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人狼物語 三日月国

258 【身内】冬融けて、春浅し


【人】 靖国 冬莉

 
 
 ちょい待ち、…… 幸春。


[彼との邂逅から一夜明け、部屋を出る目の前の背へと声を掛けては 自身のバックへと手を伸ばす。ちゃら、と金属の擦れる音を鳴らしながら取り出したのは、番号の書かれた札がついた鍵と、もう一つ。]


 此処の鍵と、オートロックの番号。
 ……ほら。下の入り口入る時、番号押して 入ったの。覚えてるかい?


[其処の番号、それだから。と、差し出そうとするも、彼はどんな反応だっただろうか。昨日会ったばかりで、———思いを通わせた目の前の相手。急なプレゼントに 驚くのか、それとも。すいと目を細めつつ、彼のその薄い表情筋を眺めながら。 ]
 
(1) 2024/04/26(Fri) 21:56:37