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人狼物語 三日月国


169 舞姫ゲンチアナの花咲み

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【雲】 ウユニ



   「……ありがとう、サルコシパラ。
         
もう独りになりたくない、から…。」



   ふらつく身体を支えてもらえば>>1:D55
   お礼の言葉と、偽りない心を貴方に示して。

 
(D0) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:44:17

【雲】 ウユニ

   

   孤独の痛みを知る貴方なら
   きっと私の望む選択をしてくれる。
 
   そう、信じたかったから。
   絶対に選び取りたくない選択肢を口にした。
   どのみち、貴方が本気で治療法を模索したなら
   いつかたどり着くかもしれない選択肢だったから。



   …なんて。ただ隠し続けることに
   耐えられなくなっただけなのかもしれないわ。


 
(D1) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:45:41

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

   

   誰かを犠牲にして生き永らえたところで
   そんな命に、余生に、価値なんて感じない。

 
      
それが貴方の命と引き換えならなおの事。


   
(-0) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:46:15

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   貴方を悪魔の選択から守ろうと思うなら
   死ぬまで隠し通し続けるべきだった。
   どんな手を使ってでも、絶対に。


   
そこまでの覚悟を持てなかった私は

   
貴方を信じようとした私は、

   
貴方と違ってどこまでも、弱かった。**


 
(-1) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:46:54

【雲】 ウユニ



   貴方に連れられるままに、外へ出る…のだけれど。
   瞳に咲いた花はどうしても目立つ。
   隠さなければ、気味悪がられるのは間違いなくて。
   どうしようか、と視線を迷わせていると
   帽子を差し出されて。

 
(D2) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:47:12

【雲】 ウユニ



    「なら、お言葉に甘えて。
     ……ふふ、少し大きいわね?」



   帽子を受け取れば、貴方の心遣いに嬉しくなって
   少しだけ、幼い子供のように笑みを浮かべた。
   
でも、それも一瞬の事。


 
(D3) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:47:40

【雲】 ウユニ



   帽子を目深にかぶって、
   貴方の視線を追いかけることもなく
   地面を見ていると。


    「隣町に……?」


   貴方のいきたい場所は見当もつかなくて。
   貴方に連れられるままに、
   手をつないで歩いていく。

 
(D4) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:48:09

【雲】 ウユニ

   

   暫く歩いていたけれど
   見られていないか、どうしても気になって
   周りの風景はあまり見ていなかった。

   たどり着いた先にあったのは
   店先に色々な花が飾られた、
   でも、花屋ではなさそうな古い店。


    
「ここ…になにかあるの……?」



   少し首をかしげて、
   貴方の方を見上げて、小さく呟いた。*

 
(D5) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:48:41

【独】 ウユニ

/*
>>1:D58
>視線を逸らすように蒼空を見上げると。
これの意味を考えてたけどウユニさんの方を見てない(ウユニさんと思考の方向が違う)ってことなのかな……わからない……読解力C−…
(-2) alice0327 2022/08/18(Thu) 17:49:17

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



    「ここは私が以前立ち寄ったお店です。

        いつか貴女にこのお店のものを
        プレゼントすることが

            私の密かな夢だったんですよ。」



(-3) 西 2022/08/19(Fri) 8:44:25

【独】 ウユニ

/*
>>D7
文学じゃん…はわわ…って感じですね……(語彙力
(-4) alice0327 2022/08/19(Fri) 19:17:52

【独】 ウユニ

/*
やりたいことやってもらいたいって言ってもらったのですがデートでやりたいこと……(発想力貧困で思いつかない
(-5) alice0327 2022/08/19(Fri) 19:29:49

【雲】 ウユニ

   

   店の中から店主なのか、店員なのか 
   女性が現れて、反射的に俯いた。
   
貴方以外の人には、顔を見せるのが怖いから。


   
言っていた子、
という言葉に
   何を言っていたんだろう、と思うのは自然で
   その答えはすぐに、貴方が教えてくれた。

 
(D13) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:33:30

【雲】 ウユニ



    「……っ!
     サルコシパラ……?」


 
   否定することではないけれど 
   流石に少し恥ずかしくもなって。
   白い頬に赤みが差して、仄かに色づくのを
   貴方が見ていたかどうか。

 
(D14) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:34:04

【雲】 ウユニ



   女性が店の奥に戻った時に

 
   
「前も、フィアンセって言っていたの……?」

      

   と、小さく聞いてみたりもして。
   そこまでは言っていなくとも
   私への好意を口にしていたのかしら、なんて。
   もしそうなら、嬉しいような恥ずかしいような。

 
(D15) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:36:39

【雲】 ウユニ



    
「密かな、夢……。」



   貴方の言葉に喜ぶのが、普通なのかもしれない。
   でも、突然のことに心が追い付かなかった。
   それに……箱をしまう貴方の仕草に
   何かを感じてしまって。

   例えるならそう……
   明るい陽だまりにいたはずなのに
   雲が陽の光を一瞬だけ遮って
   暗くなった時のような。

   
  
