【神】 黒い羊 ハマル [そこにハマルがいたのは、いつからだろう] [しかしハマルは間違いなくカウスを見た] [お揃いだ、なんて密かに思っていた彼の三つ編みが] [ラサルハグの手で包まれていく所を見た] [ハマルの両手でも抱えられそうなほど小さい包み] [ハマルはまだひとりではない] [ハマルはまた大事な人を喪った] [視線を包みから動かせないまま] [ただ黙って皆の会話を聞いていた] [そしていつの間にか、部屋から消えていた] (G68) sym 2021/04/27(Tue) 21:00:35 |