>>+14　マラカイト
「それはまぁ、やりたくはないですけど」

女の手には乳白色の鬼灯が一輪。
振ればかろんと軽やかな音を立てて、黄色の実が転がる。
それを携え処刑対象の傍へと歩み寄って行こう。

「多分、一撃でも入れれば続く人はいるでしょうし？
　先生に票を入れた事実は変わらないし？
　トドメは他の人に任せる代わりに初撃、もらいますね。
　……だから、先生に触れる事、許してくださいねぇ」
▼

>>+14　マラカイト
貴方の真正面に立ち、ぺこりと一礼。
次いで右手に持っていた鬼灯をステッキの様に数度振る。
かろ、ころ、実が転がって、音が鳴った。

準備が出来たとばかりに頷いて。
そのまま貴方の腹部、肋骨の少し下の左脇腹辺りを狙って鬼灯を横凪に振るおう。

貴方が避けずに素直に喰らうのならば、『鬼灯』という幻に隠された凶器のバールが、服を貫通し肉を抉るだろう。
貴方の身体に深々と突き刺さったのならば、バールは引っこ抜いて一歩後退り。

>>+14>>+15 マラカイト
「…………、」
「そう、なのですね」
「命すら、差し出す程に。大事な、だいじな、もの。
　……なにかを求める気持ちは、ぼくも。わかる、から」

にこりと笑う。

「だから。ありがとう、ございます」

それから、アリアの『手品』があなたに届くのを見れば。それを合図にしたかのように。
銃口を向け、引き金を引く。銃弾を炎が纏う。

何も反撃をしないならば、そのままあなた自身へ炎が向かうだろう。
綺麗に着飾られた服の焦げる匂いが、辺りに広がっていく。

「んじゃ、バロ達にゃ悪いが二、三抜けにすっかな」
アリアが事を成したのを眺めて。なるほどそういう。

続きそうなメンバーの前に、やりやすく、面白く無くなることのないよう…とは思ったが、あの言い草だ。

「腕一本くらいなら無くなっても暫くやれっか？」
武器庫から持ってくるのは…日本刀にでもしようかな。かっこいいよな、日本刀。

銃弾が放たれた直後。もう行ってもいいかな、と弾かれたように走る。

「こんばんは！抵抗、よろしくお願いします、」
折りたたんで硬化させ、刃物のようになった便箋を、マラカイトの腹へ突き立てようとする。
さて、どうなるだろう。

>>+20　マラカイト
「ん、問題なさそうだな」
他所からすれば満身創痍と言える姿にも、淡々と言いながら前へ。

そのまま上段に構えて、袈裟斬り。肩口から先を分つ一振り。
真直な太刀筋は余計な傷をつけなかったが、ぱくりと割れた鮮やかな傷からは相応の赤が吹き出す。
「痛くはならんだろうが、出血は大したモンだろ」
「次、任せた」

>>+22 >>+23
「……」

突き刺し終わった姿勢で、一瞬動きを止めて、そっと離れる。
感触はあった。苦しむ声も聞いたのに。

「……すごいですよぉ、見てください。そのまま返ってきちゃいました。面白いですねぇ、確かに抵抗されちゃうと、処刑ができないですねぇ」
血を滴らせながら振り返って、腹部に刺さった便箋を参加者に見せる。
再度、マラカイトの方を向く。

