の中、小さく誰かの名を呼んで──そうして静かに、暗闇の中へと落ちていくだろう。
(-79) sinorit 2022/08/20(Sat) 23:08:57

【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ

仮にその最期の我儘が嘘だったと気付いたとして。
女は恐らく、「興味がないわ」と告げるだけだっただろう。
"その理由だったから"願いを叶えたわけではないから。
女にとって理由など、どうでもいい事だった。


強く強く抱きかかえられる鞄を、流れる血を、
消えていく命を見届ける。
何一つ言葉は発さず、かといって立ち去ることもせず。
暗殺者は、標的の死を見届ける義務があるから。

「………。」

今際の時に、貴女の頬が少しだけ暖かくなる。
もう思考もまともにできない貴方は、それが何の温もりなのか、
分かることはないし、あるいは何かと誤認してしまうかもしれない。

(-87) arenda 2022/08/20(Sat) 23:31:22

【独】 暗殺屋 レヴィア

せめて、寒くなければいいと。
その頬に、この人よりも冷たい手を。
でも、確かに生きてる暖かな手を。
せめて。
(-88) arenda 2022/08/20(Sat) 23:32:39

【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ



貴女の意識が、暗闇に落ちきった頃。
女は伸ばした手を引っ込めて、膝についた土汚れを払う。
それから、拳銃を再度、物言わぬ貴女の右目に構えて。
シュン、と一発、打ち込んだ。
目と、それから脳まで。弾がめり込んでいくだろう。
これは女の証。自分がやったのだと、そう示す印。
この手が、また一人、命を奪ったのだと。
証明する、鉄の香りのする
罪の証

……誰に誇示するわけでもない、自分が忘れないための証。

「………馬鹿ね。」

目を少しだけ伏せて。
それから死体を、目立たぬ場所に隠す。
ただの偽装工作だ。それ以上の意味はない。
そうして施された偽装は。
野良猫や、通りがかりの誰かに追いはぎされる事もない、
巧妙な隠され方だった事だろう。

「……雨が降る前に、帰りましょう。」

ばさり、黒い傘を差して、踵を返す。
また一つ、仕事を終えた。


呆れるくらい晴天の日の事だった。
(-89) arenda 2022/08/20(Sat) 23:35:41
レヴィアは、会議の席を立った。きっともう、まともな話し合いはされないだろう。
(a8) arenda 2022/08/21(Sun) 1:02:47

レヴィアは、ストレガを一瞥し、それから立ったまま、テンゴの話を聞いた。
(a12) arenda 2022/08/21(Sun) 6:40:33

【人】 暗殺屋 レヴィア

【埠頭】

日傘を差して、波の音を聞きながら歩く。
この季節でも、ここは比較的涼しい。
潮風でべたつく髪も、血で汚れるよりはずっとましだ。
だからここには、良く来る。

「あら、今日は先客がいるのね。」

いつも座るベンチ。
そこに先に座り、丸まって寝る黒猫を一瞥して。
少し止まって、それからまた歩いて。
ベンチに座った。

「猫は平和でいいわね。」

誰にも向けてない言葉を吐いて、
煌めく海を眺めた。
(4) arenda 2022/08/21(Sun) 17:15:21
レヴィアは、起きた猫が走り去るのを見た。
(a18) arenda 2022/08/21(Sun) 22:01:44

レヴィアは、今日も店に戻り、そうしていつも通りに鎮魂歌を奏でる。
(a19) arenda 2022/08/21(Sun) 22:01:53

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

こつ、こつ。
パンプスが地面を叩く音。
人気のない廃墟の時計塔には、
人の音が良く響く。
ゆったり、ゆったりとした歩幅で。
やがて音は、その部屋の前で止まった。

「インターホンがない家には、勝手に入ってもいいのかしら。」

開かずの扉の前で、声をあげる。
(-185) arenda 2022/08/21(Sun) 23:17:03

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

丁度、階下の工房に降りてきた所に足音と声。
片眉をうん?と上げて、知っている者だけが
知っている入口から声が飛ぶ。

「入り方を知ってる奴ならご勝手に。
 今んとこあたいとあんたと、たまに野良猫くらいだよ」

ごつごつ、ブーツが階段を昇っていく音。
来客用の茶でも取りに行ったのだろう。
つまりは、あなたの発言を肯定したようだった。
(-186) shell_memoria 2022/08/21(Sun) 23:34:04

