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人狼物語 三日月国


170 【身内RP村】海鳴神社の淡糸祭

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プロローグ

【人】 雨童女




  「 海が鳴いている 」


(0) master 2022/08/14(Sun) 23:05:01
村の設定が変更されました。





到着:

【人】





  「 ただ、この村には
言い伝え
がある 」





(1) kogeneko 2022/08/14(Sun) 23:39:47

【人】



 海鳴神社の鳴く音よ
 波の音と混ざりあえば
 ここではない世界へと誘う

 提灯の色に気をつけて
 赤は
この世
黒は
隠り世

 そこは禁じられた宴の席

 素顔を見られてはいけないよ
 顔を覚えられてしまうから


 名前を知られてはいけないよ
 連れ戻されてしまうから


 願ってはいけないよ
 その願いは叶ってしまうから



(2) kogeneko 2022/08/14(Sun) 23:48:38

村の設定が変更されました。

到着:闇崎 宵稚

【人】 闇崎 宵稚

― 序 ―

[安物の軽自動車でも、窓を開けていれば
潮の匂いを感じるのは然程難しくない。
茹る暑さは都会よりマシだし、ある程度風に流され
ドライブするには最高の夏と言えよう。

けれど今の俺にとって。
夏なんて、季節なんて、どうでもよかった。
この時期に帰ってきたのは偶然だった。

耿耿と反射する海の光の粒と、
ラジオのノイズが呼応して、パーソナリティは俺の気分とは裏腹に陽気な声で次のナンバーを紹介する。]
(3) 代食 2022/08/15(Mon) 0:44:59

【人】 闇崎 宵稚

『――それでは本日ラストナンバー!
今年の夏のミュージックランキング第一位!』


[ラジオから流れる音楽に興味がないわけではない。
爽快なトランペットとギターがメインのポップス。
歌うのはデビューしたての若手アイドルグループ。
突発的な人気を掻っ攫うには十分なヒットチャート。

青く爽やかな歌声が右耳から左耳へ筒抜ける心地は、
今の俺にとっては寧ろ不快感に近い。
故郷の潮の匂いだけが、感情を誤魔化している。

曲が終わり、パーソナリティがトークに入る。
その言葉を遮るようにして、俺はラジオのスイッチを
切り、以降ただ黙ってハンドルを握っていた。]
(4) 代食 2022/08/15(Mon) 0:45:38

【人】 闇崎 宵稚

「…………」

[途端に静まり返った車内には、
窓から通り抜ける風の音が小さく響いている。
車の速度を少しだけ緩める。

波の音が聴きたかった。
]
(5) 代食 2022/08/15(Mon) 0:47:17

【人】 闇崎 宵稚

「…………」

[すぐ物足りなくなって、速度はさらに遅くなって。
安い駐車場を見つけては、適当に停める。

村の中でも都市部に近いこの海浜公園は、
殆ど入り口・・・で、村の中とは言い難い。
都合のいい観光地――海水浴場だった。

今なら叔父叔母に連絡する事は可能だろうか。
あの人達に会うだけなら。
僅かに、憧れる未来を想像して携帯を取り出す。]


[……でも、
万一、復縁・・でもしていたらどうしようか。
会わせる顔が無いのは自分の方だ。]

(6) 代食 2022/08/15(Mon) 0:50:43

【人】 闇崎 宵稚

「………………いや、」

[そんな事、あるはず無いか。
心の中の否定が声に漏れ、目を伏せる。
携帯を雑にポケットに突っ込んで、
軽く荷物を纏めて車を降りて、愛用のサンダルに履き替えた。

砂浜を歩くなら此方の方が楽で良い。]

*
(7) 代食 2022/08/15(Mon) 0:51:51

【人】 闇崎 宵稚

[少し歩けば、寂れた防波堤が見える。
漁師の船は既に仕事を終えて静かに並んでいた。
普段なら閑古鳥の鳴く干物屋に、珍しく客がいる。

地元の人間じゃないと直ぐに理解出来たのは、
若い真っ白いワンピースの女と、
これまた若く派手な茶髪の男だったから。

あんな奴ら、興味本位か冷やかし以外で
田舎の干物屋なんかに来るものかと、内心呆れた。

旅先の旅館で食べた刺身が美味しくて、つい
干物を土産にと思う気持ちは理解出来なくもないが。

この地元が嫌いというわけではない。
寧ろ、それなりに愛していると自負している。

だからこそ正直に言って、
海鳴はつまらない田舎村だと断言できる。
>>n3 唯一誇れる神社も、鳥居を見れば
それ以外に珍しいものがあるかと言われれば、無い。

つまり、あのカップルの目的といえば
さしずめ浅い縁結びの噂を聞きつけたのだろう。]
(8) 代食 2022/08/15(Mon) 0:53:59

【人】 闇崎 宵稚

[神社に願ってはいけないから。>>2
神社に願う代わりに、『お守り』に願えばいいと。
きちんと一年身につけてお焚き上げに来れば、
その身は守られながらも願いは叶うと。