「えへへ、希望、聞いてくれてありがとうございました。いい人ですね。
今度、お話しましょうね」
と、ふらつきながら離れていく。

「おぉー？なーるほど……」

現れた抵抗。に、声を上げた。
……さて、じゃあ、どうすっか。

「好きなやり方はあるんだけどー……」

少し考えた後、メイド服の看守をチラ見。
して、また今日の被処刑者に視線を戻し。

「人前じゃちょっと、な気もする」

>>+22 マラカイト
アージェはその質問に。
あなたを焼く時の、柔らかな表情とは一転。

悲し気な、あるいはどうして？と言いたげな。
そんな目をしている。

「………まあ、かいと」

ようやく動く気になったのか、入口から中心に歩き出す。
一歩歩く度影は揺れ、手を伸ばせば届きそうな距離になった時影はミルフルールの時と同じよう獣の形を作り出す。

「ていこ、どちでもいい」

してもしなくても。するなら狗が影に喰われるだけかな。
ある方が求めている無礼講には近しい。
それに、己が能力に喰われるというのもらしいのかもしれない。

大口開けた獣の影が、マラカイトのまだ無事な方の肩を喰らおうと飛びかかる。

「え〜〜？じゃあ今度個人的にしに行くな！」

何をする気か。あんまりよろしくないことであるのは確か。

「んじゃ、ま、スタンダードにいきますか。
　反撃よろ〜♡」

言いながら、軽やかに前に出る。
駆け足くらいの速度で被処刑者の前まで肉薄し、ずいっと顔を近付けた。

軽く数度、息を吸う。一瞬止めて。
その顔目掛けて灼熱の炎を噴き掛けた。

「……学園長」

これまでのほぼ全ての時間を静かに眺めていた姿が
ようやく彼の元へと歩き出す。

「痛いのは好かないと言っていたが」
「なかなかの有様だな」

その手にはナイフが一振。
彼にはそれに覚えもあるだろう。

「……アシィが抵抗を望まなければ抵抗はしない」
「間違いないな、学園長」

>>+26　マラカイト
あぁ、有難い事。無抵抗なだけでは好ましくない。
反射された影を避けるにも距離が近い。

見上げるように己を喰らおうとする影を見つめ

「………gr」

一歩、後ずさるように足を下げる。
故に致命と呼ばれる傷にはならないだろうが、肩口が抉られ痛みからか顔を歪めた。

ふら、ふらとそのまま身体を後退させる。

>>+27　マラカイト

「俺、言うほど馬鹿じゃねーよ」

男は、全くの無鉄砲でもない。
そも。火を口から吐く野郎なのだから。

炎は男の顔目掛けて返って来て、顔面を撫でる突風のように抜けていく。
炎耐性・熱耐性。とはいえこれも能力のうちであるから、集中が途切れた部分なんかは皮膚がじりじりと焼けてはいるのだが。

美しい顔面が見る影もなくなって、それでもにんまり笑って。
軽く後ろに下がった。

>>+29　マラカイト
「そうか」
「だが、アシィは」

膝つく傍へ。
それはまるで読書を覗き込める程の距離。
熱気が表皮を焼こうとも、気に留める様子もない。

「アシィは、矢張り、これしか分からない」
▼

>>45

「満足しましたか、まだ遊びますか？」

下がろうとする気配を感じたなら、静かに近づいて手を引いて後退を手伝おうとした。

得物を抜けば、白い衣服が赤く染まる。

「……終わりだ」
「あとは任せた、看守殿」

すれば、それもまた意に介す様子もなく、
変わらぬ足取りが処刑室を後にする。

>>48　ペトラ
影を鎮め、下がりながら軽く首を横に振る。
その途中、アナタの手が伸びて答えなく引かれるままに距離をとり
ある程度離れる事が叶えばめいっぱい息を吐き出した。

流石に、後退までの動作で熱が近くあると変に体力が奪われる。

それに致命を逃れても流した血液までは補えず。
吐き出した息が少しだけ熱い。別に治療を必要とはしないが、今回ばかりはあとの為にしておくべきか。

>>50　テールム

「賢明ですね、いいこ。」

他に離脱の手助けを必要とする者がいなければ、貴女の傍で最期までを見届けただろう。

処刑の終わりを見届ける。
気高く美しい人の最期を見届ける。


深い息を一つ吐けば、口元に添えていた鬼灯を見遣る。
僅かに唇に付いた血液を袖口で拭えば、静かに処刑室の外へ。
誰かに止められなければ、向かう先は #共同風呂 だ。

「……マラカイト」

壁際で立ち尽くしていた男だが、最期の言葉を聞き立ち上がって蘇生装置を要請する。

そこに彼を乗せて、送りだして。はぁ、と力なく溜息を吐いてから、ゆっくりと処刑室を後にした。

>>51　ペトラ
「……nr」

『いいこ』に瞼を閉じて壁まで下がったなら背を預ける。
マラカイトが名を呼ぶ声は聞こえていたが、瞼を開く事はなかった。


全てが終わった後に、ようやく瞼を上げ治療を受けにいくんだろう。
アナタに、「あいがと」と礼の言葉を残して。

事は終わった。あとは、帰るだけ。他に出来ることなど。
「……はぁ」どうしたもんかな。

「あの人キレーだな」

顔も分からなくなった、分からなくした亡骸を眺めてぽつっと呟いた。

それが蘇生装置に乗せられた後は、焼けた頬を軽く擦りながら処刑室を出ていった。

最後まで見届けてから、祈りの格好を崩した。
それから、ペトラが諸々をしているのを見ると、
一礼してから出ていった。

そ、と壁際に置いた鞄を引き寄せて、探し出した手紙に記述を加えていく。
座ったまま掃除する様子を眺め……


しばらくそこに座っていた。

まるで親が子を呼ぶ様に、名を呼ばれる。
じっと。頽れ、ただのものになる、その姿を見る。
その姿は確かに、罪を犯したあの状況と似ているのに。



「…………、」

蘇生装置に運ばれていくのが見えれば、そのまま皆の後に続いて部屋を後にするだろう。

#共同風呂 （女湯）

ガラッ。何一つ隠さず堂々と開けた。5秒後、閉じた。

「失礼」

居ると思ってなかったようです。
両性湯の誰も居ない湯に慣れ過ぎた。

20秒くらいして下だけ隠して入ってきて、
先客の対角線上、最も遠い場所で身を清めはじめた。

>>60　プレガンド
「……あれ？プレガンドさんだ」

こちらは先日と変わらず、身体の殆どを隠すようにタオルを巻いて、髪も結わずに入浴中。
貴方の手が空いたと思ったタイミングで寄って行って、お隣に座って一つ二つ、相談をしようかな。

#共同風呂 （女湯）