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「少しはお友達でも作ったらどうかしら。」

随分と狭い交流ね、と言いながら。
箱をコン、と蹴ってずらして、穴を通る。
前来た時とそう変わってはいない部屋だろうか。

「暗殺屋を簡単に部屋に入れるべきではないわね。」

いつかに言った同じ様な事を、また口にする。
それが一つのあいさつ代わりだった。

そうして、女は以前とは違い。
少しだけ首を回して、部屋の中を眺める。
(-187) arenda 2022/08/21(Sun) 23:40:19

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

「あんたにだけは言われないと思ってた台詞をどうも」

丁度穴をくぐり抜けた辺りで呆れたような声が
少し遠く、上階から降ってくる。
くぐった先は殆ど変わりない。強いて言うなら、
作業机から買い付けたデスクランプが消えていたくらい。

「爆破工作する奴の部屋にほいほいと
 踏み込むようなのもどうかと思うけどね」

挨拶なんて通じればそれでいい、これはそういうものだった。
眺めまわしても、やはり前回とほとんど変わりない。
分解されたライフルの部品の代わりに、
作業机の上に銀色のペンのようなものが置いてあるだけ。

暗殺屋の観察眼なら、何かを引きずった跡が
金属のらせん階段に続いているのがわかるだろう。
階段もまた、ところどころへこんでいるのを見るに、
余程重い物を上階へ持ち込んだようだった。

その辺りで、ペットボトルを2本手にして
ストレガが降りてくる。ん、と差し出したのは
アールグレイティー。良く冷えた、どこにでもある市販品だ。
(-191) shell_memoria 2022/08/21(Sun) 23:54:33

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

返事はせず。
そのまま部屋を見ては、何箇所かに目を止める。
机の上と、階段と。

降りてきた貴女を一瞥して、今日は投げ渡さないのね、と
差し出されたそれを、シルクグローブの手で受け取る。
指先がひやりと冷たくなる。

「準備がいいのね。」

別にアールグレイが好きなわけでもないだろうに、
来客用に買ってあるのだろうか。
訪れる人もいないのに。

「ランプとライフルは飽きたのかしら。」

ちらり、と机の上に視線を戻して、言葉にする。
あの子は解体されて部品の一つにでもなったのだろうか。
それと。

「階段の上で象でも買っているの?」

視線は階段の方へ。
問いかけながら、キャップをかちりと回して
飲料に口をつけた。
(-218) arenda 2022/08/22(Mon) 6:51:08

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

「あんたが飲みたいって言ったんでしょうが」

どうも聞く限り来客用らしい。訪れる人もいないのに。
自分の手には相変わらずコーヒーのボトル。

「ライフルは部品と弾になった」

ぱき、ボトルの封を切って口をつける。

「象飼ってたら今頃床が抜けてるだろ」

視線を追って、階段の傷が目に入る。
ああ、と言って頭を掻いて、まあいいかと口にした。

「耐爆金庫を買ったのさ。無駄に重くて苦労した。
 右に30、左に16、んで右に48。
 それで開く。ランプはそん中だよ。
 まああとついでに色々、通帳だの予備の工具だの、
 そういうのも入れてある」

設置だけで随分かかった、おかげで寝不足。
そんな風に言いながらコーヒーをまた啜った。
(-231) shell_memoria 2022/08/22(Mon) 11:13:59

