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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


【秘】 エースオブ―― ヴィオレッタ → 永遠の夢見人 ロッシ

『CLOSED』のプレートの前に、花が二輪
少し萎びた一輪と重なるようにもう一輪が添えられてる

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運営、お疲れさまです。
【マウロ】さんへの投票セットを完了しました。
よろしくお願いいたします。
(-1) 968. 2022/08/23(Tue) 21:37:57

【秘】 坑道の金糸雀 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ

「でしょう?
 イヤ、色々考えはしたんだけどさあ。
 このままじゃ私、よくてナイト・バーの客引きババアよ。
 そんな未来お断り。

 はー、綺麗なままでいたい。若いままならいくらでも稼いでやるのに」


他愛のない冗句を溢して、オムレツをもう一口。
唇についたケチャップを、ぺろり、と僅かに赤を見せた舌先が舐めとっていく。

「……何」

にまにまとした顔に、少しだけ唇がとんがった。
なんとも居心地が悪そうな様子はワインで流し込み、
頬にまたほんのりと朱が差して。

「……ほんと? それじゃあ、ちょっと……あ、勿論借金だから。
 絶対返すからね!
 ていうかさあ、普通にナイト・バーの従業員としてもイケる仕事してると思うんだよ私。
 ワインバーEnotecaとかで稼いで…夜の仕事なのは変わんねえけど……」

恥ずかしさを隠すためか、彼女の口はさらによく回った。
未来のこと、夢のこと。
結局自分は夜の街に立つことしかできないのだという自虐めいた言葉の中に、ちらほらと見え隠れする自負と誇り。
皿の上はあっという間に綺麗になって、ワイングラスも空になる。

↓[1/2]
(-2) gt 2022/08/23(Tue) 21:45:45

【秘】 坑道の金糸雀 ビアンカ → エースオブ―― ヴィオレッタ



「っていうかほんと、おいしい、……おいしいなー。
 ヴィー、お酒のこととかさ、料理とかさ、……
 教えてもらったりさ……」

むにむにと唇が動いて、また不器用に笑う。
笑顔のかたちを、思いだすかのように。

「……して、……いい?
 こんど、……また、こんど」


未来のこと。明日のこと。
そんなことばかり。


だって、怖い。



[2/2]
(-3) gt 2022/08/23(Tue) 21:46:25

【秘】 郵便切手 フラン → エースオブ―― ヴィオレッタ

いつか、なんて。いつになるのだろう。
誰にもわからないことだ。

「……そうですか」

掌に戻されたそれだけが、自分の全てを知っている。
渡せるものならすぐにでもそうしたい。

いつも間違っている。
きっと今回も間違った。
いつも通りだ


「迷惑でしたね。すみません」

だから、あなたに届けられたのは謝罪だけ。
取り繕うための笑顔の方が一番上手くできる。
困らせているのは自分なのだけれど。
己も困ったように笑って、思い出を仕舞った。

自分がいなくたって、あなたには、あなたを想ってくれる仲間がいるのだろう。
だからこれは、あなたには不要だっただけなんだろう。
それが答えだ。
(-14) dome 2022/08/23(Tue) 23:23:58