(D16) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:37:56

【雲】 ウユニ



    「デートだったのね……?
     それなら、もっとお洒落をしてきたのに。」



   でも貴方の言葉が、微かな違和感を散らして。
   照れたように笑った気配を感じたから。
   つられたように
   くすりと小さく笑みを浮かべるの。

 
(D17) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:38:57

【雲】 ウユニ



   
貴方の想いに気づくこともないまま。


 
(D18) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:39:23

【雲】 ウユニ

 ✽✽✽


   「デートなら……
    私も行きたい場所があるの。」


 
   折角来た隣町。
   確かこの街には湖があったはず。
   いつか貴方と行きたいと、思っていたの。

   こうやって、私が動けるときなんて
   もうあまりないだろうから、
   未練なく、この世を去ることが出来るように。


 
(D19) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:40:02

【雲】 ウユニ


   
   店を後にして、手をつないで
   目的の場所へと歩いていく。


    「昔住んでいた場所にもね。
     湖があって。

     暑いときは皆で水遊びに行って。
     よくいたずらに水をかけられてた。」



   もう戻らない、
戻れない
思い出の日へ
   想いを馳せて、空に視線を投げて。
   そんなことを話していれば
   湖までたどり着く。

 
(D20) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:43:26

【雲】 ウユニ



   つないでいた手を離して
   裸足になると湖へと歩を進める。

   スカートが濡れないように裾を持ち上げて
   浅瀬へと足をつけると、
   ばしゃん、と水飛沫を上げて。


    「ねぇ、サルコシパラ。
     貴方も来て、私に付き合って?」



   楽しげに笑って、貴方を誘った。
   
家族との思い出を忘れるために、

   
そして、貴方との思い出を増やすために。


 
(D21) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:45:01

【雲】 ウユニ



   暫く貴方と過ごしていれば私は満足したから。
   他に行く場所もないなら
   陽が沈むまでには、
   家へと戻ることになったでしょう。*


 
(D22) alice0327 2022/08/19(Fri) 21:45:58

【秘】 サルコシパラ → ウユニ




   このまま二人で沈んでしまうのもいい。

   そう思ってしまわなかったとは言わない。
   どちらかが死に、どちらかが残される。
   二人で身を投げることと大差なんてない。

   それでもそれを切り出せないのは
   サルコシパラがウユニを家族として



            愛していたからなのだろう。



(-6) 西 2022/08/21(Sun) 14:36:06

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「ウユニさん。

      このあと、もうひとつだけ
      最後に行きたい場所があるんです。」


(-7) 西 2022/08/21(Sun) 14:36:36

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   ついてきてくれますか?なんて
   今更聞く意味もないだろう。

   そう言って沈みゆく太陽に別れを告げるように
   ウユニに行きたいと告げたのは


           あの日二人が出会った場所。*




(-8) 西 2022/08/21(Sun) 14:37:12

【独】 清廉水花 ウユニ

/*
Q、なんで湖にしたんですか?
A、この肩書見てなんとなく……((
(-9) alice0327 2022/08/21(Sun) 16:28:03

【独】 ウユニ

/*
サルコシパラくんの肩書「路迷ノ嘆」……(ため息をついてるalice
(-10) alice0327 2022/08/21(Sun) 16:29:16

【雲】 ウユニ



   私の反応だって貴方にとっては
   どこか違和感のあるものだったのかもしれない。
   違和感を言葉にすれば、触れていれば。
   貴方が何を考えているのか、わかったのかしら。


  
(D30) alice0327 2022/08/21(Sun) 16:53:36

【雲】 ウユニ



   好きな人の前ではより綺麗でいたい。
   取り繕うとかではなくて……
   もっともっと綺麗な私を見ていて欲しい。
   ただ、それだけのこと。

 

    「ありがとう。
     ……でも、今度は、お洒落させてね。」


   悪戯な笑みとともに伝えられた言葉も>>D23
   綺麗だと言ってくれるのも
   嬉しいと思う反面…狡いな、と思うの。
   恥じらうこともなく真っ直ぐに伝えられると
   私の心に響くから。

   それでも。弱い私は、
   今度、なんて曖昧で不確かな言葉を重ねてしまう。

        時間が残り少ないと知っていながら。**


 
(D31) alice0327 2022/08/21(Sun) 16:54:48

【雲】 ウユニ



   家族の話をしたのは
   別に、貴方からの慰めの言葉が
   欲しかったわけじゃない。


   貴方がそんな安い同情をするような人なら
   私は、貴方を好きになんてなっていないもの。


   楽しい話じゃないのは、分かってた。
   ただ、聞いてくれたらそれでよかったの。
   家族だった人たちとの、あたたかいはずの思い出は
   今となっては全て痛みへと変わってしまうから。
   抱えていた痛みを、過去を吐きだして
   楽になりたかった、それだけ。

   酷いことをされたのに
   愛されていた時のことを忘れられなくて。
   未練を捨てたかったの。


 
(D32) alice0327 2022/08/21(Sun) 16:56:28