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「あら、私の為に用意していたの。」
「馬鹿ね。」

来るかもわからない相手をもてなす準備をするなんて。
お人好しなのね、なんて視線をボトルに落とし。
喉に通るハーブの味。嫌いじゃない。

貴女の返事には、相変わらず、そう、と素っ気なく返し。
興味などまるで無さそうな色と温度を、
声と瞳に湛えながら。

「自分のものはすべて消し去りたいのではなかったのかしら。」
「開け方なんて教えられても、興味がないわ。」

夕闇が再び貴女の方へと向けられる。
そんなに遺しておきたいのか、と問うように。

「別に今寝てくれても構わないわ。」

お構いなく、なんて最期の言葉には返して。
(-269) arenda 2022/08/22(Mon) 17:04:24

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

「言ったろ、来るなら野良猫かあんただ。
 用意ってのは事前に諸々しておくんだよ、
 不発でも別に構いやしないんだ」

ふん、と得意げに鼻を鳴らして、
聞いといてそれかいという顔を返す。

「金なんてのは使える奴が使えばいいんだよ。
 ランプは買って日が浅い、
 一緒に吹き飛ぶには勿体ない奴だから入れてある。
 暫くなんもなきゃ出して使うさ」

興味がなきゃ捨てときゃいい、
どうせ誰かが拾ってこじ開けるだろうし。
また、夕闇と海が交わる。

「は。『暗殺屋の前で寝るなんて。馬鹿ね。』
 って言われそうだからやめとくよ」

似てもいない口真似をして、肩を竦める。
作業机に腰かけて、銀色を指先で回した。

「それで、ご用件は?銃の調整か?
 暇つぶし?じゃなきゃ――依頼でも受けた?」

最後のひとつなら、どうしたって死にそうなものだが。
これは冗談のつもりか、ほんのり笑っていた。
(-280) shell_memoria 2022/08/22(Mon) 18:43:51

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

不満げなような呆れたような顔にも意を介さず。
女はいつも通りにすまし顔で、茶を飲み下す。
二回以上会話のラリーが続けば上々、そんな女だ。

「道具なんて、持ち主と一緒に朽ちられるなら幸せなものよ。」
「捨て場所を見つけるのも大変なの。」

だから拾わないのか、拾ってどこにも捨てないのか。
そんなのは、その時にならねば分からないし、
その時貴女はもういない。一生分かることはない。

「そう、残念ね。」

回されるペンを見る。
遺書でも書いたのかしら、なんて他愛もない話。

「今日は貴女じゃないの。」

うっすら笑う顔に向けられるのは、どこまでも変わらない顔。
これから貴女じゃない誰かを殺しに行く、無機質な顔。

「使えそうなものに目星をつけに来ただけよ。」

いつかの日、ここの主がいなくなった日。
使えそうなものだけ引き取ると言った、それを。
履行するための準備をしに来たのだと。
女は、『私の事を知らない奴』に含まれているだろうか。
(-284) arenda 2022/08/22(Mon) 19:21:38

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

そのラリーすらこれが相手じゃ余計に鋭い切れ味で、
やはり傍から見ればラリーにすらなっていないのかもしれない。
それでも、ストレガはそれを楽しんでいた。

「そんなもんか。あたいはそれでも、道具には
 大事にして貰える主人が別にいて欲しいもんだけど」
「ま、そういう奴に限って捨てられずに後生大事にするのさ」

あくびをひとつ、目を擦り。

「くぁ……ぁん?遺書なら今あんたに言ってるだろ?
 金庫の開け方、中身は好きにしろ。
 ……ああ、あとひとつ。あたいが死んだら
 その時は銃の整備を自分でやりな、以上」

端的に、他人事のように伝えられる遺書らしい言葉。
銀色のペンは、先端に突起がついていて、
その突起には1か所が欠けたリングが嵌っている。

「……あっそ。どうぞ、お好きに目星でもなんでも。
 暗殺に使えるものはそんなにないだろうけど」

意外にも、というべきか。
これは、あっさりとそう言った。
誰かが死ぬ事にも。自身の物を渡す事にも。
しきりにあくびを繰り返しながら、
コーヒーを啜ってぼんやりあなたを眺めている。
好きにしたらいい、と手ぶりで周囲を示し、
起爆装置のスイッチではない方を頬に押し付けている。
(-287) shell_memoria 2022/08/22(Mon) 19:51:29

【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ

「壊れるまで使ってこその道具よ。」
「大事にして、役割を全うできないのなら。」
「何のために生まれたのか、わからないもの。」

眠そうね、と淡々と告げて。
あるいは自分がいるせいで、寝れないのかもしれない。

「覚える価値もない遺書ね。」
「私、手が汚れるのは嫌いなの。」

だから整備なんてしないわ、と、
シルクグローブの指でボトルの上辺を撫でる。
欠けたリングが夕闇の中に映る。

「使おうと思ったら、何でも使えるわ。」
「ペンでも、リボンでも。」

好きにするわ、と答える。
存外に素直な貴女の顔を見て、それから、
こつ、と足を動かして、部屋の中を歩く。

「この部屋に一番古くからあるものは?」

アンティークは嫌いじゃないの、と。
(-293) arenda 2022/08/22(Mon) 20:22:33