【神】 A88A― ヴィオレッタ

【アルバアジト】

いつも通り女は会議の場にいる。
誰かがいても、誰もいなくても、変わらずに。

いつも通り話を聞いて。
いつも通り清掃をして。
いつも通りアジトを後にする。


ただひとつ、違ったのは。


その日、女は出勤しなかった。
(G7) 968. 2022/08/24(Wed) 9:18:04

【秘】 A88A― ヴィオレッタ → 坑道の金糸雀 ビアンカ

>> ビアンカ

「いいえ、なんでも?」

落としたケチャップは次のオムレツで掬ってなかったことに。
愉し気な表情も、すまし顔でなかったことにして。


「えぇ、貸しにしておきます。
 ですから――」

 
何処かへ行っても、連絡をくださいね

なんて素直に言えなくて。代わりに、

「ですから、しっかり働いて返してくださいね」

などと減らず口を言って。微笑む。

 
できることなら、日の当たるところで

此処ではない何処か、この街の外なら。
あなたと……あの子なら。それができると思っていた。

けれど、それはあなたの矜持を貶めると知っていたから。
今は夜にしか鳴けない鳥も、
いずれは陽の光を知ると信じていたから。
ただ、あなたの話を聞いて、頷いて。

……少しだけ眩しそうに、見つめるだけ。

[1/2]
(-76) 968. 2022/08/24(Wed) 19:58:13

【秘】 A88A― ヴィオレッタ → 坑道の金糸雀 ビアンカ

「そんなお世辞を……
 って、さっきも言いましたね」

二度目の照れ隠しは途中で止めて小さく苦笑。
代わりにグラスのワインを流し込んで、ほぅと吐息を零した。

「……いいですよ。
 えぇ、あなたが望むのなら、
 私でよろしければ、いつでも」

そう言って頬杖をついて、あなたを眺める。
今日は未来に酔ってるせいか、
アルコールの回りも早い気がした。

「……
ビアンカ


だから、普段は口にすることのない名を呼んだのも、
きっとその所為だろう。


[2/2]
(-78) 968. 2022/08/24(Wed) 19:59:33

【独】 A88A― ヴィオレッタ

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わー!ストレガさん恰好良いな〜〜!!
こういうの、好きだな……。
(-79) 968. 2022/08/24(Wed) 20:02:06

【秘】 A88A― ヴィオレッタ → 郵便切手 フラン

>>フラン

「いえ、」

ゆるく首を左右へ振る。
あなたに間違いはないと。

「迷惑だなんて。ただ――」

 
私には、それを受け取る資格なんてないのですよ、フランさん

本音は心の奥へしまい込んで、

「ただ、そんな高価なもの。
 気安くいただく訳にはいきませんので」

建前と仕事道具微笑で誤魔化す。

「それにそれは誰かの為のもの、でしょう?
 ふふっ、いけませんよ?
 女性を口説くのならその人の名で贈らないと」

くすくすと笑って、誤魔化して場を流してみせる。
そういった・・・・・品ではないと知りながら。
(-82) 968. 2022/08/24(Wed) 20:14:59

【秘】 郵便切手 フラン → A88A― ヴィオレッタ

「誰かのための、ものでした」

ポケットに掌を重ねる。
小さな硬い感触が布越しに伝わった。

「……あなたの名で贈ったら、」

"価値"に見合う信頼を築けたら。
贈って、受け取る"資格"を互いに得たら。

「今度は受け取ってくれますか」

賭け金ベットも残ってない自分には、場が流れたって関係はないとばかりに言葉を続ける。
そういった
品ではない。今は。
いつか、があるならそうなるかもしれないけれど。
今は、どこかに消えてしまいそうなあなたの無事を願う御守りだ。
重ねた影が新しい像を結ぶなら、それは間違いではなくなるだろうか。
(-86) dome 2022/08/24(Wed) 20:28:29

【置】 A88A― ヴィオレッタ

【Pollo Nero】

「……。」

半時間ほど前から、一人の女がグラスを傾けている。
来店から暫くはキャストがついたが、
最初の注文以外は喋ることもなく、
話しかけてもにっこり微笑むだけ。
数人が入れ替わったのち匙を投げられ、
独りでワインを飲み続けている。

煙草を吸うでもなく、スマホを触るわけでもなく、
ただグラスの赤いワインBiancaVigna
減らしては注いで。注いでは減らして。
そして時折、ぼんやりと店内を見回すだけ。

喪服のような黒いドレスは何処か場違いで。
微笑を湛えているのに昏さを感じる顔は不気味で。
時折漏らす吐息は人を近寄らせない雰囲気は重くて。

店の片隅で居ないものとして、扱われていた。
そして、その扱いに女は満足していた。

[1/2]
(L1) 968. 2022/08/24(Wed) 20:51:13
公開: 2022/08/24(Wed) 21:00:00

【置】 A88A― ヴィオレッタ

更に少しの時間が経つと、
ボトルで頼んだBiancaVignaワインが空になる。
その最後の一杯。それを軽く掲げた。

「……
あなたの方が、酔えましたよ――


呟いた名が喧噪に溶けると、グラスを置いて店員を呼ぶ。
訝し気に、でもそれを精一杯隠した店員に、会計を告げる。
店内の幾人かのほっとした雰囲気を感じながらも何も言わず、
素直に支払い女はバーを後にした。



この不気味な客の去った後には、空のボトルと
注がれたままのワイングラスだけが残されていた。


[2/2]
(L2) 968. 2022/08/24(Wed) 20:53:40
公開: 2022/08/24(Wed) 21:00:00