そんな『迷信』から売り出されたのは、ここ最近。

――少なくとも、俺が高校の時にはまだなかった。
身近な所で、地元の都市化を感じてしまう。

そもそも『言い伝え』自体、現代に於いて
信仰深いオカルトマニアが知っているくらいの話だ。
かくいう俺も、さほど信じてはいなかった。]
(9) 代食 2022/08/15(Mon) 0:54:53

【人】 闇崎 宵稚

[…あのカップルが、この辺を歩くのに、お守りと
干物購入だけで用事を済ませるとは思えない。

緩慢な動きで空を見上げる。
害とすら思える陽光に目を細め、項垂れる電線に
明かりのない紅白の提灯が道に連なっている。

それをみて、ようやく合点がいった。]
(10) 代食 2022/08/15(Mon) 0:55:18

【人】 闇崎 宵稚

(観光客が、歩く時期……)


(……そう、か)



[ 祭りが、近かった。 ]

[ 祭りの時期すら、頭から抜け落ちていた。 ]
(11) 代食 2022/08/15(Mon) 0:55:58

【人】 闇崎 宵稚

[視線を降ろして、
波に目を向ける。音に耳を傾ける。]


[潮の音。]
 [波の音。]
  [
海の音
。]
(12) 代食 2022/08/15(Mon) 0:57:05

【独】 闇崎 宵稚

 


    
……かいと、



 
(-0) 代食 2022/08/15(Mon) 0:57:55

【人】 闇崎 宵稚

 ………、……。

[元気でやってるのかな。

海を凝望しそんな思考に行き着く。
叔父叔母より、両親より、顔が見たいと望むのが、
アイツ・・・になることは、もはや自然とさえ思えた。

ポケットにしまっていた携帯を取り出して、
メッセージの電話帳を下へ、下へとスクロールする。

もはや思い出せない人物達の間に、
鮮明に思い出せる人物の名前を見つけては。
不格好に文字を入力、しようとして。



……何を、今更と。
再び躊躇ってしまうけれど。]
(13) 代食 2022/08/15(Mon) 1:00:19

【人】 闇崎 宵稚

(……大丈夫)

(大丈夫、だよな?)



[あんなに話した筈の幼馴染に、親友に、
妙に緊張する意味が、自分の中で噛み砕けずにいて。


――否、客観的に見ればそれも当然といえば当然だ。
このメッセージどころか、高校卒業以来、
それこそ縁が切れたかの如く顔を会わせていなかった。



唐突に声をかける不安だけで心境を上塗りし、
勢い任せに数件メッセージを送っていた。]
(14) 代食 2022/08/15(Mon) 1:03:45

【人】 闇崎 宵稚

 

『 海音、久しぶり 』

『 俺。闇崎宵稚。 』

『 送れてるってことは、連絡先変わってない? 』


 
(15) 代食 2022/08/15(Mon) 1:05:36

【人】 闇崎 宵稚

[…なんて当たり障りない言葉なんだろうか。
俺が著名人なら詐欺を疑われてもいいレベルだ。

しかも、言葉が続かず。
──反応も怖くて。

それ以上送る事ができなくなっていた。

こんなに俺は言葉のでない奴だったっけか。
学生時代は、もう少しまともに振る舞えてたと。
……そうであったと、自負していたのだけれど、

その記憶すら、曖昧になっている気がした。]
(16) 代食 2022/08/15(Mon) 1:06:52

【人】 闇崎 宵稚

(……返事が、なかったら、)

(それは、それで。…・・いいか)

[今日一日、空虚を抱いて過ごすつもりだった。
予定通りに、事が進むだけだ。
何もなかった、メッセージなんて送ってなかった。


ただただ、旅路の果てに故郷に戻ってきただけ。


自身の胸中を騙して、過ごせれば良い。]
(17) 代食 2022/08/15(Mon) 1:07:31

【独】 闇崎 宵稚

 


[きっと「お前」がいなくても、
代わりに、この音がごまかしてくれるから。]


 
(-1) 代食 2022/08/15(Mon) 1:08:10